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麻衣さんに朗読いただきました|星のかがり火|花幻忌

先日掲載した『星のかがり火』。
もともと、麻衣です!さんに何か朗読を依頼しようと思ったタイミングで書いたもの。

こんなふうに、心をこめて誦んでくださいました。音楽的。↓↓

ドヴォルザークの弦楽セレナード...ピアノやピアニシモは「小さく」ではなく「優しく」「心を込めて」という意味なのだそうです。ちょうどそんなふうな朗読でした。


麻衣さんは、stand.fmにチャンネルをお持ちで、先日そちらで自作の詩を朗読なさっていたのです。静かで穏やかな翳りのある、とても素敵な詩&朗読でした。(記事にもあるように、詩のパートは5:40:05から)↓↓



私が詩/短歌を書くときは、自分の想いを書くこともありますが、「物語詩」のほうが多いのではと思います。登場人物がいて、その人が一人称で語るスタイル。名前もないし、容姿も不定、時には性別もない人物です。

そしてたいてい「なんとなく」書くし、「書いてみたらこうなった」というできあがり方をします。
といっても、「何かが降りてきた」みたいに疾走するわけではなく、少し書いては読み直し、「あ、これってこういうことね?」「この人、こうしたいのかな?」と、対話しながら、一手ずつ駒を進め、一目ずつ編んでゆく感じ。

後で、自分で詩の解釈をして、それに沿って微調整をして終わり。

今回は、「私」が「きみ」のもとに帰りたい...というストーリー。
極力ジェンダーやセクシャリティ(や個性や自我)をなくしたいので("魂"にはそういう区別はないから)、「私」も「きみ」も男女どの組み合わせで読んでもらってもよかったのですが、当初なんとなく「私」は男性のように思っていたので、そのイメージを伝えました。

結局、詩には書かなかったけれど、戦火のイメージがあるのです。「火の手」。でも、それを書いてしまうと「私」がなんだかあまりにもかわいそうな気がして、2行分書いては消して、結局、"城壁"のみ残しました。(悲しみを消したのは、「私」へのはなむけのようなものです。)


声のトーンをいくつか使い分けできる麻衣さんですが、男性の声で読んでもらって、しかも、戦火のイメージもかすかに乗っていて、ジャストミートでした。

短調のメロディが、「きみ」のところでふと転調して明るくなる感じも、鮮やかです♡

詩を書くときに、そのひとたちと対話するように。麻衣さんの朗読を聞きながら、また少し深く、対話できたように思います。

花幻忌の短歌も誦んでもらえて、良い記念になりました。今の時期だからこそ。

麻衣さん、ありがとう♡





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星の汀 / ほしのみぎわ
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