大阪王将での一夜から生まれる、会社の仲間を輝かせる一歩目。
社内で自分のやってみたいことを実現したい。
そんな考えがある方の、なにか機会になればと思い、先日開催したBeyond部勉強会にて、社内で新規PJを立ち上げている実践者からお聞きした話で、感じたことを綴らせていただきます。
ロート製薬株式会社の方をお招きしました。
ロート製薬には、社員が自分の想いやアイディアを込めた起業や事業創造を行える制度「明日ニハ」があり、立ち上げたのが市橋さんです。自分のやりたいことから会社を動かしていく実践者です。
それでは、感じた点を書いています。
自分の経験を、会社の仲間が輝くことにつなぐ。
ロート製薬は、経営側が「社員は会社の所有物ではない」ということを公言していたり、「個人と会社の共成長」を重視している企業文化から複業支援制度も具体として設けていたりする特徴があります。
しかし個人的に興味深かったのは、市橋さん自身の社内PJ立ち上げる着想のきっかけでした。市橋さんは会社の複業制度に参加し、クラフトビールの醸造・販売を手掛けられています。↓
複業に取り組んで、実際に自分がやってみたいことを立ち上げてみた経験から、「ほかの社員や仲間も、やりたいことができるように起業したり事業立ち上げできるプロジェクトをつくったらどうだろうか?」
それでスタートしたのが「明日ニハ」であり、様々な部署から社員が参加し会社や事業立ち上げに取り組んでいるそうです。
会社のモチベーションではなく、自分のモチベーションを確認する。
市橋さんは、会社の意向からではなく、自分のモチベーションからPJを始めているように思いました。
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会社の複業制度に乗っかろう。
ではなく
自分は会社の制度を使ってやりたいことができた。ほかの社員もやりたいことができるようにサポートしよう。
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そんな風に考えている印象を持ちました。
組織を動かす前に、自分が組織で動く理由を自分に聞く。
シンプルですが、私はよく忘れてしまいます。
会議でなくても、大阪王将で飲みながらでもいいから自分の考えを伝える。
明日ニハのきっかけは、現在のPJメンバーである会社の同僚と、飲みに行ったことから。大阪王将で一杯飲みながら、自分が考えている、会社でやりたいことを伝えたことからだったそうです。
組織や会社が動き出すときに、なにが起点になのか?そう考えたときに、最終的な決定が下されるのは会議やプレゼンの場だと思いますが、それは事前に考えてきたことを伝えている場に過ぎないと思います。
まず、大阪王将みたいなかしこまってない場所でもいいから、想いを社内の人に伝えることがすべての始まりなんだろうなと印象を持ちました。
私は、酒の場になると、自分のしゃべりたいことしか喋らないところがあるので耳が痛い話でしたが、大切にしようと思ったお話でした。
提案が受け入れられるかは、それまでの行動もある。
呑んで仲間に熱く語ったとして、経営層への提案はどうだったのか?
その点でいうと、提案は30分でサラッと終わり承認されたそうです。
これだけ聞くと、「ノリが良い会社」と思いますが、それだけではなくて、経営層に自分がやっている複業のクラフトビールの店舗を見てもらっていたそうです。
店舗をみた経営層の感想は、
「へ~、イッちゃん(※1)って、こんなことやってるんやねぇ~。すごいなぁ~」
※1:イッちゃん⇒市橋さんの社内でのあだ名
という感じだったそう。それ自体、何気ない話に聞こえますが
それもあって経営層がPJを立ち上げることに信頼を寄せてくれたのでは、と市橋さんは考えていました。
確かに、PJの事業性がはっきりしない場合、もし経営側が信じるものがあるとすれば、提案した社員の働きや普段の活動が判断軸となるかもしれません。
想いだけでなく行動からも信頼を得る。当たり前ですが、自分はどうかなというと、、う~ん(苦笑)でした。勉強させていただきました。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
最後に「明日ニハ」が掲げるビジョンをご紹介しておきます。
おわりに
Beyond部勉強会は、一方通行の談話ではなく、参加者間で勉強になったこと、次に自分の組織内のプロジェクトに取り入れてみることなどをシェアしあっています!シェアから良き学びの場ができると嬉しいです!
7月も開催予定です。ご興味ある方は下記リンクから開催スケジュールが見れます👍