反抗期が無かった大人たち②(アダルトチルドレン/うつ病の原因)
すいません、1度出した記事が長いので半分にしました。
概要的な情報は前の記事をご覧ください。
権威を失った大人たちが、権威があると思っている影響
昔は持っていた大人の権威
デジタルもアナログも区別が無い時代は、情報収集は自分で調べるか、経験値から裏付けされたものが多く、そのため大人に聞けば自分が知らないことを知っている場合が多く、「年の功」と言うことからもその面で大人は権威を持ち、権威が保たれていました。
それが現代では変わりました。大人であっても子どもであっても知識レベルに差が無いどころか、子供の方が知っていることも多くなりました。塾に行くのはもはや学力維持には必須であり、ハイレベルになっているので、学力レベルでも学校の教師を凌駕する生徒が居たりと、大人の権威は昔ほど無くなってしまいました。
昔のような封建的な時代であれば、大人の権威性と言うのは必要だったかもしれません。しかし現代では封建的な時代ではなくなり、大人の役目が変化しました。
大人の権威性が失われた背景
・インターネットの普及
Google先生に聞けばすぐわかるので大人の権威性など必要が無くなった
・メディアなどの変化
バラエティやYoutubeなどの番組で親しみのある大人が多く視聴される
ため、権威性のある大人など多様な大人を見る機会が少なくなる
(視聴される大人の単極化)
・時代の変化
封建的な上下関係重視の時代から、自由や個人の選択を重視するように
なり、親が子こどもに自由を与えるようになった
上記の事から大人像の変化があり、反抗期が無いことも増えてきているようです。
ちなみに、欧米では第二反抗期は無いそうです。理由は生まれた時から一人の人間として尊重し、寝る場合も1人部屋で寝かせるくらい個人を尊重する文化だからと言われています。
自己主張をし始める時期も日本と同じくらいの年齢だそうですので人種が違うからなどの理由はないですね。そういった意味では押し付けなければ反抗期は無いことも多いのかもしれませんね。
権威があると思い続ける親たち
しかし、日本ではいまだに封建的な考え方で家庭内で支配している大人(父親が多いか?)が多くみられます。いうことを聞かないと強権発動するように子どもに圧力をかけるのでは、本来の子どもらしさ、子どもの考えを尊重できず、自分らしさを見失うのは当たり前ですね。
アダルトチルドレンは強く抑圧されて育ってきた背景があるので、大人になってから自分の気持ちに素直にと言っても、自分の気持ち自体が出てこなくなり、どうしていいかわかりません。時には誰かのOKサイン(許可)が必要な場合もあるようです。このことが、のちに働くことや生活すること、子育てなどに影響がでてきます。
封建的な親を持つかたは、押し付けられて成長し、それが当たり前になってしまったため、社会に出てからギャップに苦しむことになる可能性があります。
これからどう生きるかが重要
封建的な時代だからと言って、個人的な生き方まで押し付けるのは違うとは思うものの、そのような育てられ方をした世代は、同様な育て方をするという特徴があります。そういった意味では「悪しき伝統を、悪しき伝統のまま」に受け継いでしまっています。しかし時代は変わっていますし、教育観念や社会通念もかなり変わっています。
狭い世界ではなく多角的、多様な考え方、生き方を吸収して、これから自分はどうしていくかを考えた方が良いかなと思います。
封建的な親は聞く耳を持たないのが特徴です。自分が正しくて絶対なんだという姿勢なので、親を変えたりするのではなく、自分の生き方を変えるために行動を起こした方が、よっぽど生産的です。まずは自分でできる範囲で簡単なところから自分にOKをだすことを始めてみましょう。
オイラは悪しき伝統(押し付ける教育や封建的な考え方)はオイラの代で終わらせようと思って娘たちを育ててきたものの、やはり同じように育ててしまった部分もありました。
今更遅いですが、娘たちがオイラの育て方で悩んだり壁にぶつかったりして相談してくるたびにオイラは「〇〇みたいに言って育てたからそう考えちゃうんだ、ゴメンね」って謝りました。
それが功を奏したのかわかりませんが、親子関係は良好です。一時期、娘は人間関係で悩むことが多かったですが、今は自分なりに立ち居振る舞う術を身に着け、今のところ順調に人生を謳歌していってくれてます。
逆にオイラは自分自身の生活の仕方や、仕事の仕方などで未だに苦しんでいます。色々と模索する日々です。
さいごに
いや・・・ここまで調べてきて、マジで自分に当てはまるなと思いました。今でこそ、そこそこ顔色を窺わないようになりましたが、仕事は全くダメですね。成功体験も無いので尚更なのかもしれませんが、根底にあるのはアイデンティティーの確立が出来ていない、常に親の喜ぶように、OKがでやすい選択肢を選び、叱られたり、文句を言われないようにしてきた代償がこんな形になるとは思いませんでした。
したがってスピリチュアルなものや、引き寄せ的なもの、人に感謝するなどの行い的なものをどう変えても、苦しみは変わらないのです。原因がそこにあるわけではないから、そんなものに手を出す以前の話だったんですよね。
まずは自分の自我(アイデンティティー)の確立を目指し、他者との折り合いの付け方を身に着け、自分が笑顔になる人生の送り方を身に着けることが先決かもしれません。
私のように高齢者に片足突っ込む時期に、ようやくこのようなことに気が付いても、できることは少なくなっていく一方です。そうなる前に、何かできることから始めてみましょう。
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