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【読書】自分だけの才能の見つけ方

ジーニアスファインダーという手法の本を読みました。

今年は人生をよくする方法やキャリアに関心があって、そういう本を沢山読んでいます。すると自分だけの才能なんて書かれていると気になってしまいます。

そんなわけで買って読んでみました。

ジーニアスファインダーとは

才能すなわち人より優位な能力や、個性すなわちその人のキャラクターではなく、その人固有の特性を本書では天才性と呼んでいます。

好きだから没頭できることとか、自然とやってしまう、自然とできてしまうなど、能力というより特性が天才性に当たります。

能力は元々の才能も関係あるとはいえ訓練によって伸ばせますが、天才性は生まれ持った性質であり、後天的に変わるものではなさそうです。

自分を知る

本書には自分が子供の頃を振り返るワークが出てきます。子供の頃、どういうことが好きだったか、どういうことに取り組んでいたか、それらに対してどう感じていたかなどを深堀していきます。

私が小学生の頃は、すごろくや缶蹴りなどみんなで昼休みや放課後に楽しめるゲームを作っていました。ゲームのルールを作ることと、みんなで楽しむことが好きでした。

ということは常識とか前例にとらわれず、こうした方がいいとか、こうだったら面白いと考えられるということですね。実際に創作は好きですし、仕事でもこうあるべきという正しいと思える形をマネジメントで追及しています。

たとえ優等生で高学歴でいわゆるいい会社に勤めていても、前例踏襲という人は多いと思います。もっともこれは学校組織に適応したり、組織の慣習に適応したりするゆえにそういう人になってしまうわけですが。官僚制の問題点ですが、優等生ほど組織に上手く馴染んでしまうのです。

こうやって子供の頃に自然とできていたことから、自分ならではの特性が見えてくるというのがジーニアスファインダーの特徴のようです。

そしてこれをベースに大人になってからの体験についても、深堀して考えてみることで、自分に向いているスタイルが見えてくるようです。

次元の話

4次元以下

私たちは学校教育で3次元まで習います。多くの場合において、私たちは2次元あるいは3次元で物事を考えます。大学の数学や物理になると、4次元になります。

4次元ではXYZ軸に加えて時間という概念が出てきます。本書では個人思念と共通思念があって、個人思念が天才性、共通思念が時間やお金としています。

ちなみに本書によると、4次元とは物質的には存在していないけれど頭の中にあるものだそうです。だから時間やお金の価値、倫理観などが該当するそうです。

5次元

5次元は0か1かの世界だそうです。職人やプロフェッショナルの世界であり、突き詰めると要するにこういうところに集約されるよねという世界だそうです。なんとなく感じられるような気がします。

私の仕事で言うと、フィット&ギャップを考えないプロジェクトや楽観的過ぎて想定外を考慮しないプロジェクトは残業地獄に陥るというものですね。これはお約束のようにこうなるという不変の真理的な特徴であり、これが5次元なのかなぁと思いました。

また5次元に達した人は時間やお金に縛られないそうです。時間をゆがめて圧倒的な成果を出すそうです。

私の場合は、この作業はこれくらいの時間がかかるではなく、常々もっと短縮できる方法はないか?と考えています。こうして作業時間を短縮したり、そもそも不要な作業は削ったりして残業しない働き方を実現しています。

こうなると時間そのものを詰めてしまうことが常態化しているので、本書で言う5次元の仕事はできているのでしょうかね。こればっかりは著者に聞かないとダメか。

6次元

6次元は0かつ1という世界だそうです。人間万事塞翁が馬の話がでてきます。

これってつまり、長い目で見れば、物事は良い面も悪い面も併せ持つということですよね。これは心理をついているなぁと思います。

ある時点だけみると良いか悪いか、すなわち1か0だけど、一定期間で見ると良い点も悪い点もあるから1かつ0になることは世の中に沢山あります。

でも人間はその場その場で考えてしまったり、特定の時点だけで考えてしまったりします。数学を学んで、時間軸で見れば物事は変化するということを理解できていれば、そういう考えはしなくていいのになぁと思うことがよくあります。時間軸で見ると言うことは4次元を含んでいますよね。

例えば失恋は良いか悪いかといったら、悪いというかネガティブなイメージがあると思います。しかし失恋を機に付き合っていた期間を振り返ることで学べます。良いこと悪いこと沢山あったはずですから。きっと次の恋愛がより上手くいくようになります。

こう考えると失恋も良いことであり悪いことであるのです。6次元ってこうでいいのかなぁ?だとしたら私はマネジメントでは5次元、思考力では6次元に達していることになりますが、訓練や経験を長年積んだとはいえ、そんな簡単に達するものなんだろうか?

そして7次元になると6次元が習慣化して意識しなくても普通にできるようになっているそうです。これは私には解らない世界ですね。

次元と天才性

まとめると天才性は4次元にあり、自分自身の天才性を見つけ出すことが重要です。そして天才性を見つけたら5次元、6次元と高めていくことです。

そして4次元とは物的には存在しないけど頭の中にあるものです。天才性は個々人の頭の中、時間やお金の価値などみんなが知ってるものはみんなの頭の中にあるものです。

これからの生き方

LIFE SHIFTやWORK SHIFTでも見たような気がするのですが、やっぱり人間関係が大事ということですね。

それだけでなく、マスター(師匠)とメンター(面倒を見てくれる先輩)、弟子と後輩の話が出てきます。会社員をやっているとあまり感じませんが、おそらく芸能界では昔からこういうことが行われているのではないかと思っています。

それから自分の天才性を活かして経験や実績を積む方法として、ボランティアとして仕事を請けてみるところから始めてもいいのかなと思いました。まずは実績を作ることが重要ですからね。実績がないのに依頼なんてもらえませんから。

終わりに

天才性という概念に希望をもらえました。

私は高校もいけないような落ちこぼれで、就職浪人もしましたので、才能なんて自分とは無縁だと思っていました。

才能がないから人より多く努力しないといけないと思い、寝る間を惜しんで勉強に励んだこともあります。

しかしこの本を読んでよくよく考えてみると、マネジメントや顧客対応では天才性を発揮できているのかもなと思いました。残業せずにQCDを守って、顧客から頼られているならば、十分に平凡を超えているでしょうから。

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