【買ってよかったもの】書籍「美術の物語 ポケット版」
今年は、美術館を訪れる事が少なかったのですが、
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来年は、積極的に、出向いてみたいと思いたったら・・・
吉日&タイミングも良く、本書を手に取る機会に恵まれました(^^♪
「美術の物語 ポケット版」エルンスト・H・ゴンブリッチ(著)田中正之(協力)天野衛/大西広/奥野皐/桐山宣雄/長谷川宏/長谷川摂子/林道郎/宮腰直人(訳)
今まで、
”なんとなく”
で見ていた美術の世界・・・
みなさんは、
「もっとアートを深く知りたい!!」
と思ったことありませんか?
本書は、美術に詳しい方なら皆さんご存知だと思われる1950年刊行以来、世界中で愛され続ける本書が、
「美術の物語」エルンスト・H・ゴンブリッチ(著)田中正之(協力)天野衛/大西広/奥野皐/桐山宣雄/長谷川宏/長谷川摂子/林道郎/宮腰直人(訳)
2019年に河出書房新社より新装復刊され、再び注目を集めていたからか、2024年10月にポケット版として発売されることになり、美術のことをイチから学びたい初心者の方におすすめです(^^♪
敢えて、両書を使い分けるとすれば、じっくりと美術史を楽しむなら「大判版」で、壁画から現代アートまでを
■見る・読む・持ち歩く(小さく学び大きく変わる「アートの教科書」)
■ストーリーで学ぶ美術史(洞窟壁画から現代アートまでを網羅)
感覚で、手軽に美術史を楽しむなら「ポケット版」がおすすめだと思います。
美術関係のニュース・美術関係の話題が出てくる書籍・絵画の展覧会等に出会った時、この本を一読しておくと、
■美術史をストーリーで読み
■アートを観て楽しむ
事で、その美術に関する物語がイメージできるかもしれません。
それは、本書が、原始の洞窟壁画から、現代の実験的な芸術に至るまでの美術史を、一つの物語として描き出しているからです。
芸術に関わらず・・・、もし、
「アートは良く分からない」
と思われているのなら、全てのジャンルに好奇心を持って取り組むコツは、
■時代背景
■その時代の技術
■過去の偉人の影響
等のストーリーを知ることなのですが、仕事やプライベートで、ちょっと大変なときでも、
「自分は自由だ。
いざとなったら、一人でなんでもできる」
と自分で自分に一言かけるだけで、気持ちを前向き転じられることもあると思うから、例えば、この様な視点に切り替えてみることで、
1.時代を旅するつもりで鑑賞する
①各時代の社会背景や文化を想像する
②ルネサンス・バロック・印象派等
2.画家の人物像に注目する
①画家の人生や作品に込めた想い
②作品に影響を与えた歴史的な出来事
3.絵画技術を知る
①色彩・構図・筆づかい等
②自分なりの解釈を楽しむ
4.アートとの接点を増やす
①美術館やギャラリーで実物の絵画を見る
②美術の物語のような美術史の本
5.感動を共有する
①共通の趣味の方と一緒に学ぶ
②他者の多様な視点に触れる
絵画に限らず、深い世界に入っていけると思います。
シャブリエ:10の絵画的小品集 第9番 華やかなメヌエット(M. ラヴェルによる管弦楽編)
シャブリエ:10の絵画風小品:華やかなメヌエット
リムスキー=コルサコフ:組曲「金鶏」(4つの音楽的絵画):第3曲[ドドン王とシェマハの女王の踊り]
グリエール:交響的絵画「ザポロ-ジュのコサック」 Op. 64
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」:プロムナード1(ラヴェル編)
エルガー:海の絵 Op. 37 第1曲 海の眠りの歌(トロンボーンとピアノ編)
エルガー: 海の絵 Op. 37 第3曲 海上での安息日の朝(M. ジーによるトロンボーンとピアノ編)
エルガー:海の絵 Op.37 第4曲 珊瑚礁のあるところ(トロンボーンとピアノ編)
ラフマニノフ:練習曲「音の絵」 Op.39 第2番 イ短調 [海とかもめ]
J.シュトラウス2世: ワルツ「北海の絵」 Op.390
ピアソラ:ピカソ(編曲:A. デレ=ヴィーネ)
騒がしい言葉で埋め尽くされている世の中で、さまざまな場面で穏やかに、そして、静かに、その時代を生きた芸術家の想いを感じることが、時を超えた作品を鑑賞する時の醍醐味ですね。
Giovanni Sollima: Violoncelles Vibrez! (excerpt)
そこで、早速、来年の美術館巡りのスケジュールを計画してみるのも面白いと思います(^^♪
形に拘らず、
「本を読む・観る・触れる」
でも良いし、
「絵を読む・観る・触れる」
からでも良いので、そんな画家たちの想いに寄り添いませんか?
公園でも。
カフェでも。
旅行でも。
気軽に持ち運べる「美術の物語ポケット版」を片手に持って、その知識や興味を、共通の趣味の方と、楽しくお話しするのも楽しいと思うから(^^♪
この書籍は、特に、美術入門書としても評価が高く、分かりやすい文体と、豊富な図版により、美術史の全体像を楽しく理解することが可能で、且つ、ラスコーの洞窟壁画から現代アートまで、時代を超えた美術の流れを一冊で網羅しており、美術を深く知るための基本書としても最適ですね(^^)/
【参考記事】
【画家と美術史のお話】