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【2025年のテーマは【啓蒙】~②日本の介護を正しく伝える啓蒙活動ー”海外人材の育成”

おはようございます!
あきた創生マネジメント代表の阿波野聖一です。

今年のテーマ「啓蒙」について、前回は海外人材受け入れは”人材投資”だとお伝えしました。

今回は、日本の介護を正しく伝える啓蒙活動として「海外人材の育成」について書いてみます。

「外国人インターンシップ事業」における人材育成と人材投資

弊社は2021年に「外国人インターンシップ事業」をスタートさせました。
海外の優秀な人材確保と、いきなり海外人材を受け入れて生じる摩擦やリスクを軽減させることを目的としています。

海外の優秀な学生が一定期間日本の企業で就業体験をしてもらうことで、受け入れ先に海外人材の可能性を認識してもうう。そして、最良の人材投資として最終的な雇用へとつなげることを目指しています。同時に、海外人材にも日本の文化や職場での実務経験をすることで、就業意欲を高めて職場の定着率を上げることが目的です。

ホーチミンでの医療短期大学でのインターン候補生

この事業をスタートするにあたり、わたしは何度も現地に足を運び、教育機関と信頼関係の構築をしてきました。
そのご縁によって、医療関係の学校で日本の介護について講義する機会もいただきました。

今や高齢化大国である日本の介護事業は、世界でも注目を集めています。
その知識や技術を若い海外人材に教えることで、将来日本で働く優秀な介護人材の育成にもつながります。

日本入国前に正しい日本の介護知識をもった海外人材

-介護の概念のないインドネシア-
わたしが講師を務めるインドネシアには介護の概念がありません。
そのため、彼らにとって日本の介護知識や技術は未知の分野であり、好奇心でいっぱいです。

また、同じく高齢化が進むであろう自国の将来を見据えたとき、先進国での介護事業の就労経験は、自分たちのキャリアにとって大きなプラスとなるため、彼らの学ぶ姿勢は真剣です。

わたし自身も介護事業の長年の経験を活かして実践的な介護知識を学生に教えることで、彼らのインターンシップによる日本での就労への希望も膨らみ、また、受け入れ先での就労スタートが容易になるメリットを期待しています。

-五感を使った実践教育
わたしが介護人材の育成で大切にしているものは、五感を使った実践教育です。介護のカギである人間同士のふれあいは、テクノロジーでは代替できません。
利用者さまの目を見て話す
利用者さまの声を聴く

など、人とのふれあいを重視した介護を、海外人材に教えながらの人材育成です。
-難しい専門用語にこだわらず、現地の言葉を使って意味を理解させる
海外人材の受け入れでは言葉の壁が問題視されますが、彼らは現地でも規定のレベルに達するために日本語の勉強はしています。
しかし、介護という分野では専門用語も多々あり、それだけでは当然不十分です。

研修テーマ

それでも、わたしは難しい専門用語にこだわらず、まずはその意味を現地の言葉を使って理解してもらうことを重視しています。
専門用語の暗記が目的となる教育ではなく、まずは本当の意味を理解して実務に活かす。
それもわたしなりの人材育成のプロセスです。

この方針は弊社に海外人材を受け入れてからも、研修などで実践しています。海外人材の育成において、コミュニケーションの齟齬や価値観の相違をさまざまなアプローチよって解決するための取り組みを行っています。

日本人が忘れかけている「人を敬う」精神を東南アジアに見る

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