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小2長男にゲームは買ってやんない(育児日記)

小2長男にクリスマスプレゼントは何がいいのか聞くと、
「Nintendo Switchが欲しい」と返ってきます。

『ゲームはダメです』
この理由を、整理してみようと思います。


おもしろすぎる

ゲームは、おもしろすぎる。刺激が強すぎる。
これが、ゲームを買いたくない一番の理由。
そして買ったら最後、後戻りはできません。

長男は自分の頭の中で遊ぶ「想像遊び」が大好きです。
食事中、宿題中、布団に入って寝つくまで…
何をするにも「ゲームのことが頭から離れない生活」になることが、買う前から目に見えています。

これまでは、「暇があれば読書」だった習慣がなくなるでしょう。
宿題が終わったらゲーム、一人遊びに飽きたからゲーム、待ち時間が暇だからゲーム。。。
大人もそうなってしまうから当然。

分かりやすく言うと、
「どうしたらもっと依存させられるか?」
が考え抜かれてゲームは作られていると思います。
売れるゲームとはつまり、そういうことです。

特にオンラインゲームは終わりがなく、イベントによる特典や毎日ログインすることで得られるボーナス、ガチャや課金によって優位に立てる仕組みがあることで、より中毒性が高いと言えます。


依存させるものを自分で渡しておきながら、やるべきことをしないからと怒鳴るようなことはしたくないんです。
それって、自分で怒りの種を蒔いていますよね。
むりやり取り上げるくらいなら、最初から与えたくありません。

幼少期はアウトプットの準備期間

幼少期は、与えられなくても自分から遊びを見つける力を養いたいところですが、ゲームの楽しさを超えるものを見つけだすのは不可能でしょう。

ゲームはコントローラーを動かしているとはいえ、主体的な遊びとは言い難いと思います。
結局、大人が作ったプログラムに沿って遊ばされているだけですね。

いまはプログラミングなど、学び要素の多いゲームもたくさんありますよね。
しかし、プログラミングはシステムを構築するため言語に過ぎません。
ただ使えるだけのオペレーターはごまんといるし、必要になればすぐに覚えられます。

ホリエモンも、マーク・ザッカーバーグも、ビル・ゲイツも、パソコンを与えられプログラミングに関心をもったのは中一(12~13歳)の頃。
それを考慮しても、電子機器を使った教育は早ければ早いほどいい、というものではないのかもしれませんね。

幼少期はいろんな遊びを通して、人間の土台部分の力を育んでほしいと思います。

時間をどう使うか?

今の長男の時間の使い方は、こんな感じ。

平日
~18時 :外遊び
~19時 :夕食
~19時半:風呂
~20時 :宿題
~21時 :寝る準備ほか

忙しすぎる。。。
実際はこのスキマ時間で本を読んだり、絵を書いたりしています。

時間は限られています。
何かをしたければ、何かを犠牲にしなければいけません。

この中で削られるとすれば、間違いなく外遊びの時間です。
少し古い本ですが、外遊びについて気になる部分があるので引用します。

昔に比べて「育てにくい」子どもたちが増えたことの背景の「仮説」として、昔はそんな子たちも自然治癒しやすい環境があったという可能性については検討してみてもいいかもしれません。
たっぷりと「外あそび」ができる環境と、子どもどうしの「縦割りのあそび集団」があり、豊かなあそびが保証されていた時代には、発達の機能がめいっぱい促進されて、自然治癒できたという考え方です。

育てにくい子にはわけがある 感覚統合が教えてくれたもの(大月書店):木村 順

長男は幼稚園のとき「したくないことをさせられるからイヤだ」と、逃げ出そうとしたり、わざと先生に怒られるようなことをしたり、クラスでもトップレベルの問題児でした。

それが、小学生になってやりたいこと(休み時間に読書)ができるようになり、帰ってからも外遊びを満喫するようになって、かなり落ち着きました。

長男の様子を見ていても、外遊びが減って電子機器に触れる時間の多い生活が、子どもの成長にとって健全だとは思えないんですよね。

外遊びが減ると体力や視力が低下する…とか、そんな小さな問題ではなく、心や感覚統合(脳に流れ込んでくるさまざまな感覚情報を「交通整理する」脳のはたらき:著者)などの脳の大事な機能が育たないように感じます。

