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子育ての目的は、子どもが自立・自律すること
子育てをしていると、「どうするのが正解なんだろう?」と判断に迷うことがたくさんありますよね。
育児書を読んでみても意識しないといけないことが多すぎて、日々の慌ただしい生活の中ではすっぽり抜け落ちてしまうことがよくあります。
そんなとき、「私たちの子育ての目的はこれだ!」と簡潔でわかりやすいものがあると、ゴールが明確なのでその都度判断しやすくなるのではないでしょうか。
子育ての目的を考えてみる
みなさんは、子育ての目的を考えたことがあるでしょうか?
子育ての最終目的地ですね。
どこに到達すれば、子育てに成功した、子育てが終わったと言えるのでしょうか。
あまり深いことを考えず、日々目の前に降りかかる火の粉を振り払いながら走り続けてもいいのですが、「これだ!」というゴールを常に見つめながら進んだ方が、お気楽に走り抜けることができると思うんです。
幸せな人生に必要なもの
「子どもには幸せな人生を送ってほしい」
ほとんどの親がそのように願うのではないでしょうか。
これは、親が幸せにしてあげるということではないですよね。
もう少し具体的にすると、
「幸せとは何かを自分で考え、そこに向かって自ら行動できる」
ようになってほしいということだと思います。
そのために必要なものは何か?
それが「自立」と「自律」だと私は考えています。
残念ながら私も妻も教育に無関心な親に育てられ、家庭もどちらかというと子どもにとってはよくないと思われる環境で育ちました。
それにも関わらず、私たち夫婦は現在とても大きな幸せを実感しています。
教育環境がよくないのに、なぜ幸せになれたのでしょうか?
その最大の理由は、あらゆることを自分で考え自分で選んで自分で人生を切り開いてきたという「並々ならぬ自信」があるからです。
そして、この「並々ならぬ自信」こそ幸せの根源であり、子どもに培ってほしい「幸せになるための原動力」だと考えています。
だからこそ、「自分で考え自分で選ぶ」ということを大切にして自信を積み上げてほしいと思っています。
私の選択
私は田舎育ちで、身近に大卒者がおらず、相談したくてもできる人がいませんでした。
わからないことがあっても身内の人はもっとわからないので、自分で結論を出さざるを得ないことが多々ありました。
文系とか理系とか、学部がどうとか就職がどうとか、何を基準にどう選べばいいかよくわからず、直感で大学と学部学科を決めました。
昔から子ども好きだったので教育関係の進路も考えましたが、自分なりに考えた結果、この段階でその選択肢は消しました。
数年後に後悔してもすべて自己責任です。
責任を押し付ける相手はどこにもいませんでした。
大学院に進学することも、就職先は大企業に行かないことも自分で決めました。
夫婦においては、妊娠してないが学生結婚すること、コスパのいい結婚指輪にして婚約指輪は買わないこと、結婚式は親だけを呼んで披露宴はしないこと、夫婦生活を別居婚でスタートさせること、里帰り出産はしないこと、家は買わないことなど、人生の大事な選択をすべて自分たちで決めました。
そしてこれらの選択は、世間一般の感覚からすると「普通ではない」ものばかりでした。
周りの意見に惑わされず自分の頭で考えた結果であり、今振り返ってもそうやって「自分で考え自分で選ぶ」という経験が今の幸せにつながっている最大の要因だと感じます。
それでは、「自分で考え自分で選ぶ」ために必要な自立・自律って一体どういうことでしょうか?
自立とは?
