22歳大学院生カタールW杯へ行く🇶🇦#9
こんにちは、こんばんは。バスコです。
本日も私のページに足を運んでいただきありがとうございます。
22歳大学院生がカタールW杯に行く、第9弾。
今回は4日目の行動の中でもとっておき(?)の時間をまとめます。
ぜひ最後までお楽しみください☺️
また、記事後半にはアカデミックな話題を載せました。
少し堅苦しいかもですが、絶対面白い(どこから自信湧くのw)のでご覧ください。
それでは、本日のトピックに、ロックオン。
FIFA Fan Festival
カタールW杯では、Officialのお祭り、Fan Fesativalが開催されています🎶
本記事では、そこに訪れた様子をまとめます。
いざ祭りへ!
さて、いよいよ待ちわびたFan Festival!!
大きな門が私たちを迎えます。
その門をくぐると、ここでもセキュリティゲートが。
そこを無事に抜けると、もうそこはお祭り騒ぎ!!!!
爆音で音楽は流れるは、それに合わせて踊るは歌うは…
The Fes!!!って感じの雰囲気😊
最大級のFIFA Official Goods Shopもありました。
スタジアムやモール、イベント会場のショップでは売っていないようなグッズもここで買うことができます🙆
ショップを抜けるとパブリック・ビューイングスペースが!
世界各国のサポーターが同じ画面を見て一喜一憂。
とっても新鮮な体験だったなぁ~!
私たちが行った時、丁度フランス🇫🇷vsデンマーク🇩🇰の試合が放映されていました。
欧州勢通しの戦いをおいしいアレとともに楽しみました…💘
Budweiserが高いんじゃー!!
さてさて。ここが一番大事な話。
Fan Festivalでは、お酒が飲めるんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ~🍻
何せ、イスラーム圏での開催ということもあり、
特別な期間であっても、スタジアムや施設ではアルコールは飲めません。
チーム酒豪にとっては死活問題(笑)
なので、Fan Festivalでお酒を飲むことを心から待ち望んでいました🎶
FIFA スポンサーのBudweiser(勿論アルコール入)を飲むことができます。
私はビールを求めて3000里人間だったので、念願叶っての飲酒💘
なのですが、問題が1つ。
高い!!!!!!高すぎるんじゃ!!!!!!!
お財布が泣いてしまう値段設定とは聞いていたが、実際に目の前にすると怯む…
なんせ1杯50リアル(=約2000円)だったのですもの…😭
酒飲みの私にとっては、お酒飲めないのも死活問題であったのに、1杯の値段設定が高い!!!
と思ったのですが、その場の雰囲気でぐいぐい飲んでしまい…。
結局みんなで鱈腹おビールを堪能しました🍻
ありがとう、アルコール。とっても幸せだったなぁ~💘
余談〜禁忌とハレ・ケとW杯〜
ここでまた滞在中に感じたことをまとめてみました。
今回は、少し民俗学の視点を盛り込みながら論じていきたいと思います。
郷に入っては郷に従え
「郷に入っては郷に従え」
このことわざは多くの方が聞いたことあるはずです。
海外旅行をしていると、この言葉をめちゃくちゃ痛感します。
今回は初の中東開催のW杯。
それに伴って、中東の文化、イスラーム教の教えに基づいた運営が求められていました。
訪問者として、カタールや中東の文化に「従う」必要性が今大会では求められていたのです。
禁忌とハレ・ケ
ここで禁忌という言葉の意味を整理しておきましょう。
禁忌は民俗学の中で出てくる言葉です。
※民俗学をがっつりやっていない歴史学院生が、
どなたでも理解しやすいように言葉の意味をまとめています。
(専門的な方には説明が不十分かと思われますがご了承ください。)
ここでは①の意味で取ります。
もう一つ押さえておきたい言葉として「ハレ・ケ」があります。
「ケ」は日常を意味します。穢れとも関連しますね。
「ハレ」は非日常を意味します。
なので、成人式で女の子が着る振り袖も、非日常的空間で着る服なので、
晴れ着と言います。
禁忌の中のW杯
私は、今大会を「禁忌の中のW杯」と位置づけました。
先にも述べましたが、今大会は中東・イスラーム圏での開催。
飲酒ができないこと(服装の規定は目立ってありませんでしたが)など、
宗教的にも規制されている点が多いのが今大会。
これは、カタールの日常(=ケ)の中でW杯が展開されていたとも言えます。
一方で、FIFA W杯という世界的footballの祭典は圧倒的ハレのイベント。
そう考えると、日常(ケ)の状態が保たれながら、ハレのイベントが行われていたと言うことになります。
とっても不思議な状態です。
より一層、今大会は学術的に見て、特別で面白い大会であったと言えます。
ハレの空間としてのFan Festival
そして、今回の記事のメインで取り上げていたFIFA Fan Festival。
これは、非日常的な空間(=ハレ)として公式的に設けられていたものであったと言うことができます。
したがってFan Festival(ハレの空間)の中では、日常(ケ)で許されなかった飲酒が容認されたと言えます。
日常で許されないことが許されるハレの空間。
それがFan Festivalであったのです。
また「公式的」というところにも注目したいですね。
今大会は、FIFAが公式的にスタジアムでのアルコール販売を(開幕直前に)取りやめました。
それによって何が起こったかと言いますと、
FIFAが、日常(ケ)の状態でのW杯(ハレ)開催を決断した(せざるを得なかったのかも)ということです。
そしてそのFIFAが、公式的に非日常空間(=Fan Festival,ハレ)を味わうことができる機会を私たちに提供したのです。
特別なW杯
ここまでで、今大会のW杯がより一層特別なものと感じていただくことができたかと思います。
W杯でのアルコール販売について、宗教的な規範にどうしても視点が置かれがちですが、少し見る角度を変えたり深めてみるとどうでしょうか。
どこの生活圏でも「ハレとケ」の考えは存在しています。
その中で、FIFAはそれを守りながらアルコール販売について規定したり、運営がなされていたことがわかると思います。
その状態を私たちは楽しんでいたのです。
ケの中でハレが展開され、そのなかにもハレの空間が存在している…
今回のように世界的footballの祭典も「禁忌」「ハレ・ケ」の観点で検討できるのです。
捉え難い話だったとおもいますが、カタールでW杯が開催されたことには、
大きな意味があったと思います😊
※このトピックに関連する内容は#5で少しお話ししています。あわせてお読みいただけると幸いです😌
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、W杯シリーズ第9弾。
Fan Festival楽しかったなぁ〜。
宗教と観光って観点での検討もできたし、とってもとっても良い時間でした🍻🤍
引き続いて、カタールの滞在記録をまとめていきますので、どうぞお楽しみに。
それでは、アディオス・アミーゴ🐪👳🏽♂️