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コカゲ(5):エピローグ
二人のルミナがクロノゲートで飛んだあと、光の波が引いた静かな広い空間に私は佇んでいる。
小さなルミナが握りしめていたあっぽ(まだナッポと発音できない)が部屋の中央にぽつんと残されている。
あっぽの隣に「真紅の短刀」を置く。
この言葉は冒険者の間では使い古されていて、口にするのが少し恥ずかしい。でもとてもいい餞の言葉だと思うし、これ以上の言葉を私は知らない。
上を向いて目を閉じ、そっと呟く。
ルミナと ふるぼけたカメラ
むかしむかし あるところに ルミナという ちいさな おんなのこと なんでもしっている ものしりおばあちゃんが くらしていました
ルミナは ものしりおばあちゃんが だいすき
きょうもふたりで しょくごの あたたかいおちゃをのみながら ルミナはおばあちゃんに たずねます
「おばあちゃん、ナッポはどうして みどりいろなの?」
「それはね、きや くさと なかよくなりた
コカゲ(4):願った日の記憶
木々がつくる影は重なり合って、複雑な模様を街道の石畳に描いている。常に通り抜ける風は模様を次々と変えていく。
暑い季節の終わり。木々が街道に描くそれも次第に伸びてきた。まもなくその時刻だ。
私は私の名前の由来である木陰の中に腰を下ろしている。辺りに人の気配はまだ感じられない。
あとはここでルミナと私を襲撃から守るだけ。脇に置いたカバンの中のあっぽを触ると少し気持ちが落ち着いた。カバンから取り
コカゲ(3):焦がした日の記憶
ベッドが逆さまになっている。
机も椅子も逆さまだ。
寝相が悪い私にとってはよくある朝。壁に逆さまに掛かった39年前のカレンダーが今日は休日だと教えてくれた。ベッドから半分落ちた頭を持ち上げて体を起こすとコイン亭二階の質素な部屋は元に戻った。
あの日、ルミナを追ってクロノゲートに飛び込んでから、この時代で1年と少しが経った。
アステルリーズは今日も朝から暑い。さすがに下着姿で一階のキッチンを借
コカゲ(2):視た日の記憶
街道沿いの遺跡はすっかり暗くなっていた。草木も寝静まり、人の気配は感じられない。
もしさっき夢の中で誰かに起こされなかったらそのままずっと眠ってしまっていたに違いない。安全に休める場所を探していると、血液のいまいち行き渡らない脳がゆっくり動き出した。
真紅の短刀。
私を襲撃した何者かが握っていた一振り。仕事で癖のある刃物をいくつも見てきたし、趣味でもたくさん集めていたけれど、あんなに鮮やかな
コカゲ(1):託した日の記憶
「おかあさん」
誰かが私を呼んだ気がする。
いつの間に眠ってしまっていたのか。
まだ意識がはっきりしない。
なぜかお手本のような回復体位で寝ている。私は寝相が悪いほうだと自覚しているけれどそれも極まるとこうなるらしい。左頬に添えた右手のひらがここは石畳だよと教えてくれた。
ピントが合わない視界の先にある水たまりはやけに赤い。
「……私、なんでこんなところで寝ているの?」
口の中は血の味
ブループロトコル:自キャラ設定について ChatGPT 4 が添削したら
興味を持っていただいてありがとうございます。
この記事はブループロトコルの 私自身のキャラクター「ルミナ」についてその設定を妄想した後 ChatGPT と遊んでみた、というたいへん恥ずかしいメモと駄文 です。
ブループロトコルのストーリー本編とは説明のつかない致命的な矛盾が生じている可能性があります。
設定の元となった事実キャラクターに設定を設けるにあたってまったくの空想から生成しても面白く