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バイブルメッセージ

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毎月2回配信している聖書関連のメッセージです。
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あなたが小さい者でも

クリスマスまで1か月半となり、ふとミカ書にあるこの言葉に目が留まりました。 これは、メシア預言と呼ばれるものの一つで、イエスがメシア(救い主、ギリシャ語でキリスト)としてベツレヘムで生まれることを預言しています。 エフラタは、ベツレヘムの昔の名前か、ベツレヘムに吸収合併された町の名前だと考えられています。(創世記35:19、ルツ1:1-2) 当時のヘブル人(ヘブライ人)は部族ごとにそれぞれ相続地があり、部族はさらに氏族にわけられていました。そして、ユダ部族の中でも、とり

祈りの答えは神の恵み

私たちが祈る時、神が聞いていてくださると知ることは、とても素晴らしいことです。そして、その祈りがかなえられる時は、嬉しい気持ちになります。 でも、ヒゼキヤ王の話を読んでいると、祈りがかなえられること自体よりも大切なことがあるのではないかと考えさせられました。それは、私たちが祈る時や、祈りがかなえられた後の態度です。 少し背景を説明すると、ヒゼキヤがユダ王国の王となったのは、北方のアッシリア帝国が領土を次々と拡大していた時代で、預言者イザヤも同時期に活動していました。 父

神は聞いて、助け出される

先月、両親の様子を見るために、実家に何泊かしてきました。妹夫婦が近くに住んでくれているので、安心ではあるのですが、やはりできる時に会っておきたいという気持ちがあります。 実家へ行くことは私にとってかなり大切なことなので、いつも何人かの友人に祈りをお願いしてから出かけています。そして、主と友人たちのおかげで、毎回、とてもよい時間を過ごすことができています。 しかし、今回は、初日の道中からハプニングの連続で、驚かされました。救急車を呼ぶ事態まであり、予想外のことが起こるたびに

神を知ること

先日、友人と話していて、好きなミュージシャンは誰かという話になりました。好みは人それぞれだし、好きな理由もさまざまでしょう。曲や歌詞が好きだったり、パフォーマンスが好きだったり、あるいは、声がタイプという人もいるかもしれません。 また、人柄を知って好きになる場合もあることでしょう。最初は無関心だったけれど、何かのきっかけでその人の人柄を知り、ミュージシャンとしてのその人も好きになることが。 いったん好きになると、その人や作品にもっと興味が湧いてきて、さまざまな曲を聞いてい

天国にある傷跡

私の顔には傷跡があります。はっきりと認識できるものですが、普段はまったく気に留めていません。でも、先日鏡を見ていた時にふと目に入り、少しの間、その事を考えていました。 それは、中学校の放課後、教室で友だちと遊んでいた時にできたものです。走り回っているうちに、友だちが思わず私の背中を押したので、バランスを失った私は倒れてしまいました。その際、机の角に眉毛のあたりを思いっきりぶつけ、二針ほど縫ったのですが、目に当たらなかったことが幸いです。 私は鏡を見ながら、「イエス・キリス

友だちについて考える

昨日、誕生日を迎えた友人がおり、特別な人の誕生日は自分にとっても特別な日だなと思いました。神がその人を通して私の人生にもたらしてくださった祝福を感謝すべき日ですから。そして、聖書を読みながら、友だちというものについていろいろと考えていました。 聖書には、友人関係について多く記されており、中でも有名なのは、この言葉でしょう。 クリスチャンになってからの人生を振り返ってみると、私が何らかの形で「倒れた」時には、友だちが必ずそばにいて、私を起き上がらせてくれたし、倒れないように

思い通りに行かない時に読みたい聖書の言葉

人生、思い通りにならないことは度々あります。「苦しい時の神頼み」で、普段は信仰心を持たなくても、そんな時だけ神にすがるという人もいることでしょう。 英語では、「好天時だけの信仰(fair-weather faith)」という言葉があり、それは、天気の良い時、つまり、物事がうまく行っている時だけ立派な信仰があるように見えるけれど、うまく行かなくなった途端に信仰が揺らいでしまうことを言います。 本当の信仰は苦しい時にも楽しい時にも神に頼り、天気の良い日にも悪い日にも神を信じる

