『もしも』〜Part1〜
これは、どこかにいる誰かが、『もしも』
『初めて休職した…。この先どうするか…』
と感じている方に、自分の経験則からしか伝えられませんが、少しでも参考になったり、少しでも何かのヒントになるものがあれば幸いです。
まず簡単に自分の自己紹介から。
Kuma56と申します。10年間同じ会社に勤め、給料の低さから転職しました。その数ヶ月後、人間関係が原因で「適応障害」と診断され2ヶ月休職しました。
部署異動を経て復職し、4年間ほど働きましたが人間関係で再休職。診断は「抑うつ状態」でした。
現在は休職7ヶ月目。休職4ヶ月目くらいからリワークに通っています。
まずは、ゆっくり休んで下さいね
本当にこれです。休み方にも色々ありますが、1番大切なのは「睡眠」だと思います。
おそらく不眠、中途覚醒や早期覚醒がある方もいらっしゃいます。逆に過眠になる方もいらっしゃいます。
休職となると、診断書が必要になり通院されている方がほとんどだと思いますが、主治医と相談して、睡眠をしっかり確保するのが先決です。
規則正しい生活も大事ですが、急性期の場合は昼夜逆転しても良いから、睡眠をとることが大切だと思います。睡眠をしっかり確保する事で脳が休まります。
過眠の方も、急性期の場合は寝れるだけ寝た方が良いんじゃないかな、と自分は感じます。それだけ脳が「睡眠」を欲しているんだと思います。
好きな事が出来なくなったり、好きだった事も好きだと思えなくなっていたりと、趣味や感心のあった事が、どうでもよくなってしまう。この気持ちも「症状」の一つだと自分は認識しています。
自分を責めないで下さい
「なんでこんな事になってしまったんだろう…」
「自分がメンタル弱いからこうなってしまった…」
「自分だけ休んで、同僚や会社に申し訳ない…」
「何故自分だけ…」
「周りにどう思われるだろう…」
Kuma56は最初、こんな感じで思っていました。
自分を責めまくっていました。
ですが、あなたの「脳」は危険信号を出していたんです。
「自分の体が危ないぞーっ!」と。
それが感情や身体症状として現れていたんだと思います。
決して自分を責める必要はありません。
危険信号を察知して「休職」という選択をしたのは、勇気も必要だったでしょうし、色々な葛藤があったかと思います。
あなたの選択は決して間違いではありません。
むしろ正しいです。
ご自分で、ご自分の身体を守ろうと行動できたんですから。
それって、
とても素晴らしい行動だと思いませんか?
自分はとても素晴らしい行動だと思いますよ。
「自分の身体を守る行動」ができたあなたは
100点満点ですよ!!!!!
ご自身を労い、褒めて差し上げて下さいね。
ゆっくり、焦らず、少しずつ
急性期が数週間の人もいれば、数ヶ月の人もいます。そこには「短い・長い」はありません。人それぞれですから。
もし、「少し外に出てみようかな」とか「外の空気を吸いたいな」と思ったら、5分でも、1分でも良いです。数十秒でも良いです。窓からでも、玄関からでも外の空気を吸って、深呼吸してみて下さい。
それができたら、その日はもう大成功!!
そんな日を何日か続けてみて下さい。
出来ない日があっても全然OK!!
出来たり、出来なかったりするのは当然です。
例えば、野球。サッカーでもいいです。
野球で言えば、ホームランを毎日続けられるでしょうか?
サッカーで言えば、シュートしてゴールするのを毎日続けられるでしょうか?
出来る日もあれば、出来ない日もある。
当然ですよね?それと一緒のように思えます。
自分の体調、コンディションには、良かったり悪かったりの「波」があります。
「外の空気を吸う」という行動に対して
出来なかったから「悪い」のではなく
体調が悪かったから「出来なかった」
体調が悪かったら出来ないのは当然な事だと思います。自分を責める理由は全くありません。
ゆっくり、焦らず、少しずつです。
自立支援医療制度を活用する
この制度はつい数ヶ月前に知ったのですが、指定の医療機関・薬局のみで利用可能なものです。通常3割負担の医療費が1割負担まで軽減されます。休職中は傷病手当などもありますが、金銭的にも不安を抱えます。こういう制度はどんどん利用しましょう。申請は各地方自治体で行っているはずです。専用の診断書が必要になると思いますので最寄りの地方自治体に確認し、主治医にも確認してみましょう。
自分はもっと早く気付いていれば…と後悔しています。。。泣
3割負担と1割負担では大きく違います。
リワークを利用してみる
※その他のリワークの利用方法もあるかと思います。医療機関で行っているリワークもありますが、勉強不足です…。自分の経験則から綴っていきます。ご容赦下さい。
リワークでも、県でやっているものは無料であったり、民間企業がやっているリワークもあり、民間は費用が発生します。世帯年収で費用は変わっていきますが、各地方自治体で制度が異なるかもしれないので詳細は自治体のホームページなど、民間リワークなど直接問い合わせてみるのが良いかもしれません。
自分がリワークに通っているので主観の感想になりますが、プログラムは、疾病の理解から心理的なアプローチのもの、ビジネススキルを向上させるものであったり、再就職を目指すプログラムなど。自己分析を行ったりストレスの対処法など様々あります。それぞれのプログラムが密接に関連しているようにも感じます。
これも主観になりますが、県が行っているものと、民間が行っているもの両方を見学しました。
県が行っているもののメリットは費用が無料。
デメリットはプログラムのカリキュラム予定が決まっているため、正直言うと「学校の授業」みたいな印象がありました。「自分の体調に合わせて通所する」というよりも「○ヶ月でぎっちりやる」ようなスタンスでしょうか。これがデメリットでは無く、メリットになる方もいらっしゃるはずです。
規則正しい生活にもなりますし、休職期間が延ばせない方などには良いかもしれません。
民間が行っているもののメリットは、自分の通っているリワークしかわかりませんが、自分の体調に合わせて最低週に2日か3日から通えて、午前のみや午後のみから通えます。まだ体調が不安定であったり、段階を踏んで通所回数を増やしていけるので柔軟に対応がききます。逆に最初から週5日で午前午後通所される方もいます。
デメリットは世帯年収によって費用がかかってしまう事です。ちなみに自分の場合は月額1万しないくらいです。
最後に
ここまで色々と綴ってきましたが、大前提は
「ゆっくり、焦らず、少しずつ」
だと思います。
急性期の時に大きな決断はしないほうが賢明です。(退職や転職など)
その時の思考は、本来の自分の時と周りの見え方が変わって見えているはずですが、ご本人はそれが全てだと感じてしまいます。
自分がまさにそれでした。
休職制度がある企業は就業規則で最大休職できる期間が決まっているはずです。
回復期に入って、調べられる心の余裕が出来てきてから行いましょう。
リワークなどを利用すると休職延長せざるを得なくなると思いますが「自己と向き合う」事や「自分への投資」、「人生を生きていく上で様々な武器を手に入れるチャンス」だと思います。
立ち止まってみて、人生の見え方が変わってくるかもしれません。
まずは、ゆっくり、焦らず、少しずつ
前に進んで行きたいですね。
この気持ちが、
どこかの誰かに伝われば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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