note「わたしと演劇とその周辺」

何かしら舞台芸術との関わりを持つ人を書き手として、「その人がどんな活動や生活をしているのか。また、そこから何を感じ、何を考えているのか」ということを読んでもらえるように、エッセイや手記、ドキュメントのようなものを、発信しています。

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何かしら舞台芸術との関わりを持つ人を書き手として、「その人がどんな活動や生活をしているのか。また、そこから何を感じ、何を考えているのか」ということを読んでもらえるように、エッセイや手記、ドキュメントのようなものを、発信しています。

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note「わたしと演劇とその周辺」2022-2023

この記事は、note「わたしと演劇とその周辺」2022-2023の紹介記事です。 このnoteの目的や参加者の紹介などをしています。 企画スタートに合わせて投稿していますが、適時編集、更新していきます。 (プロフィールに、それぞれの記事へのリンクを追加しました。) ごあいさつ。このnoteの目的と理念。去年、2021年の春から始めたnote「わたしと演劇とその周辺」ですが、2022年もなんとか続けてみようと思います。 基本的なことは、1年前に書いたことと変わりません。

    • 踊ると演じるを纏って/ダンスWSの紹介

      干城です。今回は、僕が今年の春から習い始めたダンスレッスン、WSの紹介です。そういうのの紹介にしては文字数多いですが、読み物として面白がってもらえたら幸いです。長いなと思ったら、ダンサー・高島昌冶の自己紹介ムーブだけでもぜひ。 はじめに(39歳のおっさんがダンスを習い始めたきっかけ)今年の春ごろからダンスを習い始めた。というか、知り合った若いダンサー(高島昌冶。現在は友人関係で、マサヤと呼んでいる)にお願いをして少人数のレッスンをやってもらっている。フリースタイルのダンス

      • note「わたしと演劇とその周辺」2023-2024

        この記事は、note「わたしと演劇とその周辺」の紹介記事です。 ごあいさつ。このnoteの目的と理念。2021年の春から始めたnote「わたしと演劇とその周辺」、2年間に渡り以下のような目的と理念で運営してきました。 このような想いを持って、2021年の春から2年間、 何かしら舞台芸術との関わりを持つ人たちを書き手に迎え、 300近い記事を公開してきました。 今年度の概要と、ポリシー。2023年度は、1月の記事の通り、これまでの規模の執筆謝金をお支払いし続けることが困難

        • つまりは芝居がしたい。-海外でも俳優活動するようになったきっかけ-

          今から約1年前。文化庁新進芸術家海外研修生活が終わる頃に「わたしと演劇とその周辺」の企画と運営をしている干城さんから連絡をもらいました。 文化庁海外研修のこと、カナダでの出来事、生活、俳優、演劇、演技など、 僕が今何を考えているのか それをどのように語るのかを知りたい。 それを月に1回、1年間、文章にしてみないか。という内容でした。 毎月好きに書かせていただき、今回で12回目。最終回となります。 2022~2023のお仕事状況 なのでまずは1年間、文化庁海外研修後は どん

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        note「わたしと演劇とその周辺」2022-2023

        マガジン

        • Beyond it All 【企画/干城】
          19本
        • 海外でも俳優活動をするようになったきっかけ【祁答院雄貴】
          12本
        • the first drop of summer【福原冠】
          12本
        • わたし、ここかしこ【伊藤友美】
          12本
        • ふたり、ときどき、ぼちぼちと。【小角まやと干城】
          12本
        • しもじとアルプと松本と【下地尚子】
          12本

        記事

          2023年3月16日6時13分のト書き

          現在2023年3月16日木曜日。時刻は午後6時13分。とても晴れた日の夕方で、今日こそは日が暮れても冷えこまないんじゃないかと期待をさせる日中の暖かさだった。 男は37歳の俳優。長身で黒髪、ワークジャケットとデニム、黒いスニーカーを履いている。彼は4人家族の長男で東京の世田谷区で一人暮らしをしている。結婚はしていない。 現在、男は吉祥寺のミスタードーナッツにいる。オールドファッションとチョコレート、それとホットコーヒーを注文し、夜に見る予定のダンス公演が始まるまでに月に一

          2023年3月16日6時13分のト書き

          お話はつづく

          いよいよ、この連載も今月で終わり。 干城先輩からこのお話をいただいた昨春、できるかな?大丈夫かな?って不安な気持ちになりながらも(それに、mixiの文章とかすごく黒歴史だしね…※参照)、本当は少しだけワクワクしていました。 ご存知のとおり(でもないかもしれない)、 カナダでの生活を終えて帰国したわたしは、人生最大の暗黒期へ突入。 何をしても、うまくいかない。 うまくいかないことなんて日常茶飯事だったけど、そのときばかりはわけが違った。 ここではとても言えないけれど(笑)

          失うこと見つかるもの/つづく

          (230302)まや 今月で最後ってことだよね。 このやりとり、公開される前から1年以上続けてきて、はじめた頃キーボードをパチパチやってる時の空気感とか風景が、 なぜか昨日のことみたいに思い出される。寒くて、私は和室でパチパチ。 娘が生まれたあと大変化した我が家の交通整理というか、新しい生活のペースを整えきれてなかった時期で、閉塞感を感じる瞬間もある子育ての日々のなかで、外の世界と繋がれる感じがしてすごく呼吸が楽になった記憶があるよ。 年末にも少ししたかもしれないけど、少し

