写真好きのナカムラ

写真好きのナカムラです。建築カメラマンとして15年以上の経験を積んできました。住宅、商業施設、公共建築物を撮影し、光と影の使い方や構図、ストーリーテリングの技術を磨いてきました。撮影のコツやノウハウを皆さんと共有したいと考えています。どうぞよろしくお願いします。

写真好きのナカムラ

写真好きのナカムラです。建築カメラマンとして15年以上の経験を積んできました。住宅、商業施設、公共建築物を撮影し、光と影の使い方や構図、ストーリーテリングの技術を磨いてきました。撮影のコツやノウハウを皆さんと共有したいと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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僕は15年以上にわたり、竣工写真の撮影に従事してきました。その中で、撮影において特に注意を払っている点や、経験を通じて得た知見を共有できればと思います。 自身で発見したことや、設計者やクライアントからのご指摘を通じて学んだことなどをお伝えし、皆様の参考にしていただければ幸いです。 センスたっぷりの「勝てる」写真も素敵ですが僕は長く仕事を続けていくための「負けない」撮影方法を大事にしています。

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マガジン

  • 建築写真の撮り方

    普段建築写真を撮っていて注意していることをまとめています。 カメラポジションやアイレベル等を中心に解説しています

  • 竣工写真のアルバムの納品について

    竣工写真では撮影カットをアルバムに製本して納品する場合があります。 それらの方法を何回かに分けてご説明できればと思います。

最近の記事

  • 固定された記事

竣工写真のはじめかた

はじめに 写真業界は、カメラやレンズ、三脚などの道具が揃っていても、仕事として成り立たせるのが難しい世界です。特に竣工写真の分野は、道具や技術だけでは簡単に参入できない厳しい領域です。しかし、一度この世界に足を踏み入れ、実績を積むことができれば、その後は比較的スムーズに仕事が進むことが多いと感じます。最初の実績を作ることが最も難しい挑戦だと断言できます。 営業の行き方 最初の実績を作るためには、積極的に工事現場に営業に行くことが必要です。特に、竣工写真の経験がまだない方

    • 声で聞くシリーズ

      ただただ思い付きで音声での解説です。 移動中などに聞き流してもらえたらと思います。

      • 契約カット数を考えずに撮ること

        はじめに 竣工写真の分野は見積書を作る段階で「契約カット」が割り出されます。 ある現場では30カット撮ってほしいとします。30カットの見積りに対して契約より多い40カット撮る場合があります。契約より多く撮ることはどういうことなのか今回は現時点での自分なりの記事を書いてみようと思います。 駆け出しの頃 竣工写真はいざ契約が決まると書類の提出等があります。収入印紙を貼ってハンコをついて書類を取り交わします。竣工写真以外の他業種の撮影の契約はあまり詳しくないのですが少ない経験

        • 写真は本当はどう見られているか

          高い機材が必要か、腕さえあれば安い機材でも大丈夫という主張がSNS上で絶えることなくされています。私は高い機材を使いたいし、腕も磨きたいです。ただ、今回の記事ではそういった話とは少し異なる観点から写真の見え方について書きたいと思います。実体験をもとに書きます。

        • 固定された記事

        竣工写真のはじめかた

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        • 建築写真の撮り方
          14本
        • 竣工写真のアルバムの納品について
          4本
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          声で聞くシリーズ

          ただただ思い付きで音声での解説です。 移動中などに聞き流してもらえたらと思います。

          写真は本当はどう見られているか

          高い機材が必要か、腕さえあれば安い機材でも大丈夫という主張がSNS上で絶えることなくされています。私は高い機材を使いたいし、腕も磨きたいです。ただ、今回の記事ではそういった話とは少し異なる観点から写真の見え方について書きたいと思います。実体験をもとに書きます。

          写真は本当はどう見られているか

          竣工写真におけるスーパーの撮影について

          はじめに 今回は竣工写真でスーパーを撮影する際に注意していることをまとめてみました。スーパーは関わる人が多く撮影の際には現場に人があふれています。 実例を交えながらお伝えできればとおもいます。 一言でいいますとスーパーの撮影は大変です。

          竣工写真におけるスーパーの撮影について

          竣工写真の編集順番について

          はじめに 竣工写真ではデータ納品をするにしてもアルバム納品をするにしても写真の順番を決める必要があります。撮影したままだとバラバラなので分かりやすく並べていきます。 外観の編集順番 最近ではドローンでの撮影が増えているのでドローンを最初にもってきます。順番のルールとしましては遠くからだんだん近づいてくるイメージです。

          竣工写真の編集順番について

          夕景撮影時の照明について

          竣工写真ではしばしば日が暮れてから撮る「夕景撮影」というものを行います。 夕景撮影時は建物の照明を全点灯するのが基本となります。 はたしてそうなのか今回も作例を交えて考えてみたいと思います。

          夕景撮影時の照明について

          竣工写真でドローンをはじめるために

          はじめに 竣工写真では当たり前のようにドローンが使われています。よほど予算のない現場以外は毎回ドローンで撮影を行っています。 今回は竣工写真でどのようにドローンを飛ばしているかについてざっくりお話させていただきます。(具体的な申請手続きは煩雑すぎるのでここには書いておりません。)購入から申請までの流れを参考程度に読んでいただければと思います。

