舞い上がる噴水と、昇華されない痛み ~光州への旅の記録7
光州への旅の記録1~6の続きです。
☆☆☆
5月の空に向かう噴水の白い水しぶきと、澄み渡る空を見上げた時の眩しい光、それを受けて青々と輝く新緑。
44年前のこの日も、こんな心地よい天候に恵まれた、5月のある日だったかもしれない。
感情を開放させるかのように、勢いよく噴き出す水しぶきの向こうに見えるのは、5.18民主化運動の10日間を記録する「全日ビル245」
ビルには、ヘリコプターから打ち込まれた245発の弾丸の跡が残されていた。
事件当時の一般市民の日常に入り込