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「情とビジネス」の狭間で

練習生の頃から苦楽を共にしてきた名タッグチーム「邪道&外道」が、とうとう空中分解しました。

彼らがデビューしたのは1989年。ユニバーサル・プロレスリング時代に一度分裂しましたが(そのときも裏切ったのは外道選手)、本格的に敵対するのはそれ以来です。FMWで各々別の選手と組んでいた時期はありましたが。

ちなみに外道選手はユニバーサルでチームを結成したパット・タナカというレスラーの独創的な技術と破天荒な生き様から多くのことを学んだそうです。興味のある方は↓を。

レスラーとしての技量では私は外道選手の方が上だと思っています。あくまでも噂ですが、世界最大のプロレス団体・WWEのトライアウトを受けた際も「外道ひとりなら契約する」と告げられたとか。邪道選手は首を怪我してから動きが悪くなってしまいました。ビルドアップされた身体は見事ですが。

外道選手は前述のパット・タナカにも「WWEに行くから一緒にどうだ?」と誘われていたことを自伝に記しています。でも彼は邪道選手と一緒にいることを選びました。長い目で見たらその方が己にプラスになると判断したのでしょう。実際いまでも国内最大手の新日本プロレスで活躍しています。

ビジネスライクでありつつ情も重んじ、目先の利益に飛びつかない。こういうバランス感覚は自分も大事にしたいです。

レスラーとしてのふたりは似ているようで違います。外道選手は腕のいい職人タイプ。悪役としてヒーローを巧みに痛めつけ、観客をヒートさせることで試合を盛り上げます。邪道選手もベースは一緒ですが、同時に不器用で真っ直ぐな一面があり、つい応援したくなる要素を備えています。いまはどうかわかりませんが、かつては「ももクロ」推しとしても有名でした。

近いうちにシングルマッチが組まれるでしょう。情とビジネス、現実とファンタジーの狭間でぶつかる33年目の決闘。見たいです!!

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