スベっる心理学26〜心理学さま降臨編〜(長編小説)
番組の進行に合わせて、マイケル山下がよく分からないことを言ったらツッコミを入れ、ウンチクを披露したら知ったかぶりをし、歌のコーナーになれば一緒に口ずさみながら、マイベストな“装備”を探し回った。
そして、三十分の番組も終わりに近づこうとしたとき……。
「お~い! 見つけたど~ん!」
軽快なリズムが部屋中に響いた。
「なにか良いモノが見つかったみたいで! どれどれ!」
洋平は、元気のいる部屋へと駆け寄る。
「手に持っているのは、本ですか?」
洋平がきくと元気は満足