          竣工写真でドローンをはじめるために

        記事

          竣工写真におけるスーパーの撮影について

          はじめに 今回は竣工写真でスーパーを撮影する際に注意していることをまとめてみました。スーパーは関わる人が多く撮影の際には現場に人があふれています。 実例を交えながらお伝えできればとおもいます。 一言でいいますとスーパーの撮影は大変です。

          竣工写真におけるスーパーの撮影について

          竣工写真の編集順番について

          はじめに 竣工写真ではデータ納品をするにしてもアルバム納品をするにしても写真の順番を決める必要があります。撮影したままだとバラバラなので分かりやすく並べていきます。 外観の編集順番 最近ではドローンでの撮影が増えているのでドローンを最初にもってきます。順番のルールとしましては遠くからだんだん近づいてくるイメージです。

          竣工写真の編集順番について

          夕景撮影時の照明について

          竣工写真ではしばしば日が暮れてから撮る「夕景撮影」というものを行います。 夕景撮影時は建物の照明を全点灯するのが基本となります。 はたしてそうなのか今回も作例を交えて考えてみたいと思います。

          夕景撮影時の照明について

          竣工写真でドローンをはじめるために

          はじめに 竣工写真では当たり前のようにドローンが使われています。よほど予算のない現場以外は毎回ドローンで撮影を行っています。 今回は竣工写真でどのようにドローンを飛ばしているかについてざっくりお話させていただきます。(具体的な申請手続きは煩雑すぎるのでここには書いておりません。)購入から申請までの流れを参考程度に読んでいただければと思います。

          竣工写真でドローンをはじめるために

          どこに立って撮影するかの重要性

          竣工写真では南面や東面など建物を方位で表現します。 基本的に外観は全ての方位を撮影して納品します。 今回は一つの面でも色々な立ち位置が存在していることを作例を交えて説明します。方位の撮影の決まりはありますがどこから撮るかは厳密に決まってはいません。撮影場所は撮影者が決定すべき重要な要素です。いい加減な立ち位置で撮影しているとライバル業者に根こそぎ仕事を奪われます。撮影ポジションは必ずここで撮りたいという場所を見つけて撮影してみてください。

          どこに立って撮影するかの重要性

          空撮に対する考え方と撮影方法

          はじめに 竣工写真ではよく空撮写真が行われます。現場でよく使う言葉としては上空から撮る「空撮」。もう少し低い位置から撮る「鳥瞰(ちょうかん)」などがあります。 ドローン以前の空撮 ドローンがまだ市場にない頃は小型飛行機やヘリコプターに乗って撮影を行っていました。カメラを手に持ってパイロットの操縦に合わせて撮影を行っていきます。どのような写真が撮れていたか作例をお出しします。 小型飛行機・ヘリコプターの特徴 作例をご覧になって分かるように上空から押さえつけるような写真

          空撮に対する考え方と撮影方法

          北面の撮影について

          写真をやっている方には説明不要ですが、写真で一番簡単なのは順光線です。順光線とは太陽が背中にある状態で被写体に正面から太陽が当たっている状況です。建物を撮る場合は建物を動かすことができないので太陽の動きに合わせて撮影を行っていきます。 太陽は東から南を通って西に沈むので南面は1日中いつでも狙えます。 逆に北面は太陽が当たらない面になります。撮影者は建物の角度や太陽の位置によっていつ撮るかを決定しなければいけません。 今回は北面をどのように処理しているか記事にしてみたいと思いま

          北面の撮影について

          再撮影は可能なのか

          竣工写真は限られた期間の中で契約した枚数を撮影します。 うっかり撮影を忘れて撮り損ねた場合、再撮影は可能なのか考えてみたいと思います。再撮影について実体験も交えてお話できたらと思います。

          再撮影は可能なのか

          パラソルの撮影

          竣工写真では備え付けのベンチが画角に入ることがあります。 ベンチにはパラソルがついていてこれらをどのように撮っているかを今回は記事にしてみたいと思います。

          竣工写真での影のワンポイント処理

          建物を写す時に時間帯によっては美しくない影が出る場合があります。 そのまま提出しても問題はありませんが設計者がその写真を見ると「この時間にこのアングルを撮る人なんだな」と認定されます。 影の美しくないカットを撮った場合はどう対応しているか記事にしてみました。

          竣工写真での影のワンポイント処理

          暗闇での撮影時にやっていること

          竣工写真では地下空間を撮影する場合があります。 大きな病院や役所には免振装置があったりと広い地下空間が存在します。 地下空間での撮影で注意していることを今回はお伝えいたします。

          暗闇での撮影時にやっていること

          雲と角

          竣工写真では外観撮影といって建物全体を画角にいれた写真を撮ります。 外観撮影時に注意していることは天気です。 もう一つ見落としがちですが大事にしていることがあります。 タイトルにもありますが「雲」です。建物の背景を流れる雲をどのタイミングで撮るかということです。美しいタイミングは誰でもわかると思うので今回はこのタイミングでは撮らない方が良いという事例を中心に書いてみたいと思います。