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建築写真の撮り方

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普段建築写真を撮っていて注意していることをまとめています。 カメラポジションやアイレベル等を中心に解説しています
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声で聞くシリーズ

ただただ思い付きで音声での解説です。 移動中などに聞き流してもらえたらと思います。

写真は本当はどう見られているか

高い機材が必要か、腕さえあれば安い機材でも大丈夫という主張がSNS上で絶えることなくされています。私は高い機材を使いたいし、腕も磨きたいです。ただ、今回の記事ではそういった話とは少し異なる観点から写真の見え方について書きたいと思います。実体験をもとに書きます。

竣工写真におけるスーパーの撮影について

はじめに 今回は竣工写真でスーパーを撮影する際に注意していることをまとめてみました。スーパーは関わる人が多く撮影の際には現場に人があふれています。 実例を交えながらお伝えできればとおもいます。 一言でいいますとスーパーの撮影は大変です。

¥1,000

夕景撮影時の照明について

竣工写真ではしばしば日が暮れてから撮る「夕景撮影」というものを行います。 夕景撮影時は建物の照明を全点灯するのが基本となります。 はたしてそうなのか今回も作例を交えて考えてみたいと思います。

どこに立って撮影するかの重要性

竣工写真では南面や東面など建物を方位で表現します。 基本的に外観は全ての方位を撮影して納品します。 今回は一つの面でも色々な立ち位置が存在していることを作例を交えて説明します。方位の撮影の決まりはありますがどこから撮るかは厳密に決まってはいません。撮影場所は撮影者が決定すべき重要な要素です。いい加減な立ち位置で撮影しているとライバル業者に根こそぎ仕事を奪われます。撮影ポジションは必ずここで撮りたいという場所を見つけて撮影してみてください。

北面の撮影について

写真をやっている方には説明不要ですが、写真で一番簡単なのは順光線です。順光線とは太陽が背中にある状態で被写体に正面から太陽が当たっている状況です。建物を撮る場合は建物を動かすことができないので太陽の動きに合わせて撮影を行っていきます。 太陽は東から南を通って西に沈むので南面は1日中いつでも狙えます。 逆に北面は太陽が当たらない面になります。撮影者は建物の角度や太陽の位置によっていつ撮るかを決定しなければいけません。 今回は北面をどのように処理しているか記事にしてみたいと思いま

¥300

パラソルの撮影

竣工写真では備え付けのベンチが画角に入ることがあります。 ベンチにはパラソルがついていてこれらをどのように撮っているかを今回は記事にしてみたいと思います。

竣工写真での影のワンポイント処理

建物を写す時に時間帯によっては美しくない影が出る場合があります。 そのまま提出しても問題はありませんが設計者がその写真を見ると「この時間にこのアングルを撮る人なんだな」と認定されます。 影の美しくないカットを撮った場合はどう対応しているか記事にしてみました。

暗闇での撮影時にやっていること

竣工写真では地下空間を撮影する場合があります。 大きな病院や役所には免振装置があったりと広い地下空間が存在します。 地下空間での撮影で注意していることを今回はお伝えいたします。

雲と角

竣工写真では外観撮影といって建物全体を画角にいれた写真を撮ります。 外観撮影時に注意していることは天気です。 もう一つ見落としがちですが大事にしていることがあります。 タイトルにもありますが「雲」です。建物の背景を流れる雲をどのタイミングで撮るかということです。美しいタイミングは誰でもわかると思うので今回はこのタイミングでは撮らない方が良いという事例を中心に書いてみたいと思います。

正面撮りについて

はじめに 建築の写真ではシフトレンズのアオリを使って撮影する場合が多いです。 丁度よい焦点距離がない場合は単焦点レンズで撮影しています。 現場での撮影 単焦点レンズでの正面撮りの撮影方法を今回は紹介したいと思います。

【ワンポイント】パノラマ合成

街中で建物を撮影する場合に手持ちのレンズでは到底入りきらない場面があります。そんな時は分割で撮影をしておいてパソコン上でパノラマ合成しています。

【ワンポイント】シフトレンズの使い方

建築写真ではシフトレンズを使って撮影する場合が多いです。 通常のレンズでは以下のような写真を撮影することは難しいです。 シフトレンズを実際にどのように動かしているかyoutubeでの解説動画のリンクを貼っておりますのでご興味ありましたらぜひご覧になってください。

同じ素材の建物の撮影方法

建築撮影ではよく同じ素材で統一された建物を撮る場合があります。 ここでは写真の「主を南面」「従を西面」としてみます。 太陽の位置は主:南にあって従:西には日が差していません。 同じ素材の場合は日の当て方を変えて撮影しています。 南西の光で撮ると奥行き感がなくなってのっぺりした印象の写真になります。光を当てる部分は建物の顔になる部分です。 従:西にだけ光をあてて主:南を影にすることはありません。 あくまでクライアントの方が喜ぶであろう光の当て方をしています。