短歌「秋汀」|ひろしま美術館《日本画の名作展〜大観と春草から杉山寧を中心に》
静けさを水面に映し立つ鳥の
羽ばたきさえも耳に透く秋 / 星の汀
🍂 展覧会
秋だからか、菱田春草の暖色に、自然に引き寄せられる感じがしました。
そして、菱田春草のおかげで「秋汀」という文字そのものが澄み渡って美しく見えたので、(星の汀じゃなくて秋汀がよかったか…?)と一瞬思いました(笑)
ちなみに、「星の汀」という名前は、柿本人麻呂による和歌
から連想したもの。静かだけれど圧倒的な宇宙観に心を掴まれ、私もこういう星の汀で暮らしたいなあ・・・と思ったわけです。
【展覧会概要】
ひろしま美術館
「日本画の名作展〜大観と春草から杉山寧を中心に」
2024年8月31日(土) ~ 10月14日(月・祝)
明治期、西洋技法の流入とともに始まった日本画の変遷をたどる展覧会です。
月光を鈴虫の音と聞き做して
一億年の空を見上げる
↑こちらは横山大観『虫の聲』のイメージで詠んだのですが、まだあと数年ほど著作権保護期間中のため、画像は貼れません。
🌿 菱田春草
1874〜1911年、明治期の日本画家さん。
日本画は、院展を見るのと、東山魁夷が好き・・・程度だったのですが、今回の展覧会で、菱田春草の絵、好みかも・・・と、ちょっと思いました。オレンジやピンクの淡い色が優しくて、とても綺麗なんです。どことなくエレガントな雰囲気でもありました。
たまたま小学校の社会科見学と重なったようで、小学生が直截な感想を口々に述べるのが楽しくw
ある子は「写真みたい」と言っていて。たしかに細かいところまで描き込まれているという意味ではとても写実的なんですよね🤔
そして、写真というよりアニメっぽい写実性に思えてきて、さらに興味深く眺めてきました。(小学生たちにお礼を言いたい)
🍵 展覧会の後は いつもの・・・
いつもサポートくださり、ありがとうございます。 お気持ち、心よりありがたく拝受し、励みとしております。