自立には大きく分けて経済的自立、生活的自立、精神的自立があるようです。
私はこの3つの自立の中でも、精神的自立が一番重要だと思っています。
経済的自立と生活的自立は正直、一人暮らしさせればできるようになると考えているからです。
お金は使ってみないと実態がわからないし、身の回りのこともやらざるを得ない状況になればやれるようになります。
私も妻も、大学時代の仲間たちもほとんどそうでした。
逆にいうと、経済的自立と生活的自立がはできているけど、精神的自立ができていない大人がたくさんいるように感じます。
本人が気付いているかは別として。
精神的自立について私なりの言葉でまとめると以下になります。
自分で自分を満たすことができる
何が大切か(価値観)を自分で決めることができる
自分で考えて行動し、その結果を人のせいにしない
自分でできる範囲をやり、他人にも積極的に頼ることができる
自立すると、「特定の誰かに依存する」ことがなくなります。
悩みのほとんどを占めると言われる「人間関係」で悩むことがほとんどなくなります。
それはつまり、自立は幸せに直結することを意味しています。
自律とは?
自律を私なりに定義すると、
「幸せになるためのルールを自分で決め、行動すること」
自律は「自らを律する」と書きますが、決して我慢することではありません。
むしろ、我慢しないためのルールとも言えると思います。
例えば、目の前に山ほどあるお菓子を食べずに我慢することを、自律できているとは言いません。
「15時に1つだけ選んで食べる」とルールを決め、それを守ることを言います。
自律できるようになると、誘惑に負けないように我慢するとか、嫌なことを無理して頑張るとか、そういう感覚がなくなります。
そうすると余計なストレスがなくなり、非常に生きやすくなるように私は感じます。
自律は、自分の感情や行動を管理することでもあります。
よい習慣やルーティンとも言い換えられるかもしれません。
自律すると、「特定の何かに依存する」ことがなくなります。
お金、食べ物や飲み物、スマホ、ゲーム、ネットの情報。
放っておくといくらでも欲しくなるものが身の回りにはたくさんあります。
これらは用法用量を守れば幸せにつながるものばかりです。
これらと上手に付き合っていくのが自律です。
それはつまり、自律は幸せに直結することを意味しています。
自立・自律させるためには?
経済的自立と生活的自立は先述の通り、一人暮らしさせることです。
精神的自立を促すために親ができることは、
余計な手出し口出しをしないに尽きると思います。
私は、子どもの成長を妨げる最大の障壁は親だと思っています。
親が良かれと思ってやることは、自立を妨げるものが多いと感じます。
(子どもから頼まれたら、それに応えることは大事)
自分で考えさせ、自分で選ばせ、人のせいにさせない
日頃意識するのはこれだけ。
そう考えると、自立させるのって意外と簡単そうに思えませんか?
親がいろいろやらない方が、子どもはぐんぐん成長します。
「親自身の自分との戦い」という要素の方が大きいと思います。
一方、自律させるためのルール作りは、家族で一緒に考えて決めた方がいいと思います。
その方が、独りよがりなルールにもなりません。
あくまで、子ども主体で決めている感を演出することが大事だと思います。
まとめ
私たち夫婦は家庭の教育環境がよくなかったにも関わらず、現在は大きな幸せを感じています。
その理由は、「自分で考え自分で選ぶ」という経験を繰り返して、自分で人生を切り開いてきたという「並々ならぬ自信」があるからです。
「自分で考え自分で選ぶ」ために必要なのは自立・自律だと考えます。
自立すると「特定の誰か」に依存しないから、自分の価値観と一致する選択ができる。
自律すると「特定の何か」に依存しないから、自分に自信をもてる。
自立させるために、親は余計な手出し口出しをしない。
自律させるためのルール作りは、親も協力する。
人生の大きな選択も、日頃の小さな選択の延長です。
正解を選択することが大事なわけではないと思います。
周りに流されて決めるのではなく、選択に根拠を求める姿勢を大切にして子どもの成長を見届けたいと思います。
<今回のポイント>
子育ての目的は、子どもが自立・自律すること
自立させるために、親は余計な手出し口出しをしない。
自律させるためのルール作りは、親も協力する。
子どもには日頃から自分で選択させ、その選択に根拠を求める姿勢を大切にする
今回の記事で、子育てと気楽に向き合えるパパママが増えてくれると嬉しいです。
またねー。
ベテランパパ