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【癒される】よしもとばなな『デッドエンドの思い出』

はじめに

ハイ、きました。今回も盆栽の大好きな小説を、ただただ自己満足で紹介していきます!

今日ご紹介するのは、よしもとばななによる短編集

『デッドエンドの思い出』!!!


「よしもとばなな」?「吉本ばなな」?

作品紹介する前にちょっと寄り道。

「よしもとばなな」「吉本ばなな」どちらの表記が正しいの???疑問だったのでググったところ

最初:「吉本ばなな」

2002年:「よしもとばなな」に改名

2015年:「吉本ばなな」に再改名

改名を繰り返していたんだね。へ~~。

まあでも『デッドエンドの思い出』は2003年に発行。「よしもとばなな」のときの作品なので、ここでは「よしもとばなな」でいこう。


短編タイトル

本作には5つの短編が入っている

①〈幽霊の家〉

②〈「おかあさーん!」〉

③〈あったかくなんかない〉

④〈ともちゃんの幸せ〉

⑤〈デッドエンドの思い出〉

私がいちばん好きなのは①〈幽霊の家〉!!!なので、あらすじをちょこっとご紹介。

ちょこっとあらすじ

洋食屋の娘 せっちゃんと、ロールケーキ屋の一人息子 岩倉くんは、同じ大学に通っている。

ひょんなことから二人は岩倉くんの家で鍋をすることになるのだが、彼の住んでいるアパートには幽霊が出るという。

フランスで菓子職人の修行をするために、岩倉くんはもうすぐ日本を飛び立つ。そんななか二人の距離は急速に縮まっていく___


ざっとこんな感じ。幽霊が出ますが、安心して!まったく怖くないお話です

むしろ、幽霊が二人のキューピッドのような役割を果たすんです。

おもしろそうでしょ?

感想

この本はね、何度も読み直すくらいだいすき。

夜寝る前に読むことが多いかなあ。

そうすると、安らかな気持ちで眠りにつける気がして。


癒されるんだよね、どうして癒されるんだろうって考えてみました。

その理由はきっと「詩のような文章」「あたりまえの日々に見つけるささやかな幸せ」なんだとおもう。


そもそも、こういう日常系の恋とか愛の話は、盆栽の大好物でございまして。

小説を選ぶときに盆栽が大切にしているのは、「文章が美しいか」なんですね

「いやいや、小説家の文章が美しくないわけなかろう!!」と感じたそこのあなた、ちょっと待って!

もっと詳しく言うと、私が小説に求めるのは「詩のような文章の美しさ」です

そして『デッドエンドの思い出』は、私が求める「詩のような文章の美しさ」を完璧にもっている……

最高の小説なんです。


文章の美しさ、はかなさ、詩っぽさ。

ひらがな、カタカナ、漢字を華麗に使いわけるテクニック。

句読点と行間を最大限に生かした、見ているだけでうっとりする紙面。

あと、お話の中には性にまつわる内容も書いてあるのだけど、ぜんっぜんいやらしくない!!!わりとド直球なことなのに、清々しい気持ちで読み進められる。



どうでしょう、読みたくなりましたか?

『デッドエンドの思い出』ぜひ読んでみてね。




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もよぬ
あなたの大切な時間を使って、最後まで読んでくれてありがとうございます!!!