横浜トリエンナーレ
連休二日目、暑くなりましたが頑張って出かけてきました。
前売り券を買っていた横浜トリエンナーレ。
会場が3箇所に分かれているのですが、まずはリニューアルオープンした横浜美術館へ。
一時期、横浜美術館でボランティア活動に参加していたので、通い慣れた懐かしい場所でもあります。休館が明けてまた入れて嬉しい。
天井がガラス張りになって、すごく明るくなりました。作品保護は大変だろうけど…。
展示室はグランドギャラリーと呼ばれる吹き抜けの空間を取り巻くように、二階のぐるりを巡る順路になります。
通常の企画展はだいたい半分しか使わないので、一周するのはなかなか大変です。足が痛くなりそう…。広い館内にはあちこちにベンチがあって、休憩している人を沢山見かけました。
今回のテーマは「野草︰いま、ここで生きてる」、中国の小説家、魯迅の詩集から採用したそうです。
魯迅といえば、去年の夏に仙台に旅行したときに仙台城址で魯迅の銅像を見かけました。昔、国語だったか歴史?の時間に習って名前は知っていたけど、仙台に留学していたのは知らなかったです。不思議な縁を感じました。
展示は、全体に世相を反映してなのか、戦争、貧困、難民、コロナなどが色濃く感じられました。
わたしはオズギュル・カーのガイコツの展示が気になりました。とても物悲しいガイコツの奏でる音色。
アーティスティック・ディレクターが中国のお二人ということで、アジアの混沌とした雰囲気も展示に感じられます。
特に旧第一銀行横浜支店の会場はアジア全開な感じがしました。
3番目に訪れた、BankART KAIKOではクレモン・コジトールの映像作品にしばらく見入ってしまいました。『ブラギノ』という作品で、タイガ(針葉樹林)の中に暮す家族の映像。カモを猟銃で撃ち落として、持ち帰った獲物を子供たちが羽をむしって、焚き火で炙っているところを観ていたのですが、なんとも言えない凄みがありました。原始的な人間の暮らし。でも隣家との諍いがあったり、とても人間臭い。モヤモヤが起きる作品でした。(長いので全部は見なかったのですが…。)
最後に足を延ばして象の鼻テラスの「ハイヌウェレの彫像」を見てきました。
4/29までの展示なので終わる2日前に見たことになりますが、巨大な女神像から少し土がこぼれているのが見て取れました。風化していくって、こういうことか…と実感。土に帰っていく作品なのですね。
横浜美術館には縄文土器にインスパイアされた作家たちのコーナーもありましたが、現代アートと原始的なアートが一緒にあるって面白かったです。
おみやげに、トリエンナーレの焼印が入った香炉庵の薄皮どらやきを買って帰りました。
クタクタになったので、和菓子の甘さが死ぬほど美味しかった(笑)。
だいぶ駆け足でしたが、横浜トリエンナーレの感想でした。
今日はこの辺で。それではまた。