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小原大典「時のからだ」研究ノート

からだや意識の使い方をほんの少し変えるだけで、心身の自由度は大きく高まり、全く違ったやり方やものの見方が出来るようになります。日常のあらゆる場面で応用可能な多次元的視点を育て、直…
心身の自由度と生命力を高める身体技法や視点、考え方を紹介しつつ、それらを日常生活や旅先で実践的に活…
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記事一覧

旬の食材をいただくという整体

私はこの四半世紀余り、人間ドックどころか健康診断を受けたことも無い。それ故、γGTPや尿酸の値はもちろん、血糖値も血圧も知らないし、調べたいという気持ちもない。 かといって、健康に無関心な訳ではなく、むしろ心身の健全さについては強い関心を持ち続けて来た。きっかけはマンガだったが(その辺りのことは『霊性のアート』に書いてある)、学生時分から代替療法や伝統医学に関心を持ち、中医学、アーユルヴェーダ、ホメオパシー、西式健康法、甲田式断食療法など、関心に任せて本や資料を読み漁り、時

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タコの鏡像自己認知と擬態の関係

私が子供の頃から抱いて来た疑問の一つに「擬態」がある。昆虫にせよ魚類にせよ、どうやって外部(捕食者側)からの視点で周囲の環境に自らを似せることができるのだろうか? 自身の姿を外側から認識する術がない限り不可能に思えるのだが、未だ科学的に納得の行く説明を私は見たことがない。 「この世界は環境と生き物がセットになって創造されている」という風に見えるだけで、実は全て幻に過ぎないという仏教やヒンドゥー教、あるいはそれらにインスパイアされたかのようなスピ系理論を持ち出したり、全ての存

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カタルーニャの魂(2)

バルセロナ&ガウディ本がまとめて手元にやってきた2011年6月17日(KIN175)の午前、私はウォーターセラピーのセッションを行っていた。詳細は「戻って来た指輪」という過去記事に譲るが、相談にいらした方は「無くしたものを思わぬ場所で見つける」という不思議体験と共に、「自分のエネルギーを取り戻す」感覚を得たことをシェアして下さっていた。「一度失ったものを取り戻す」というこのプロセスは、今回の旅に一貫して現れたモチーフで、現地でも、よりはっきりした形でそれを体験する事になった。

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「年の担い手」と期間の名前

慣用句としての「一年の計は元旦にあり」は、中国明代の学者・馮応京が伝統的な年中行事やしきたりなどを解説した『月令広義』という文献の以下の文に典拠があると考えられている(ちなみに「晨(しん)」という字は「あした、あさ、よあけ」の意)。 「一日之計在晨、一年之計在春」(一日の計は晨にあり、一年の計は春にあり) 書き下すと「一日の計画は1日の初めである朝に立て、一年の計画は一年の初めである元日に立てるべきである」となるが、その意味するところは「事を成し遂げるには、周到な準備と計

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ひざプランプラン体操

それまで自覚の無かった股関節周辺の力みに気づいたのは、階段の登り方を色々と研究していた頃のことであった。腿(大腿四頭筋)で踏ん張って階段を登る従来的なやり方をする時には、ほぼ必ず連動して股関節付近に力みも入っているのに気づいたので、【階段をラクラク登る方法】の中では、そのポイントの一つとして「股関節の力は抜く」も明記してある。 しかし、更に研究が進むと、意識的に股関節を抜こうとするのはベストなやり方ではないことに気づいた。「仙骨法身放射」や「五芒星共鳴」といったレインボー・

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レインボー・i の自己確認法

12/7(KIN153)の朝、レインボー・iの五芒星共鳴について新たな発見があった。日課としている10〜15分程の運動の中で色々と試していることがあり、その過程で気づいたのだが、「仙骨法身放射」と「五芒星共鳴」という目に見えないアートが、実際に使えているかどうかを判断するひとつの指標にも成ると思えたので、その点も含めて記しておこうと思う。

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生命力を高める「水晶の円卓」

ネパールでのチベットサポート活動を終えて帰国した12/1(KIN147)はちょうど新月で、オンラインでの天真体道瞑想クラスの日だった。せっかくそういうタイミングにシンクロしたので、私は、今回初めて訪れたネパールのある場所で味わった独特の感覚を、それが薄れないうちにと思って瞑想時にシェアしてみることにした。 そのようなテレパシックな情報伝達がどの程度可能なのかは分からなかったが、少なくとも対面クラスでは色々と情報が伝わることを実感してきたし、オンラインでもそれなりに何かが伝わ

