見出し画像

体型への執着を捨てたら生きやすくなった

この記事は、
筋トレや食事制限に追われてしんどくなってしまっている人が少しでも気持ちが楽になれるようにと祈りを込めて書きました。

何かしら、ふっと心が楽になって貰えれば幸いです。


ストイックすぎて自分が壊れていった話

産前、ボディメイクに物凄く関心があった。

"出産してもまたばりばり体鍛えて引き締まったスタイルでカッコよくママ業をするんだ"

と思いながら妊娠中を過ごしていた。

妊娠中も、ヨガや軽い運動は欠かさずに、
食事もかなり気を遣っていた。

そして、「産後すぐにベッドの上でプランクをして過ごしている」という、とある芸能人の方の日記を見て私も真似るように産後すぐに色々と体を動かしていた。

今思えば、かなり無理をして、気力だけで体を動かしていたと思う。
大昔は産褥期はまじで動くんじゃねえ!と言われていたらしくその訳を産後無理をしてようやく理解できた。
産褥期の無理することで、産後の回復を妨げて結果的に長く不調と付き合うことになってしまう


そして、退院後の子育てでの睡眠不足や食事制限のせいで体を壊し、一カ月検診の時、産後うつと診断された。

その時は、毎日本当に希死念慮が消えなくて、
何度もどうやって死のうかとベッドで横になりながら考えていた。
ご飯も味がしないということを初体験し、もはやただカロリーを取るためだけに、食べ物を流し込んでいた。
寝ろと言われても、子の泣き声の幻聴が止まず、眠ることもできない。
どうにかしたくて壁に頭を打ち付けたりもした。
夫に「壁にヘドバンしてる?!」と急いで止められたのは今となっては笑い話だが…

やらないと気持ち悪くなっていた筋トレを、動ける時にやって寝込むという馬鹿な事を繰り返しつつも少しづつ回復していった。
産後2年半経った今も薬なしでは日常生活は送れないが、15歳あたりからの無理を思えば当然だと思う。

そもそも何でこんなに体型に執着してるのか。

気持ちに余裕が出来はじめたので、長い間かけて自分と向き合ってみた。

はじまりは小中学生での超肥満体型でイジられていたのがキッカケだったと思う。
当時はデブだろうとまっっったく気にしてなかった。
鋼のメンタルだった。
周りがダイエットだのなんだの言ってようが、別の星の話のように思っていた。

そして中学生では運動部に入り、かなりハードな運動をして毎日を過ごしていたのもあり、好き放題食べていても中学3年には見事に引き締まっていった。

しかし、高校では部活を辞め、帰宅部になり運動する事が殆どなくなった。

そこから突如太っていくのが怖くなった。
それも人一倍に。

「また小学校の時のように体型が戻ったらどうしよう」

という恐怖が常に頭の中にあった。

その後の拒食症の手前までなったことや、高校生時代は心療内科にお世話になっていた事は省略するが、まあろくでもない生活を送っていた。
あとは、MEC食をしたり、極度の糖質制限をしたり、エトセトラ
その事で親ともたくさん衝突して、本当にたくさん迷惑をかけた。

今では標準体重、標準体型になり落ち着いている。
食事も無理な制限していない。
気をつけていることは「空腹になったら食べる」ということぐらいだ。

自分を苦しめているのは自分

ところが、産後のぼろぼろの状態で、
前述した
何でこんなに体型に執着してるのか”
ということに向き合うと、
自分を苦しめているのは、他ならぬ自分」
ということをかなり遠回りをして気付いた。

他人は、自分の容姿への関心なんてほぼ無い。

正直に言うと、
私は他人が3キロ増えようが痩せようが全く気付かない。

そして、キツイ言い方をすると心底どうでもいいのだ。

恐らくだが、私のように他人の体重の増減や体型なんていちいち気にしている人なんて殆どいないと思う。
私たちは芸能人ではないのだから。

太っているのが悪ではない

そもそも太っていることは悪いことではない。
もちろん、命に関わるとか、健康を脅かすとかそういう風に言われている人は体重管理は必要になってくるだろう。
でも、この記事を目にしてくれている人の大半はそんなことはないと思っている。
悪ではないと頭でわかっていても、どうしても自分の体型はダメだ…と人と比べてしまうもの。
私も痛いほどにわかる。

そんなとき私が出会ったのは、”プラスサイズモデル”という存在だ。
彼女たちは、豊満な体でも楽しく服を着て、
時には水着や下着姿になり、
胸を張ってカメラの前に立っている姿を見て「美しい」と素直に思った
特に好きなのは、AshleyGrahamというアメリカでママでありモデルでもある彼女だ。
他にも「#ぽっちゃりモデル」「#plussizemodel」などで検索してみると、世界中で体型に捕らわれず胸を張っていきている人たちを見ることができる。

そんな姿に、私の中にある細い=美しいという考えを覆されていった。

一生そんなストイックに生きていって楽しいの?

今、無理な食事制限や日常に支障がでるほどのキツイ運動をしている方へ。
一生そんな生活を続けるつもりですか?
それで楽しく幸せなら、もちろん続ける意味はあるけど、
そうでない人は、少しずつでいいから
もっと自分の欲に声を傾けてあげてほしい。

私も自分の欲を満たす練習をしていくにつれ、
今までいかに自分に鞭を打って生きていたのかと驚かされた。

そして普段の生活に楽しさを感じれるようになった。

例えば、
・マクドナルドやミスタードーナツの新作を食べてみる。
・コンビニスイーツや外食のメニューをカロリーや糖質などの数字を気にせずに選ぶ。
・運動も何もせずに、ひたすらダラダラする日を作る。

その後は絶対後悔しないこと。
「美味しかった~」
「自分のご機嫌取れた♪」
「人生めっちゃ長いし今日くらいいいや」
と気楽に考えてあげてほしい。

痩せているから幸せ、彼氏が出来る、仕事が上手くいくなんて事は無い

これは上記の通りである。
別の例えを上げると、
”お金持ちが幸せとは限らない”というのと似ているのでは無いだろうか。

あなたがそのままの姿でも愛してくれる人はきっといる

これは夫のおかげで気づかされたことである。
私が必死で体型に対して努力してピリピリしているのを見かねて、
「笑顔で、健康に楽しく過ごしてくれたらそれでいい」
と言われたこと。
自分が楽しく生きているだけで周りも楽しいが伝染していくのである。

私が思う本当に素敵な人は笑顔が素敵な人

笑顔の破壊力は凄いと思う。
自分はもちろん、周りも明るい気持ちにすることはできる最強の表情だ。

それなら、食べ過ぎたことにたいしても
「自分の欲に負けてしまった…」と暗い気持ちになるよりも
「自分をちゃんと満たしてあげれた☆やったね(笑顔)」って口に出しちゃえばいい。
はじめはネガティブ思考に引っ張られてしまっても、冗談でも口で明るいことを言って笑顔でいれば、その思考が癖になってきてくれるから。


こんな感じで、食事や運動への執着をかなり長い時間をかけて手放したことで、こんなにも世界が変わるのかと感じている。

死ぬまで自分と生きていかないといけないので、少しでも楽しく生きていきましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?