ロジラテ思考の時間節約術「ロジラテ思考で成果をあげる方法」」#B03
1.時間節約するには、「問題」、「課題」、「戦術」に焦点を合わせてコミュニュケーションの効率を上げる
時間効率を上げて成果を上げるためには「あるべき姿」を視座として、「問題」、「課題」、「戦術」に焦点を合わせたコミュニケーションが必要です。
課題とは「あるべき姿」を達成するために、最も重要な問題として選び出されたものです。
それを間違えると、「戦略戦術は達成した!でも成果が上がってないじゃん!」なんてことになってしまいます。
ですから会社や事業が立てた「目指す姿」は、常にメンバー全員が意識していなければなりません。
2.メンバーの報告は、「ロジラテ思考」に統一して、スピーディーに共有する
「あるべき姿はしっかりメンバーと共有できているけど、日頃の活動の中でどう関連づければいいの?」と悩まれている方が沢山いらっしゃいます。
私たちの元には、報告書やメール、ミーティングなど膨大な情報が舞い込んできて、それを業務ノートに記録したり、記憶に留めたり、決められた資料に落とし込んで管理しています。
しかし、この管理方法だ問題が生じます。それは情報を受けた時、一々「目指す姿」と照合してどう扱うべきかを判断しているわけでなく、近視眼的に情報を処理しているだけではないでしょうか?
これでは、先ほど述べたような戦略戦術を完遂しても「目指す姿」から遠ざかっていくばかりです。
では、どうすればいいでしょうか?
ここに全てを満足させる方法がひとつだけあります。それは入ってくる情報を全てフォーマット化することです。自分も含めメンバーからの情報(メール、報告書、口頭)をフォーマット化し、情報を共有するようにします。
3.報告フォーマットは「ロジラテ思考」で統一しよう
以下は非常に簡単なフォーマットです。少々拍子抜けされるかもしれませんが、効果は私が実証済みです。(後の記事で、実際の効果をグラフで示す予定です)もし管理職であれば、まずは自部門で始めるだけでも効果はすぐに現れてくるはずです。
【「ロジラテ思考」の報告フォーマット】
●報告書の最上部に「目指す姿」を定型化しておく
●メール、報告書、口頭の報告は以下に統一。
1)何があったのか ⇒ 全て箇条書き
●あったことを、そのまま箇条書きで書く。(稚拙な文章でもよい)
●前置き文章は一切不要
2)何故それが起こったのか ⇒2項目に分けて箇条書き
①仮説 ⇒ 「現状」と「あるべき姿」の間にあるギャップの理由を、
粗い情報でいいので仮説を立てる
②課題 ⇒ ギャップを埋めるために、障害がとなることを
「核となる課題」として設定する
3)何をする ⇒ 「核となる課題」を解決するための戦術を立てる
4.「ロジラテ思考」の報告のメリット
このフォーマットでインナーコミュニケーションを行うと、どんなメリットがあるのか少しだけお話したいと思います。
1)報告書作成の時間が短縮できる。
⇒メール、報告書は、「何が」「何故」「何を」の3つの箇条書きで
報告するので、報告書の作成時間が短縮できる
2)読み取り時間が短縮できる
⇒「目指す姿」に対して、どのように関連付けすべきか判断できる
⇒「何が」「何故」「何を」を見れば、事象のストーリーが理解できる
⇒何に対して、どのような意思決定をすればいいか瞬時に判断できる。
3)口頭の報告も「何が」「何故」「何を」で報告されると分かり易い
4)メンバーと、「目指す姿」と「核となる課題」を共有出来る
⇒「目指す姿」を見据えたインナーコミュニケーションができる
具体的な方法にご興味があればお問い合わせ下さい。
ロジラテ思考とは、ロジカル思考(垂直思考)+ラテラル思考(水平思考)を組み合わせた思考法。詳細は「ロジカル思考の罠。『ロジラテ』思考で成果をあげる行動論 #A05|飯田利男|note」をご参照ください。