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カタルーニャの魂(1)

2011年6月8日、「13の月の暦」ではKIN166(10・世界の橋渡し)、キチェ・マヤに伝わるツォルキンでは「1・エツナブ」(仮に「13の月の暦」と同じように通しNoをつければKIN118に相当)の日、新著『マヤのリズム』が、何とか無事に世に出る運びとなった。これも、編集担当の天野氏や美しい装丁を描いて下さったみよこみよこさんが、休日返上で頑張って下さったお陰である。 執筆中、この日が天野氏の誕生日&皇太子さまの誕生KINであり、その260日後(2/23)が皇太子さまの5

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絶対的真理と相対的真理の関係性

2024年1月15日(KIN87)、ゾンサル・ケンツェ・リンポチェの講演会が牛込箪笥区民ホールで行われた。ケンツェ・リンポチェは、ブータン王国出身の転生活仏として世界的に著名なチベット仏教僧であるだけでなく、『ザ・カップ 夢のアンテナ』などの作品を通じてその名を知られる映画監督でもある。 最近も『Pig at the Crossing(交差点の豚)』という興味深い映画を発表しているが、どの作品の根底にも仏教的な視点が込められていて、色々と考えさせられたりもする。というより、

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「すべてをはっきりと見る」という意識状態

10月13日に大阪チャクラで行われた【宇宙と繋がるスペシャルワーク】では、新しい驚きがいくつかあった。天真体道瞑想クラスの参加者が全員、ワカメ体操初体験ですぐに感じを掴んでしまったこともその一つだが、何より驚いたのは、「レインボー・i」ワークの中で遊びを兼ねてトライしてもらうベクトル平衡体の折りたたみ循環が、コツを教える前にできてしまった人がいたことだ。 現場でも、この動画のように私が実際にやってみせるのだが、何のアドバイスも無しに見ただけですぐに同じように動かせる人は殆ど

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エジプトからの呼びかけ(13)

KIN17(2008.3.6)の早朝、カイロに到着した時と同じミスルトラベルのスタッフがホテルに迎えに来てくれた。当時の手帳に、彼のことが「ビリー・ジョエル(KIN126)に似ている」とメモされているが、今(2011.7.13)このメルマガを書いている瞬間の自分の「運命の道筋」が、ビリーと同じKIN126なのが面白い。 そして、2011年のメルマガをベースにこの「エジプトからの呼びかけ」シリーズを連載している2024年11月現在は、第126代天皇陛下がKIN126(白い太陽

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ツォルキンの対称性と聖なる数の秩序

ツォルキンとはユカテコ語で「日の計数(勘定)」、つまり「暦」を意味する。一般には、古代マヤ文明で用いられた260日周期の儀式暦(神聖暦)を指す用語だが、古代マヤにおいてそれが何と呼ばれていたのかは、実は不明である。たまにツォルキン暦と書く人を見かけるが、それだと「日を数える暦」とか「暦暦」みたいな妙なことになってしまうので注意が必要だ。 それはさておき、「13の月の暦」の中にもツォルキンの仕組みは取り入れられている。あえて「仕組み」という断りを入れているのは、数えている日付

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健康の極意書『天眞療法』の活用法

私は多様な分野の多くの先人たちからインスピレーションを受けつつ、自然と人間に対する探究を続けて来たが、その中でも特に長い期間に渡って強い影響を受け続けて来たのが、肥田春充(1883〜1956)という人物である。 拙著『天地人々ワレ一体』の冒頭でも触れているが、「人間の可能性」を探っていた私にとって、写真や動画を通じて実在したことが確認できる人物の中で、誰よりもインパクトがあり、魅力的な存在だったのだ。 しかも、春充はその存在や動きを通じて真の健康を体現していただけでなく、

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ペンギンスタンド体操の新要諦と中心力

2023年2月27日にUPした【ペンギンスタンド体操】には、「時のからだ研究ノート」読者向けの限定公開動画と共に、動画中でも述べている注意点を11の項目にして記してある。それらの注意点に対する変更は今も一切無いが、私自身の稽古の進展によって、この体操の効果をより高められる秘訣に気づいたので、今回はそれをシェアしたいと思う。 その前に、トップ画像の説明をしておこう。9/5(KIN60)に東京国立博物館で神護寺展を観た後、JR上野駅構内でペンスタカフェという店を見つけてお茶をし

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