グリーフ哲学をー他者という存在
自分は自分だから。そういうときには余計、自分でないものが自分のなかに意識されている。でなければ、自分は自分だからなんて言えない。つまり、自己は他者があってこそ自己と言えるもの。自己とは他者がいなければ、自己が自己で在り続けることができないものなのです。
ただ、自己のなかで、自己を他者よりも優位に立てなければ、自己を他者にもっていかれ、他者に自己を乗っ取られることになります。優位と言っても、それはあくまでも自己のうちのことだけれども、他者との距離も重要。遠かったら自己は肥大す