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西村賢太の饅頭記事です。 大陸的です。 ロハでは晒せません、ご勘弁を... https://hanada-plus.shop/products/739

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最近の記事

藤、紫陽花に、百日紅

 西村賢太の清造愛を語る際、必ず出される「清造の墓の隣に生前墓」エピソードだが、これを物理的に可能たらしめているのが、二つのお墓を載せた石の板、台座である。

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    • 月刊『Hanada』2024年7月号③

       当初のタイトルが「けんけんのこと」であったことはこちら(☞ 棚から『Hanada』)で書いたが、村西とおる監督が「私のなかの西村賢太」とご提案くだすったのだ。  心の汚れた私は当初、「けんけんのこと」がいいと食い下がってみるなどしたが、最終的にはエンターテインメントのプロである監督がわざわざこうして言ってくださるのだから、とお受けしたのである。  アッという間に数ヶ月が経って、今ではすっかり、あれでよかったなぁ、と有難く思っている。  というのも、文中に「ドカッと」と

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      • 百田尚樹チャンネル(2024年7月15日) 岩田温『流されない読書』(2018年9月)

         「かつては小説家でしたが、最近はYouTuberになりました」と自称するベストセラー作家、百田尚樹氏の動画をみると、日本を代表するベストセラー作家とは…!!!、三十年以上のキャリアを持つ放送作家のプレゼン能力の高さと人を惹き付ける力とは…!!!と、心底感嘆させられる。    中でもファンから「百田劇場」と呼ばれるモノマネがあるのだが、一旦このスイッチが入ると、古代の天皇とそのお后だろうと誰だろうと大阪弁でもって、その会話を延々繰り広げてしまう。  最初に動画を見たときは、

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        • 西村賢太『羅針盤は壊れても』(2018年12月)②

           「羅針盤は壊れても」は、単行本の出る前、図書館にある文芸誌で読んだのが初読である。  もう別れたくて仕方のなかったときだったから、いくらファンだと言ったって、ビタ一文使ってやるものか、と癪だったのだ。

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        • 藤、紫陽花に、百日紅

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        • 月刊『Hanada』2024年7月号③

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        • 百田尚樹チャンネル(2024年7月15日) 岩田温『流されない読書』(2018年9月)

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        • 西村賢太『羅針盤は壊れても』(2018年12月)②

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          西村賢太とスイーツ

          「わ! 載ってる😲!」  こちら(↑)の記事の、お位牌の前のリボンのかかったお菓子箱は、私の持って行ったものである。  霊が写り込むだとか、そういうオカルトの全く信じられないつまらぬ性格にもかかわらず、どうしたものかお墓や位牌にカメラを向けるのだけは妙に躊躇われてしまう質ゆえ自分では一枚も撮ったことがないのだが、そのくせ、こうしてどなたかが記録に残してくださることについては、それは、こそばゆいように嬉しいのである。  他力本願なことである。  情けない。  編集者さん、

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          西村賢太とスイーツ

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          矢野隆司『今東光[全年譜]』

           私は西村賢太のファンではあるが、女だし、古本が特に好きではない。  当然、書痴など、その箸にも棒にも引っ掛かりようがないし、そんなことを言おうものなら、本物の書痴にただの痴人と嗤われることも知っている。  なのに!!! である。  こんな高額な本を買ってしまった。  古書ではないが、値段が、私にとってはもう、稀覯本の範疇である。今までに買った本で、間違いなく一番高い。

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          矢野隆司『今東光[全年譜]』

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          月刊Takada芸能笑学部(月刊Hanadaセレクション)

           うちには別に、けんけん用のお仏壇などはなくて、ただ、いつも腹這って仕事をしていたところに、何んとはなしに、「出てたよ」と雑誌を置いてみたり、いつだったか一緒に買った紫陽花のドライフラワー(といっても枯れただけの花弁)を置いてみたりしているだけなのだが、ひと月前には、拙文を載せてくだすった月刊『Hanada』を置いて、手を合わせたものである。  同じようにして「月刊『Takada』」も置いてみた。 「けんけんのこと、色々書いて下すってるよ」と。  西村賢太が「高田文夫のオ

          月刊Takada芸能笑学部(月刊Hanadaセレクション)

          月刊『Hanada』2024年7月号②

           西村賢太の没後すぐにお電話した、朝日書林の荒川さんやお寺さんとは別に、一周忌が過ぎてから、西村賢太と生前お付き合いのあった方々に声を掛けさせていただいて、「会われた時、どんなでしたか?」とお聞きすることを始めた。  そうでもしていないと、やっていられなかった。  作家の方、編集者の方などにメールやお手紙をを送らせていただくと、お返事を下さる方もいればそうでない方もいらっしゃったが、その後、お電話でお話をしてくだすった方も数人あったし、けんけんらしすぎるエピソードをいただけ

