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悪くない、と思えたら幸せ

 ”書店員界のケンドーカシン” ”読メフェイマス” ”「SUI」編集長”のY2K☮です。

 書評いきます! 
「あやうく一生懸命生きるところだった」ハ・ワン著 岡崎暢子訳
ダイヤモンド社 ISBN:9784478108659  288P

(以下、読書メーターに書いたレビュー)
 レースを下りて自分のために生きる。自分のために時間を使う。そのために必要なお金だけを稼ぐ。よく分からない未来ではなく今の自分のために。誰かと比較しない、比較に耳を貸さない。自分だけのペースとコースを探す。あまり期待しすぎない(ベーシックインカムとか新人賞受賞とか?)。たくさんの物語に触れることで社会の多様性を理解する。仕方ないこういうものと諦める前に立ち止まって少し考えてみよう。いつまでも休んではいられないけど、しばらくのんびりするのも悪くない。楽しく生きよう。働くという行為の真の意味を再考察できる一冊。
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  お金は必要です。楽しく生きるために。でもいつしかその関係性というか順序が反転しているのでは、と思う瞬間が何度もありました。たくさん稼いでいる時はその分無駄遣いも多かったのです。殆ど着ない服を買ったり好きでもないお酒をガンガン飲んだり。仕事のストレスを解消するためにお金を遣っていた気がします。これ、何かおかしいですよね。
 だったら「お金のための仕事」はストレスの少ないものを選べば、お金も必然的にそんなに要らなくなる。イコール「お金のための仕事」に時間を奪われずに済む。好きなことだけで生きていく比重を高くできる。お金のためではない、人生を充実させて楽しむための「本来の仕事」ができる。
 もし「本来の仕事」と「お金のための仕事」が一致していないと感じることがあったら、この本をどうぞ手に取ってみてください! 

 BGMは吉田拓郎「マスターの独り言」でした。感謝。

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Y2K☮
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