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「食器から生まれた肥料」でいろいろ育てて研究中! - 今日は土壌分析🌏-

こんにちは、こまつなです🥬
食器から生まれた肥料「ボナース」を使って
いろいろ育ててみてますが、
今日はこれまでにも時々出て来ていた「土壌分析」というものについてとなります。


土壌分析とは

読んで字の如く、土壌に含まれる成分を分析する事となります。
有害物質(重金属等)や微生物を分析する場合もありますが、

肥料メーカー(!?)のボナース研究室なので
土に含まれる肥料成分(窒素、リン酸、カリなど)の量を分析します。

方法は?

専門の分析業者、機関に依頼する方法(この場合は分析に日数がかかる)と分析機を自前で準備して分析する方法があります。

最近は比較的安価で、操作も簡単な分析機が売られていますので、ボナース研究室では、分析機を購入して分析を行っています。

いつもどの様な手順で分析しているのでしょうか?
ボナース研究室の場合という事で、順を追ってご紹介して行きます。

サンプリング(土壌採取)

ズッキーニ栽培が終わった畑

1試験区(幅1m✕長さ10m)当たり、10カ所程度から少しずつ採取します。まぁ、10カ所から採取すれば、ある程度は平均化された試料になるのではないかなと(個人的な見解です)。

前処理(乾燥、解砕、フルイ通し)

循環式の恒温槽の設定温度を25℃にして一晩乾燥します。

乾燥後の状態
小石混じりの土です

乳鉢で土を解砕します。
小石は粉砕せず、土の団粒をほぐす程度に。

少しずつ、やさしく

次にふるいに通して小石を取り除きます。

分析試料の出来上がり!

細かい石まで粉砕してしまうと分析結果が変わってしまうのでこれでOK

pHとECの測定

後で必要になるので、測定します。
pHピーエッチは、土10gを純水25mLに溶かして測定。

pHは、6.5くらいですね
市販のpH試験紙で測定してます

EC電気伝導度は、土10gを純水50mLに溶かして測定。

ポータブルのECメーター

両者微妙に試料の調整条件が異なるので、ちょっと面倒な感じです。

土壌分析機による分析

分析の方法はいろいろありますが、市販の土壌分析機というものを購入して、使っています。
近所の農家さんで使っているのを見て、よさげだったので買ってみました。いろんな土壌を分析して、結構役立ってます!

それがこちら

コンパクトな分析機
PCにつないで使います

それでは、分析してみましょう。

試料の量は付属の小さじすりきり1杯
およそ1mLです
プラ容器に入れます
次いで、抽出液(クエン酸溶液)30mLを入れます
容器のふたをして
きっちり3分間振ります
プラのシリンジ(注射器)で
16mL以上吸い出します
ろ過器をセットしてろ過します
分析するのはろ過した透明な液体の方

なので、抽出液(クエン酸溶液)に溶ける成分のみの分析です。
リン酸の場合は、植物が利用できるリン酸(可給態リン酸)のみの分析となります。
(ちょっと細かい話ですが)土に吸収された(化学結合した)リン酸鉄、リン酸アルミは本機では分析されません。

右下の丸い部分に分析液を入れます
フタを閉めて待つこと
およそ15分

分析が完了し、結果がPC画面に表示されます。

前処理等を含めおよそ1時間(1試料あたり)で結果がわかります

こんな感じで、いつも土壌分析をやってます、というご紹介でした。
(分析機を推奨するものではありません)

土壌分析する目的とは

畑の土壌には、過去に施肥した肥料の成分が意外と残っていたりする場合があります。
その場合、土壌分析する事で、不足している肥料成分と量がわかるので、足りない分だけ施肥してやれば、肥料のコストダウンになるというわけです。
最近は肥料価格が高いので、肥料コストをセーブするために土壌分析を利用される生産者の方も多い様です。




それでは最後までご覧頂き
ありがとうございます🌏



おまけリンク

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