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BMIA総合研究所

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2024年9月の記事一覧

サイバネティクスの杖

サイバネティクスにシステム理論を組み合わせ、その可能性を人間の精神(mind)にまで広げたの…

石破政権の未来を予見する

どのような政権運営になるのかまだ不透明の中、未来を予見するのはなかなかたいへんだが、今手…

サイバー・ビジネスモデル

ノーバート・ウィーナーはアメリカの海軍から依頼されて、空中を予期せぬタイミングで旋回する…

リーンスタートアップに場の思想をビルトインする

リーンスタートアップや顧客開発モデルの一番の要諦は、オフィスを出て顧客に会うということだ…

企業文化は戦略に従う

組織は戦略に従うとは、アメリカの経営学者チャンドラーが唱えた命題である。戦略を組み立てた…

企業文化によってマネジメントする

新規事業提案制度をお手伝いしているときに常にでてくる話題が、企業文化である。保守的な企業…

石破新総裁の誕生と新しい政治的図式

決選投票になったとき、多くの人が、高市早苗が新総裁に選ばれるものと思ったはずだ。株式市場も為替市場もそのことを織り込んで変化した。石破茂は議員に人気がなく、決選投票では小泉進次郎でも高市早苗でも敗北する。そのストーリーを誰もが思い浮かべていた。しかし結果は、石破の逆転勝利であった。 これまでの派閥政治が続いていれば、高市勝利であったという見立てもある。麻生派以外の派閥が解散し、強いしがらみは依然あるとしても、建前として自由投票が行われた結果、石破に票が流れた。それであれば、

そう簡単に政治家は育成できない

今回、小泉進次郎が失速したのは、あきらかに討論会でのやりとりが原因にある。他の候補が、過…

アマチュア研究者ネットワークの可能性

近代において学問が在野の研究者によって広がってきた部分が大きいということは、よく知られて…

橋本治の思考と言語

私の文章の元ネタのひとつは、間違いなく橋本治だ。高校・大学時代にもっとも熱心に読んだ作家…

サステナブル・ビジネスモデルキャンバスの活用

昨日は、サステナブルな事業に取り組むためのプログラムの中で、サステナブル・ビジネスモデル…

構造に思いを馳せる

少し前、韓国のアイドルグループのILLITがショート動画でやたら流れてきて、しばらくヘビーロ…

前世はあるのかどうか問題

前世があるのかどうか、という問題について、プラグマティックに考えてみたい。というのも、科…

バブル前後を巡る世代ギャップ

鹿島茂の番組「鹿島茂のN'importe quoi!」で、先日から吉本隆明の特集が行われている。その中でも興味深かったのが、敗戦を何歳で迎えたかによって、その後の思想形成に大きな影響があったという部分だ。 1945年という終戦の年、吉本は20歳であった。当時、学徒出陣の年齢が20歳であり、多くの学徒が死んで戻って来る状況を目の当たりにしていた若者は、「自分の人生は20歳までである。その後は考えなくてもよい」という強い信念を持っていた。吉本もその例外ではなく、そこでは「なぜ国