人間は顔を上に向ける動物

「人という字はねぇ、ひとりの『人』がもうひとりの『人』を支えている字です」とは、ドラマ『3年B組金八先生』からの有名な言葉ですが、実際の起源は違うそうです。 甲骨文字までさかのぼってみると、ひとりの人を横から見た姿であることがわかります。左の部分は頭から手まで、右の部分は胴体から足までをシンプルに表しているとのことです。 聖書に出てくる「人」という言葉の語源も知っていただけたらと思います。まず、旧約聖書の原語であるヘブル語(ヘブライ語)では「アダム」という言葉が使われてお

聖書を生きてみる

聖書を読んでいるけれど、喜びを感じない、幸せじゃない、感激がわかない、という人のために、詩人・八木重吉からのこんなアドバイスがあります。 聖書を生きるとは、聖書に書かれていることをただ読むのではなく、実践して体験することです。料理本をいくら読んでも、そこに書かれた料理を実際に作ってみなければ、その味がわからないように、聖書も、読むだけでは単なる知識にすぎません。 ところで、皆さんの家に鏡はありますよね。私はいつも、朝起きた時に鏡を見て寝癖を直したりしますが、きっと皆さんも

私はひとり? そうではない

これまで何度か、水野源三というクリスチャン詩人が、身体が不自由なため、まばたきによって一字ずつ家族に拾ってもらうことで作り上げてきた詩を紹介しました。 少し前に、水野さんの4つの詩集から精選された詩をまとめた本を見つけて読んでいたのですが、中でも印象に残ったのは、水野さんがイエス・キリストを家の中に招き入れて、もてなしている様子を描いたものです。 もちろん、それは想像上のことです。しかしそれだけ、水野さんには、イエスが自分と共にいてくださるという意識が強かったのでしょう。

正しい裁き

法廷・弁護士ドラマでは、全体のテーマとして、あるいはエピソードの一つとして、冤罪が扱われることがよくあります。つまり、「無実の罪」であり「濡れ衣」です。特に今期はそのようなドラマが多いように思えます。 裁判に限らず、私たちの日常生活においても、個人レベルで人を裁き、知らず知らずに「冤罪」を生み出しているのかもしれません。 私が小学生の頃、こんなことがありました。妹が『小学一年生』という学習雑誌を読み始めたのですが、ある時、雑誌についてきた解答用紙に鉛筆で答えが記入されてい

どこに焦点を合わせていますか

私たちの目がいかによくできているかは、驚くほどです。単にものの形をとらえるだけではなく、色を認識できるし、周りの明るさに応じて取り込む光の量を調節することもできます。 また、見るものの距離に応じて焦点を自動で合わせてくれるので、私たちは見たいものに集中することができ、視界の中でかすんでいくそれ以外のものに、あまり気を取られずにすみます。 そういった目の機能について考えていると、『目を上げて主の御顔を(Turn Your Eyes Upon Jesus)』という賛美歌を思い

もう少しで幸せになれそうな「辛」

先月の末(2024年4月28日)、詩画作家の星野富弘さんが、呼吸不全のため天国へ旅立たれました。 星野さんをご存じない方のために、星野富弘美術館(熊本県芦北町)のウェブサイトにあるプロフィールを引用させていただきます。 星野さんの故郷である群馬県みどり市にも姉妹館である富弘美術館があり、そちらのウェブサイトには、こんな説明がありました。 私もこの美術館へ行って、星野さんの作品に触れ、感動と励ましをいただいた一人です。4年前に、詩の一つを紹介するメッセージを書きましたが(

愛に裏打ちされた神の忍耐

何かの記事を読んでいて、「コーチには忍耐が必要」という言葉が目に留まりました。コーチがスポーツ選手を成長させるには、愛に裏打ちされた忍耐が必要だと言うのです。 確かに、選手が新しい技術を習得したり、記録を更新したりするには忍耐が必要ですが、コーチも忍耐をもって選手の成長を見守らなければ選手を支えることはできません。そして、選手がそのことを理解して、コーチを信頼するのも大切なことです。 それは、私たちと神との関係にも言えると思います。神が愛情と忍耐をもって私たちの成長を助け