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介護現場のアンガーマネジメント~高齢者ケアにおけるイライラ感情との向き合い方

《介護関係者向けの記事》

皆さん、こんにちは。人材開発アドバイザーの梅沢佳裕です。今回は、私の研修タイトルの一つをご紹介したいと思います。

人は、感情の生き物だとも言われます。感情があるからこそ、それが個性ともなり、対人関係でも重要な非言語コミュニケーションの要素となり、他者に対しても大きな影響を与えてしまうものです。

介護という仕事は、対人援助職ですから、自分の感情をそのまま表現してしまうと、利用者には多大なストレスを与えてしまいます。

介護現場では、どうしてもカチンとしてしまったり、なぜかイライラしてしまうなど、看護職や介護職であっても自分の感情をうまくコントロールできない場面は多々あるでしょう。

そこで、今回は私の研修タイトルの中から、「介護現場のアンガーマネジメント~高齢者ケアにおけるイライラ感情との向き合い方」をご紹介したいと思います。

アンガーマネジメント研修のコンテンツ

アンガーマネジメントのメソッドは、広く企業でも用いられていますが、この研修では、介護現場の特性を踏まえつつ、解説しています。研修コンテンツは以下の通りです。

1.介護職員における虐待状況とメンタルケアの必要性

①介護・保育現場での不適切な対応
利用者とのトラブルや職場の同僚同士の価値観の相違などから来る感情のもつれ。介護現場には様々なイライラの要因が潜んでいます。それが虐待の引き金になることも。

②自分のストレスに気づいてる?
看護職や介護職は、頭脳労働、肉体労働に次ぐ第三の労働「感情労働」だと言われています。研修ではこの感情労働と言われる看護職や介護職の特徴や仕事の際に留意すべきポイントも解説しています。

2.アンガーマネジメントによる怒りの対処方法

①なぜアンガーマネジメントを学ぶ必要があるのか?
アンガーマネジメントを学ぶと、怒らない人になれるのかもしれない⁉とお思いになっている方もおられるのではないでしょうか。実は、「怒る・怒る」ということも人間にとっては大事な感情表現の一つではあります。それは介護という仕事でも同様です。
 
ただし、どのような場面で、どのようにそれを上手く表現できるか…というと、それは人によって表現方法は異なります。この研修では、介護現場でついイライラしてしまう場面で、そのイライラ感情とどのように上手く向き合っていくかということを学んでいきます。
 
②イライラ・怒りの温度を測る
イライラという感情には、温度があることをご存じでしょうか?イライラ(怒り)には4つの特徴があり、その中の一つ「怒りの強さ(強度)」は温度計を頭に思い浮かべると、イメージしやすくなるというコツがあります。
 
よくWEBやテレビで、高齢者施設での痛ましい虐待があったなどのニュースを目にします。「とっさに手が出てしまった!」だとか、「我慢できなくなってやった」など、一瞬で感情が沸騰してしまい、頭が真っ白になって虐待に及ぶケースが散見されます。イライラ感情とはお湯と同じように、徐々に熱くなる人、一瞬で沸騰する人など、さまざななケースが見られます。
 
③アンガーマネジメントの3つのコントロール
イライラ感情と上手く向き合うためには、アンガーマネジメントの3つのコントロールを用いていきます。3つというのは「6秒ルール」「三重丸」「分かれ道」と言われるものです。皆さま、「6秒ルール」というのは、どこか耳にされたことはないでしょうか?
 
最近では、このアンガーマネジメント研修の必要性が高まってきていることから、よく介護職の方から「6秒ルールに取り組んでいますよ!」などと聞くことも増えてきました。
研修では、どのように取り組むのか、実践方法についても解説しています。

3.職場で取り組むアンガーマネジメント~怒り・イライラを増幅させないための環境づくり

このアンガーマネジメントの実践は、基本的にはここに取り組む認知行動療法の一つです。ですから、この研修を受けたから直ぐに怒らない人に変容できたというものではなく、介護業務の実務の中で、意識して取り組むことで、効果・成果が出てきます。

とはいうものの、私自身もそうですが、三日坊主で長続きしないのが、皆さまの悩みの種ではないでしょうか?(私も含めて)。

この研修では、決して杓子定規な講義では終わらせません。いかにして介護現場にアンガーマネジメントの実践を定着させるか。これも梅沢の研修では皆さまと確認し合っています。

研修では、個人的に、そして組織的に、関係者も活用し巻き込みながら取り組む重要な感情コントロールの手法をお伝えしています。

今回は、私の研修タイトル:「介護現場のアンガーマネジメント~高齢者ケアにおけるイライラ感情との向き合い方」のご紹介でした。いかがでしたでしょうか?

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