          月刊『Hanada』2024年7月号②

          月刊『Hanada』2024年7月号

          「好奇の目で見られんぞぅー、俺の女だっつったらァ」  けんけんが、オールディックフォギーの伊藤さんや他のメンバーとの飲み会を、参加者の名前を次々と挙げながら自慢してきたので「いいなァ」と羨ましがってみせたときの返しである。  世間にはテレビに出ている人間の股周りが気になって仕方のない人や、私小説をノンフィクションだと勘違いしている方が存外大勢いるようで、私たちのような冴えない中年カップルでさえ遠慮なくスマホを向けられたり、どこぞで買い物しているだのと書き込まれたりした。

          月刊『Hanada』2024年7月号

          けんけんとみち子

           俺の賢太を返せ!と暴れる方は、お読みにならないでください。  ネタバレ厳禁でお願い致します m(_ _)m  大正8年生まれの母方の祖母の家は津軽の出で、太宰治と同郷の阿部合成という画家と遠縁だと聞いているのだが、それで、けんけんの来ていたマンションには、阿部合成の油絵が掛けてあった。  最初その油絵を見て、「気持ち悪いから外せ」と、まるで「絵なんか掛けて気取ってやがる」と言わんばかりの態度だったが、由来を聞かせて「田中英光 ⇒ 太宰治 ⇒ 阿部合成 ⇒(一気に飛んで)

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          けんけんとみち子

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          棚から『Hanada』

          拙文を載せて頂けることになりました。 是非ともお購めくださいませ。  自分の名前が横尾忠則と並んでいるとか、ちょっと自分でも何が何んだか、頬っぺたをつねっておりますが、けんけんが亡くなってから、西光寺のご住職に始まり編集者の方、作家の方、仲の良かった方などなど、生前お付き合いのあった方々に厚かましくも次々と「お話を聞かせてください」と声を掛けさせていただいていた中での、瓢箪から『Hanada』、いえ、棚から『Hanada』です。  こんな、表紙に載せて頂けると思っておらず

          棚から『Hanada』

          今東光『華やかな死刑派』(1972)

           西村賢太が子どもの頃から大好きだった横溝正史は、 そうで、けんけんのことだ、当然こんなことは知っていたろう。  田中英光も藤澤淸造も、本名である。

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          今東光『華やかな死刑派』(1972)

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          食べさせたがり屋

           サウナ(「ロスコ」についてはこちら⇒『天狗』)行って、万富さん寄って焼き鳥買い込んでから、うちに来てくれたこともあります。  「あんたに食べさせたかったんじゃ!」とか言ってて、「『赤い脳漿』か!」と思いましたが、嬉しかったです。  なんちゃって方言は、横溝正史の読みすぎ、観すぎのせいです。  焼き鳥は好きで、スーパーでもよく、お葱と一緒に串に刺してあって自分で焼くタイプの、パックになったやつを買っていました。  添えるレモンは櫛形です。   食べさせたがりは性分で、他に

          食べさせたがり屋

          『西村賢太旧蔵資料目録』とドクターマーチン

           私のような素人が、こういう本、いや、資料を手にするのは初めてだ。  サイズはA4である。  パラパラとページを繰ると、藤澤清造と田中英光の名前が多いのは当然として、ドストエフスキーが多いのにビックリする。カタカナだから目立ち易いのもあるのだろうが、「ドストイェーエフスキー」とか「ドストエフスキイ」という古めかしい表記の本も多い。  カバーの青は、けんけんが30代の藤澤清造研究者だった頃、石川近代文学館へ行っていた時分に着ていた青いワイシャツをイメージしてもらったのじゃな

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          『西村賢太旧蔵資料目録』とドクターマーチン

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          西村賢太と太宰治

          「えぇ? 大卒w? どこ?」 最初の電話で最終学歴を尋ねられた。

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          西村賢太と太宰治

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          西村賢太と似非フェミニズム③    或いは「瘡瘢旅行」(2009)

           それにしても、此度多くの方が見て下すったのは、偏に下のまとめサイトのお陰であろう。  それが証拠に、西村賢太と古書についてなぞ書いてみても、ほとんどどなたも読んでは下さらないのである。  で、そのtogetterの「なんで今さら…?」という問いには、近しい人を亡くしてみたら、しかもそれが才能と気骨のある作家で、書きかけの小説があってましてやあと一話で完結と云うところだったのに、まだまだこれから書きたいことが幾らでもあったのに、54歳という若さで亡くなった無念を想ってみた

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          西村賢太と似非フェミニズム③    或いは「瘡瘢旅行」(2009)

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