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心に住んでる陽気なイタリア人「僕にとっての贅沢は」
「レオナルド、
君にとっての贅沢ってなんだい?」
(んーー。と、ぼんやり考えるレオナルド)
「贅沢か。
なんだろうね?難しいなぁ。」
(そう言いながら、自分の分と江場の分のエスプレッソのカップを持って来て、江場の前に座り、片方を江場に差し出すレオナルド)
「まぁ、とりあえずエスプレッソ飲みなよ。」
(自分の分のエスプレッソを一口飲む、まだ考え中のレオナルド)
「それよりエバ、今日は日差しが暖かいね。
(窓の外を見ながら、ゆったりと話すレオナルド)
空には雲ひとつないし、風も穏やか。
最高だよな?
僕はこういう、
冬の暖かい陽気が大好きなんだよ。
こうやってエスプレッソを飲みながら、
特に何するわけでもなくのんびり過ごしてさ。
なんにも考えずに日向ぼっこ。
実は、逆も大好きなんだ。
(ニコリと微笑むレオナルド)
冬のさむーい曇天の日に、暖かい家の中から外を眺めて、あー、外は寒そうだなーってね。
なんとなく、家の中の暖かさに対するありがたみが倍増するだろ?
そんな暖かい家で、やっぱりエスプレッソを飲みながらぼんやり過ごしてさ。
もちろん暖かくても寒くても、
ワイン🍷なら最高だよ。
ahahahahahahaha!
(それまで穏やかに、自分の話に納得しながら話していたが、突如何か閃いた様子のレオナルド)
エバ、これだ!
僕にとっての贅沢は、
何をするわけでもなくのんびり過ごすことだよ。
スケジュールに押されることも無く、
責任や義務を感じることも無く、
お金を使うことも無く、
動画やSNSを消費するわけでも無く、
ただひたすら時間が過ぎていくことを感じるんだ。ワインを飲みながらね。🍷
重要なのは、時間が過ぎていくことをのんびり感じることができるくらい、自分が穏やかであることさ。
それは、いくらお金を支払っても得れるものじゃないし、
どんなに社会的な立場が上でも得れるものではないんだよ。
自分の生活の中で、ただ穏やかに過ごせる時間を作ることの難しさは、君の方が分かるだろ?エバ。
それがどれほど贅沢なのかも分かるんじゃないかな?
まぁかく言う僕は、もともとスケジュールに追われる感も、責任感も義務感も感じることがあまりないな。
ahahahahahahaha!(爆笑のレオナルド)
ただやっぱり仕事していると、のんびり過ごす時間を確保すること自体が難しかったりするだろ?
平日は仕事して、休日は掃除や買い物をしてさ!
だからやっぱり、何もせず、ゆったり時間が過ぎていくことが一番贅沢かな。」
(うん、そうだ。という納得した表情で、またひとくち、グイッとエスプレッソを飲む優雅なレオナルド)
ありがとう、レオナルド。
そうだよね。
贅沢って言うと、高価な食事をするとか、高い車に乗るとか、海外へ旅行に行く、とか、なんとなくお金に関することをイメージするけど、
レオナルドの贅沢は時間の使い方についてなんだね。
それじゃあ早速今週末は、何も予定を入れずに、のんびり過ごすことを楽しめるか、試してみようかな。
そう思いつつ、
あれ?のんびりってどうすればいいんだっけ?と、悩み始める、社会人生活でのんびりを忘れた僕、江場。
※ちなみに僕はイタリアに行ったことないし、イタリア人の友人もいないけど、「小さな村の物語 イタリア🇮🇹」というテレビ番組が大好きで、イタリア人をリスペクトするようになりました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
江場