成長に合わせる家づくり
無駄を省いたコンパクト住宅のすすめ
家を建てようと考える時期は、多くの場合、結婚や出産など、家族が増えたタイミングに重なります。
新しい命が加わり、家族が賑やかになる瞬間は、間違いなく人生の中で特別な時間です。しかし、家族は常に「増える」ばかりではなく、モーニング娘。のメンバーが入れ替わるように、成長とともに家を巣立つ子どももいます。
このため、家づくりをする際には「最大のサイズ」を前提に考えるのではなく、柔軟に対応できるコンパクトな住宅が重要な選択肢になります。
間取りを変えればいいじゃない
家は可変性が大切です。間取りを変えていけることです。
実家の広さ基準を基に家づくりを考えるのは、今となっては昭和の伝説とも言えるかもしれません。広い子供部屋があれば子供が幸せかというと、必ずしもそうではありません。
我が家の場合、子供部屋は実質6年しか使いませんでした。中高時代だけですね。
家電で常識が変わった
また、家電の進化により家の広さの定義自体も変わってきています。例えば、コンパクトなTVでリビングの空間を無駄に使わなくなったり、洗濯機は高機能なモデルが主流になり、室内に干すスペースも不要な時代になってきています。
技術の進化が家の広さや構成の見直しを促しています。
無限の予算があれば話は別ですが、現実的には限られた予算の中で無駄を省きながら、コンパクトな空間でいかに快適に暮らせるかが重要な課題です。
小さな家のメリット
無駄な空間が少ない分、家族のつながりが感じられる空間を実現しやすいという利点もあります。
リビングやダイニングを一体化し、家族が自然と顔を合わせるような設計にすることで、日常のコミュニケーションが増え、家族の絆が深まる瞬間も生まれます。
特に子どもたちが成長し家を出た後も、過剰な広さを持たないため、使いやすさが保たれ、過ごしやすい空間を維持できます。
ちなみに、我が娘の部屋は僕のワーキングスペースになっています。
大きなゲーミングチェア買っちゃった…。
家づくりは「今必要な最大限の広さ」ではなく、今ある家族のニーズに応じて、未来に無理なく変化できる柔軟さを考えた選択が大切です。
多少狭くても、それ、数年だけですよ。
不要な広さの家を手に入れることは、未来の暮らしにとって大きな負担になるかもしれません。
日本全体で人口減少の中、小さな家はリセールバリュー、つまり中古の価値も上がりますよ。