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【速報】2021年上半期 第165回 芥川賞決定 石沢麻依『貝に続く場所にて』李琴峰『彼岸花が咲く島』
こんにちは!読書が趣味の社会人3年目、Yasuです。
先ほど2021年度上半期(第165回)芥川賞が発表されました。
今回は、なんと2作品のW受賞。
★李琴峰『彼岸花が咲く島』
★石沢麻依『 貝に続く場所にて』
お二方、受賞おめでとうございます!!
この日を待ち望んでいた芥川賞ファンの方も多いかと思いますし、
私もその1人です!
前回(第164回)は21歳の宇佐見りんさんの『推し燃ゆ』が受賞となり、話題になりましたが、今回のW受賞も多数のメディアで注目されそうですね。
受賞作をご紹介する前に、さらっと芥川賞について説明させてください。
◆主催は公益財団法人日本文学振興会
◆選考会は年2回(上半期は7月、下半期は1月)
◆中・短編作品から選出され、多くの作品が300ページ以下
◆未公開の作品を世に送り出す目的の賞とは違い、受賞対象作品は雑誌に発表された作品のみ
◆「風景や心象の描写」が細かい点や、表現が多彩であり文学的である点が特徴
★短編で心象描写が特徴的な作品が多く、年2回開催・既に発表済みの作品が候補ということもあり、極めてレベルが高い賞になっています。
詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧になってください。
私のおすすめ芥川賞作品も紹介しています。
では、今年上半期の芥川賞について総括します。
筆者ってどんな人?
2019年卒で、総合商社にて勤務しております。
趣味:読書とスポーツ全般
出身大学:MARCHレベル
就活時は幅広く業界を見ており、40社にエントリー。面接も70回以上受け、結果的に外資金融、外資コンサル、大手食品メーカー、広告代理店を含む6社から内定をいただきました。
noteでは、就活のコツや総合商社業界に関する記事を中心に書いています。
学歴で諦めない、攻めの姿勢の就活を応援します!
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2021年上半期 第165回 芥川賞 石沢麻依『貝に続く場所にて』李琴峰『彼岸花が咲く島』
改めまして、2021年度上半期芥川賞は、
石沢麻依さんの『貝に続く場所にて』と
李琴峰さんの『彼岸花が咲く島』
に決まりました。
今回は、5人の候補者のうち、3人が初めての候補入り。
石沢さんは初ノミネートからの受賞ですね。
李さんも2回目のノミネートで受賞となりました。
以下で簡単に作者と作品のあらすじを紹介します。
(※)一部、交益財団法人日本文学振興会HPの情報を引用しています
★【受賞作】石沢麻依| 貝に続く場所にて
1980年生まれ。本作にて第64回群像新人文学賞を受賞しました。
テーマは2011年3月に日本を襲った東日本大震災。
行方不明になったはずの友人が急に表れ、コロナ禍の街に9年前の光景が重なり合う、鎮魂の物語。
★【受賞作】李琴峰| 彼岸花(ひがんばな)が咲く島
1989年生まれ。第一言語は中国語だが、15歳より日本語を学習。
二言語作家として創作・翻訳、通訳など活動中。
記憶を失くした少女が流れ着いたのは、男女が別の言葉を話す島だった。
島で出会った友達と共に、深い歴史を探っていく物語。
2021年度上半期 芥川賞候補作 3作品
惜しくも受賞とはなりませんでした、2021年度上半期の芥川賞候補作、
3作品についても、簡単に作者を紹介します。
★くどうれいん| 氷柱(つらら)の声
1994年生まれ。会社員を続ける傍ら執筆活動に取り組む。エッセイ『わたしを空腹にしないほうがいい』が大人気作。
★高瀬隼子|水たまりで息をする
1988年生まれ。『犬のかたちをしているもの』で第43回すばる文学賞を受賞。
★千葉雅也|オーバーヒート
1978年生まれで、東京大学大学院博士課程修了。もともとは学術本を書いていたが、19年に自身初の小説『デッドライン』を発表した。
余談ですが、今回は全ての作品が発表前に販売されており、
極めて珍しい状況でした。
前もって読み比べした方もいらっしゃるかもしれませんね。
【芥川賞・直木賞候補作】
— 紀伊國屋書店横浜店 (@Kino_Yokohama) July 12, 2021
第165回芥川賞直木賞の選考会が今週7/14(水)に行われますが、候補作が全部揃いました!選考会前に芥川賞作品がすべて発売になるというめずらしい事態。選考会前に読み比べて予想するのもよいかと思います。 pic.twitter.com/MR3MZg12eC
まとめ
先ほど、発表したてほやほやの芥川賞受賞作について記事を書きました。
私も早速、受賞作の『貝に続く場所にて』、『彼岸花が咲く島』を買って読みたいと思います。
『被災地』、『男女が違う言語を話す島』がそれぞれテーマなので、
東京暮らしの私を新しい場所へ連れて行ってくれそうな作品ですね。
(読了後、noteやインスタで追って書評をアップ予定です)
受賞作は書店、アマゾンですぐに売り切れになってしまうため、注意してください!
私は売り切れを懸念して、Kindleで購入しようと思います。
また上でも触れましたが、芥川賞は短編で読みやすく、
描写にこだわった作品が多いので、今まで読んだことがない方にも
ぜひおすすめしたいです。
今日は記事を書くつもりがなかったのですが、芥川賞ファンとして、興奮して書かずにはいられませんでした!
他にも読書や就活関連の記事を書いていますので、
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【読書関連】
★インスタ @bookbility
★第164回芥川賞受賞作『推し燃ゆ』
★オルタネート|加藤シゲアキ
★読書マガジン