空撮に対する考え方と撮影方法
はじめに
竣工写真ではよく空撮写真が行われます。現場でよく使う言葉としては上空から撮る「空撮」。もう少し低い位置から撮る「鳥瞰(ちょうかん)」などがあります。
ドローン以前の空撮
ドローンがまだ市場にない頃は小型飛行機やヘリコプターに乗って撮影を行っていました。カメラを手に持ってパイロットの操縦に合わせて撮影を行っていきます。どのような写真が撮れていたか作例をお出しします。
小型飛行機・ヘリコプターの特徴
作例をご覧になって分かるように上空から押さえつけるような写真になっています。敷地全景や建物ののみ情報しかなく少しもったいない絵作りです。当時は撮影で大変だったので飛んでいる飛行機の中から被写体を画角に納めることで精一杯でした。なぜこのような写真になるかと言いますと飛行機やヘリの場合は最低高度が設定されていて高度300mまでしか降りることができません。高度300mで建物の周りをまわるので必然的に300m以上離れたカットになります。ですのでどうしても真上から撮影したアングルが多くなります。
山の中のなどの遮蔽物が少ない場合は少し離れて斜め撮影も行えましたが昨今のドローンの写真に比べて「そこだけ」を撮ったという絵になっています。
ドローン登場以来色々とアングルを探す中で最近はドローンのアングルを3つに分けて考えるようになりました。それをこれからご説明いたします。
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