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ChatGPT4使い倒し術_AIに行動経済学を学習させたら「凄い結果」がでました。

最近、メンバーの報告や様々な情報を「ChatGPT4に分析させて戦略を立てる」マネジメントセミナーを始めました。

っといっても、とっかかりは大それたことではなく、単にAIの使い方を知らない人達に入り口を紹介するという程度でした。

従って、集客とかマネタイズとか全く考えずに始めたのですが、これが意外に評判がよく今後どうしようかと思案中です。

さて本題に戻ります。
今日は、そのセミナーの着想のきっかけをお話しします。

最初にやったことは、ChatGPTでマーケティング用GPTs(アプリ)に、ドラッカーのフィードバック理論を学習させて情報を分析させました。

例えばユーザーがこのGPTsに情報を入力すると、
1.何が起こったのか?(What)
2.何故それが起こったのか?(Why)
3.解決すべき課題は何か?(Why)
4.何をすれば良いのか?(How)

を自動生成させるもので、かなり精度が高いアウトプットをしてくれます。
しかし、使っているうちに生成されたアウトプットが何か、、、、こう、、、、腹落ちしなくなってきたのです。

今日は、その理由と改善した方法をお話します。

1.AIのアウトプットがなぜ腹落ちしなかったのか?

最初に答えをお話してしまうと、腹落ちしない理由はAIの問題ではなく、私のGPTsの底流にあるコンセプトでした。

私たちがマネジメントを考えるとき、「人間は成果をあげるために、常に論理的に考えて行動している」と考えていますが、現実は非論理的な判断をすることが多々あります。

例えば、Aを選べば必ず利益があがることが分かっていても、その時の気分で無意識にBを選んでしまい「なぜあの時、Bを選んでしまったんだろう?」と後悔することがよくあります。

最近、このような人の非論理的な行動を明らかにする「行動経済学」が注目を浴びています。

「行動経済学」とは、人間の非論理的な行動に焦点をあてた学問です。

私は、この「行動経済学」のメソッドをGPTsに取り入れて、「論理的な行動と非論理的な行動」をバランス良く戦略戦術に織り込むように作り直しました。

2.人の非論理行動を分析するマーケティング

論より証拠。まずは現物を見ていただきましょう。
事例として以下のような入力サンプルを作りました。
スタバのマーケティング担当 山本さんが上司に報告した内容です。

【スタバ マーケティング担当の山本さんの報告】
2月20日 中国上海 山本さん 
・2017年スターバックスは中国で500店舗の拡大に成功した。
・スタバの戦略は、顧客に落ち着ける場所「サードプレイス」の提供。
・最近30分以内にデリバリーするラッキンコーヒーが2000店/年に増えた。
・スタバは、ラッキンコーヒーのデリバリー品質の実態調査を始めた。
・ラッキンコーヒーは、30分以内で配達されたが、味が落ちていた。

以下の報告から、AIは以下の分析を生成しました。

【セールスフィードバック手帳】
1.日付 2024年2月20日水曜日
2.場所  中国上海
3.担当 山本さん
4.What(現状分析) 何が起こっているのか?
視点1(顧客の正面): スタバは「サードプレイス」として地位を確立。
視点2(顧客の真横): ラッキンコーヒーの急速な拡大が競争を激化させる。
視点3(顧客の後方): デリバリーの便利さに対する顧客の期待の高まり。
視点4(顧客と市場の間): デリバリーコーヒーの品質に対する顧客の不満。
5.Why(仮説設定) 何故それが起こったのか?
以下の3つの行動心理学におけるニーズを分類した。
1)サンクコスト効果面から見た「言語化されないニーズ」の分析
  ・スタバは、店舗展開に大きな投資をしたが、新たなデリバリー
   モデルへの対応が不十分。
2)確証バイアス面から見た「言語化されないニーズ」の分析
  ・スターバックスの「サードプレイス」に拘るため、市場の変化に
   柔軟に対応できていない。
3)心理的リアクタンス面から見た「言語化されないニーズ」の分析
  ・顧客は配達の速さだけでなく品質も求めているが、ラッキン
   コーヒーはそれを満たしていない。。
6.Why(課題設定) 解決すべき問題は何か?
 1)デリバリーモデルへの迅速な対応と品質維持が課題。
 2)スターバックスの伝統的な価値提供と市場の変化のバランス。
 3)顧客の期待と実際のデリバリーサービスの品質とのギャップ。
7.How(戦術) どうすれば良いのか?
 1)スターバックスの品質基準に合ったデリバリーサービスの開発。
 2) デリバリー品質を確保するためのパッケージングや物流の改善。
 3)オンライン注文システムとの統合による顧客体験の向上。

