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~ 正受 ~
文化の発達した現代、人は何でも知っていると言われています。
しかし、知らないものが一つだけあります。
それは、自分自身。
自分自身を知るとは、縁によって生じ、支えられ、いずれ縁が来れば滅していくことを知ることだと言われています。
これは、お釈迦様が悟られた因縁の法なんです。
この道理に従って私達の一生も終わるということは、知っているようで案外理解していませんよね^^;
自分の在り様を知った時、足ることを知るということを自ずから分かる。
この目覚めが大切なんですね(^^)
それは、自分の能力をよく知っているということです。
仏法では、自由自在ということをよく言います。
現代は、自由主義の時代。
誰もが自由にやりたいことをやる、素晴らしい時代です。
しかし、本当に自由なのでしょうか?
自由は、わがままや勝手とは違います。
自分の都合のいいことにおいては自由だと言い、都合の悪いことになると見向きもしない。
これは本当の自由ではありませんよね!
自由の下に自在があるんですよ。
自在とは今、自分が置かれた場所、時・・・・・・これに常に目覚めているということです。
そういう目覚めがあった時に初めて、心の自由が得られ、毎日の生活が自由になるのだと教えられます。
ところが、つい凡夫である私達は自分を見失ってしまう。
自分の長所を誇張したり、短所を隠してしまったり、よく見せようとする自我意識が働くから厄介です^^;
他人についてもまた同じ。
すべての物事を正しく受け入れることがとても大切なことなんですね。
これを仏法では、「正受(しょうじゅ)」と言います。
実はここに人の能力を引き出す根本があります。
他人の力を正しく受け入れ、十分に発揮させる。
そういう働きが私達には必要なんですね。
私達は毎日の生活の中で多くの人々と関わり合っています。
この人との出会いの中に、常にその個性・能力を見出し、お互いに尊重し合いうことが大切です。
「惜しい、欲しい、憎い、かわいい」などという欲望をむき出しにした毎日を過ごしている私達^^;
だからこそ、少しずつでも、欲を捨て、足ることを知らなければなりませんよね。
何かをやる時には、どういう心でやれるかが大事。
人間関係では、どういう心で接することができるかが大事。
夢や目標がある人は、いい心の姿勢をキープすることが、いい努力を続けることにつながります。
その時の心のあり方が言葉や行動にも現れるのだけれども・・・。
心の状態をよくすることが、自分の言動をよくすることにもつながっていくんですね(^^)
そうしていくことで、今の心を大切にできるようになり、今を幸せに過ごせるようになれれば、将来も(その時の今を)幸せに過ごせるのでしょうね(^^)
今を大切にする!
今の心が大事!
正受老人(禅僧)も言われています。
『一大事と申すは、今日ただ今の心なり。』
とd(^.^) ねっ?