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短歌「夜空」

かすかなるきみの足音さざ波の立つが如くに揺れる琴線きんせん


「星空」のチューブ絵の具を絞ったら
こぼれだしてる
宵の明星


いつの世か夜空を抱いたことのある
きみの心音 ぼくの心音


身ひとつに夜のガウンをまといかけ 通り過ぎてく月のはるけさ


きらきらと
ただきらきらと揺れながら
ささやいていた
死へのとりなし


寝つけないふたりのままに月光が
うつつを夢に染め変えてゆく


ふくを思はするとて
蜜月みつげつしづくで染めし爪をむ君




2番目の歌は、ルドン展で見た「若き日の仏陀」の蒼があまりにも綺麗で、「これはどうしたらことばになるかしら」と、ずっと気になっていたことから。この絵は、主題がどうというところにたどり着く前に、蒼に引き留められて、そこばかり見ていた、そんな絵でした。

4番目は、いま書いているおはなしの登場人物の心象で、そういえばすべての歌がそうかもしれません。



いつも短歌と音楽をセットで掲載なさっているnoterさまがおられるので、私も見習って、動画を(^^)b

 サラ・オレインさん。amazon music のおすすめに表示されて、昨日知りました。
 この曲なら短歌に合うかしらと思って。カッチーニのアヴェ・マリア。
 透明感のゆえか、グラスハープの音色を思わせる声です。



他にも、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「君をのせて」もプレイリストに入れました。


 ついでにグラスハープについて調べてみました。
 別名、「天使のオルガン」、「幽霊のフィドル」。18世中葉、アイルランドで発明されたそうです。
 こちらの動画は、グラス・デュオというポーランドのユニットによる、バッハ《トッカータとフーガ ニ短調》。宇宙的な感じがしたので貼りました。でも、よく聞いているのはピアソラのリベルタンゴです。
 こんな世界があるのね・・・超絶技巧に圧倒されます。



タイトル画像はDarkmoon Art 様@pixabay です。(色味を加工)

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星の汀 / ほしのみぎわ
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