          失うこと見つかるもの/つづく

          10年後のわたしへ

          長野県松本市で活動している俳優・下地尚子です。 いよいよ年度末。このエッセイ『しもじとアルプと松本と』も連載最終回です。 変化せざるを得ない街このひと月ほど。松本市やその周辺に住む人たちは、時代の転換期を感じざるを得なかったのではないでしょうか。 「松本はPARCOがあるから都会!」と多くの人が誇っていた街のシンボル「松本PARCO」が2年後に閉館決定。その日のうちに速報が流れ、翌朝の地方紙の一面を独占。最近は老舗の人気飲食店が突然の閉店を迎えました。また、これは随分前か

          “ここ”を踊りと呼べるまで ~それを踊りと呼べるまで⑫~

          去年の4月から一年間、毎月続いたこの連載も、いよいよ今回が最終回となった。 最後に何を書こうか?と迷ったが、今回は、ちょうどこれから始まるプロジェクトである、私達の“新たな拠点”の話を書こうと思う。 とは言えこのプロジェクト、まだ公に出来ない事が多い。 それは、このプロジェクトが、私達単体で進めているものではなく、町や学校、地域住民を巻き込んだ複合的なプロジェクトとして進行しているからだ。 来年にはクラウドファンディングも行おうと準備を進めているが、今年はまずローカルルー

          “ここ”を踊りと呼べるまで ~それを踊りと呼べるまで⑫~

          怖がったところでどうしようもないので、とりあえず口に出してはしゃべってみる、投げてみる、待ってみる

          去年の末から鳥取県で滞在制作をしている 鳥の劇場は、鳥取県鳥取市鹿野町にあり、廃校になった小学校と幼稚園を劇場に変えて、2006年から演劇活動をしている劇団だ 初めて鳥の劇場の作品を観たのは、20年以上前、富山県利賀村の演出家コンクールで鳥の劇場(当時の劇団名はジンジャントロプスボイセイ)が最優秀賞をとった時だった その後、彼らを追うような形でぼくも東京を離れ、三重県の里山で活動するようになった だから鳥の劇場は大先輩というか、東京ではない地域を拠点として芸術活動をするモデ

          怖がったところでどうしようもないので、とりあえず口に出してはしゃべってみる、投げてみる、待ってみる

          よく考えてたまーに相談する人

          4月にタイへ行くことに決めた。 2023年にとびっきりわくわくする予定を入れたくて、秋頃からうんうん考えていた。せっかくだからゆっくり、そう、例えば朝と夜のルーティンが固まりはじめるくらい長期間… 1ヶ月利賀でアルバイトしたのは楽しかった。 豊岡で公演のためにホテル生活したときはトースターを持ち込んで、朝も夜も食パンを焼いたな。 どこかに滞在するか? どこか、わくわくするどこか、どこだ? 海外? 海外か!! 最初は、台湾にワーホリに行くのはどうかしらと考えていたが、は

          よく考えてたまーに相談する人

          繰り返される時間の中にたたずんで

           仙台の真田鰯です。ついに12本目です。1年間お付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。  私が演劇へ向かう動機となっている人の紹介ということで、今回は私の娘の話です。現在6歳です。この春、小学生です。ここではMとします。これまでで出会った誰よりも強烈な女の子ですので、私の人生も強烈に影響を受けています。  Mと初めて会ったのは、嫁の股から出てきたときだ。  深夜だった。もじゃっとしたものが股からでてきた。ギョッとした。もじゃっとしたものは髪の毛だった。ふさふ

          繰り返される時間の中にたたずんで

          テーマと補助線

          3月の記事がずっと書けないでいる。 この1年、企画にまつわることをと書いてきて、それが2月で自分としては大体書ききったように思うからだ。 去年の春に、1年を通じてどんなことを書こうかと、きっと自分はこんなことを書くべきだと、メモしていたものがある。 かなりぼんやりした部分や、個人史的に自分語りをしすぎたときもあったけれど、それなりには触れてこれたように思う。 そうやって時間を過ごしながら、考えたり書いたりしながら、2月の記事にたどり着いた。 半分はそこで取り上げた本に助け

          同じ作品で6回オーディションに落ちる-海外でも俳優活動するようになったきっかけ-

          昨年からある作品のオーディションを受け続けること6回。 6役受けましたが、どの役も残念ながら取ることはできませんでした。 ワンライナーと言われる、1行だけの台詞の役 例えば 「こちらステーキになります。」 とステーキを運んでくる店員の役から プリンシパルと言われる セリフが5行以上ある役 (基本的に。例外もあるみたい。) など色々受けました。 どうしても出たい作品で オーディションに落ちた後でも また違う役で再度キャスティングコール(募集)が、 かかっていないか? 情

          同じ作品で6回オーディションに落ちる-海外でも俳優活動するようになったきっかけ-

          その矢は抜くべきか

          こんばんは福原冠です。現在2023年2月19日午後8時39分、二兎社『探りあう人たち』の稽古を終えて高田馬場のフレッシュネスバーガーで書いています。 今回の稽古は2週間。こつこつと台本を読んだ前半戦を終えて、いよいよ本番に向けて立ち上げていくところ。配役も決まった。毎日毎朝毎晩、試行錯誤している今だけど、これがアップされる頃にはもう最後のステージを終えて楽屋で帰りの支度をしているんだろう。力一杯やっていたものがちゃんと手放せていますように。余白の中に生まれる想像力を信じられて

          第十一話『推し』

          2月といえば、バレンタイン。 バレンタインといえば、“好き”ということで、近ごろ、わたしが愛してやまないものの話を(無理やり)。 あれは確か、1年半前…。 ワクチンの副反応が重く、だるぅ…と思いながらテレビを観ていると、 翌月に控える新作エピソードを前に、これまでのエピソードを特別に編集したアニメが。 以前から世の中で流行っていたのはなんとなく知ってはいたのだけど、とうの昔に漫画やアニメは観なくなっていたし、何より緑と黒の色合いの市松模様がなんだか苦手で気にも留めていなかっ