ここで注目すべき点は、Why(仮説)で指摘された以下の3点です。
・市場の変化に対応できていない点
・デリバリーモデルへの対応を提案。
・配達の速度だけではなく品質の向上も提案。

ここに顧客の「言語化されないニーズ」のヒントがここに隠されています。さらに深掘りすると以下のようになります。

3.深掘り質問1 デリバリーサービスの開発

【深掘り質問1】
戦術1のデリバリーサービスの開発とは具体的には何をすればいい

この質問に対して、以下の答えが生成されました。

【AIが生成した回答】
スタバのデリバリーサービス開発に関する戦術は以下の通りです。

1.独自のデリバリーアプリの開発:
スターバックス専用のデリバリーアプリを開発し、顧客が直接店舗から注文できるようにします。アプリでは、注文のカスタマイズ、リアルタイムの注文追跡、顧客フィードバック機能を提供。

2.専門デリバリーチームの訓練:
スターバックスの品質基準を満たすよう、専門のデリバリーチームを訓練します。これには、適切な温度で飲み物を配達する方法、取り扱い方、顧客サービススキルが含まれます。

3.パッケージングのイノベーション:
温度管理が可能なパッケージングを開発し、コーヒーが適切な温度で顧客に届くようにします。また、飲み物がこぼれない、再生可能素材を使用した持続可能なパッケージを考案。

3.深掘り質問2 理念の見直し


【深掘り質問2】
「サードプレイス戦略」とデリバリーシステムは背反する理念。この点はどのように解消すればいい

【AIが生成した回答】

スターバックスは「サードプレイス」の理念とデリバリーサービスを統合し、相互に補完する以下の戦略を採用。

1.ブランド体験の統一:
デリバリーでも店舗と同様のブランド体験を提供。
家庭やオフィスでもスターバックスらしいパッケージデザイン、品質、顧客サービスを実施。

2.デリバリー限定の特別メニュー:
デリバリーサービスを特別なものとして位置付け、店舗体験とは別の価値を提供。

3.テクノロジーとパーソナライゼーション:
モバイルアプリやウェブで顧客の好みを把握し、パーソナライズされたサービスを提供。

4.ハイブリッドモデルの促進:
店舗とデリバリーのサービスをシームレスに統合。
店舗注文後の配達やピックアップサービスの提供。

5.コミュニティイベントのデジタル化:
オンラインイベントで自宅からでもスターバックスのコミュニティ感を体験。

4.ここから分かったAIとの付き合い方


人とAIの論理思考の違いは以下の通りです。
・AIは、物事を論理的に考えます。
・人は、論理と直感の狭間で非論理的な意思決定をする傾向がある。

この矛盾に「行動経済学」を使うと、論理行動と非論理行動を整理して様々な仮説を立てて戦略戦術を立てることができます。

上記の事例では、AIが生成したものを以下のような分析できます。

1)スタバの「サードプレイス」という理念は、「自宅」と「オフィス」以外の落ち着ける場所を提供すること。デリバリーでも「落ち着ける場面」を提供することを理念の中に組み込むことが重要。

2)スタバが考える「品質とは何か?」が、ラッキンコーヒーとの差別化になる。(味とデリバリーの品質)

この分析結果を持って現場に足を運び、検証しながら成果を生み出す戦略戦術を創り出して成果をあげるのです。つまり最後は現場で観察することが重要です。

今後、AIを使ったマネジメントやマーケティングは、このような「行動経済学」が必須だと思いますが、皆さんはいかがお考えでしょうか?

もし、このマネジメントのご興味がありましたら、以下のGPTsにアクセスしてください。

使い方は、以下の通りで入力してください。(音声でも可です)

1 日程を入れる
2.場所を入れる
3.担当者を入れる
4.報告や考えたことを、思いついたまま入力する


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