実は小1のときは、平日もテレビやScratch(パソコンでできるプログラミングソフト)をOKにしていました。
すると、なんということでしょう。
わざわざ友だちが誘いに来ても追い返し、外に行こうとしません。

元々長男は、注意を引くものや刺激の強いものにはあらがえないんですね。
体を動かさないとエネルギーも有り余っているし、電子機器に触れていない時にイライラしやすくなってしまいました。
これではいけない、ということで平日は電子機器(テレビ、スマホ、パソコン)を禁止にした経緯があります。

幼少期は、特に友達との外遊びを大事にしたいんですね。
いまは子どもたちも外遊びを何よりの楽しみにしているので、それを奪うようなことを大人がしてはいけません。

ゲームを休日限定にするという案もありますが、現時点で2~3時間ずつテレビを見ているので、スクリーンタイム的にこれ以上は許容し難い。

それに、きょうだいがたくさんいると、その分だけ時間を食いつぶすことになります。
うちの子は4人きょうだいですが、1人30分と決めても、どうせ他の子がやっている間も見ることになるので、30分では済まなくなる。
そして、下の子のゲームデビューは早くなります。

これだと、普段の生活がまわらず親のストレスは溜まるし、幼少期の大事な時間のほとんどを、主体性のない遊び(?)で占めるのはもったいないと思います。

以上のことを、長男にもきちんと説明して、納得してもらいました。

とは言いつつ…

とは言え、ゲームが絶対悪かというと、そんなことはないですね。

我が家のようにもはや公園の中に家があるような環境は稀でしょうし、子どもが一人っ子だったり、片親や共働きだとゲームもきっと前向きに検討すると思います。

周りの友達はゲームしているのに、自分の子だけ一切触れさせないのもそれはそれで悪影響でしょうね。
小さいときにゲームを一切させてもらえなかった反動で、大人になってから依存してしまったという話も身近にあります。

家ではゲームNGでも、児童センターに行けば真っ先にタブレットをするし、お友達や従兄弟の家に遊びに行ったときは、そのご家庭のルールの範囲で好きなだけゲームをさせてもらっています。

ですが、ゲームをしてしばらくは感情の高ぶりが激しくなることが、やはり気になります。
妹に対して、怒りで血走った目をするんですよね...
普段はすごく優しいので、余計そのギャップが怖いです。

いまの時代、まったく触れさせないことは不可能だし、学びとうまく組み合わせている例もたくさんあるので、うまく付き合うことを学んでほしいと思います。
何事も0か100かで考えず、バランスが大事ですよね。

クリスマスプレゼントは…

ということで、他に欲しいものをひねり出した結果、

「紙1000枚欲しい」

というところに落ち着きました。


・・・うん、すごくいい!!!
頭の中の世界を、どんどん可視化してくれたまえ!


「紙1000枚だと何万円するんだろ~?
 サンタさん大変だね~」

『ほんとだよ~大事に使わないとね!』



(しめしめ…長男のプレゼントは1000円以下におさまるぞ…)

<今回のポイント>

  • ゲームはおもしろすぎるので一度与えると後戻りはできない

  • やるべきことをしないからと怒鳴って取り上げるくらいなら、最初から与えない方がいい

  • 電子機器を積極的に使わせるのは中学生からでも遅くない
    (ホリエモン、マーク・ザッカーバーグ、ビル・ゲイツ)

  • いまの生活の中で、何をしている時間をゲームのために差し出すのかを事前によく考える

  • きょうだいが多いほどゲームに差し出す時間は増える

今回の記事で、子育てと気楽に向き合えるパパママが増えてくれると嬉しいです。

またねー。
ベテランパパ

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