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好きな習慣本ベスト更新!!「小さな習慣」 #48

今回はスティーヴン・ガイズ「小さな習慣」の書評です。

習慣が身につかない人に贈りたい書籍ナンバーワンです!

これまで習慣に関する本を何冊か読みました。

ジェームズ・クリアー「複利で伸びる1つの習慣」
 井上 新八 氏「続ける思考」
 坂口 恭平 氏「継続するコツ」

 本書では、他のどの本よりも魅力的かつ効果が期待できそうな方法が紹介されています。

脳科学の研究例も豊富に示されており、説得力があります。
研究例紹介のパートは、私はしばしば退屈に感じるのですが、本書では「それでそれで?」と興味をもって、どんどん読み進められた点も、高評価のポイントです。

本書では小さい習慣を身に着けることが
どれほど効果的か
人生にどんな素晴らしい影響を与えるか
いかに簡単に実践し、身に着けられるか
について手を変え、品を変え、延々と語られています。

そんな本書には、一種の催眠や暗示効果があるのでしょう。
「自分でも簡単に小さな習慣を身に着け、活用できる!」そんな気持ちにしてくれる一冊。
読了後は、心の中の炎がゆらゆらと燃え、モチベーションの高まりを感じる良書でした。

私が感じた最重要コンセプトは次の2つです。

①    「小さな習慣」の行動目標は、ばかばかしいほど小さく設定する。
例えば、腕立て伏せ1回。その目標を達成したら、終わってもいいし、エネルギーが余っていれば、”おまけ”でできる限りやってもいい。
②    設定した行動目標は絶対更新しない。
例えば、できるようになったからと言って、腕立て伏せ1回から20回に目標を変えないこと。

②には心底共感しました。
なぜなら私は、同じやり方で、何度も何度も、継続習慣を台無しにしてきた自覚があったからです。

私は過去にも筋トレの習慣がありました。
何度も挫折を経験しています。

その習慣は、最初は8か月続で辞めてしまいました。数か月後に再開し、6か月だけ続きました。その後は、4か月しか継続できませんでした。その次はとうとう1か月すら続きませんでした。

なぜ継続できる期間がどんどん短くなっているのか、
当時の自分には全くわかりませんでした。

理由に気づいたのはほんの最近です。

筋トレでも、ランニングでも、勉強でも、目標を達成できれば、ハードルを高くし、強度を高めるのが、レベルアップのためには必須と信じていました。当然、毎回それを実践していました。

レベルアップの観点においては重要な目標の更新は
こと継続の観点においては極めて悪手だったのです。

良かれと思って目標を更新し
次回に行動を起こすハードルを、無自覚に上げていたのでした。

実際、筋トレ習慣を始めた時や、再開する時には、1日30~45分程度のほどよく、無理のないセットを組むのが通常でした。
慣れてくると、次第に、あれもしたい、これもしたい、と考えるようになります。その結果、種目やセット数はどんどん増え、習慣を台無しにする直前にはいつも、1日あたり1時間半を超える目標設定になっていたのです。

これが行動のハードルとなり、辞めてしまう最大の要因でした。
「慣れてきても高い目標に更新しない」
これは習慣継続のために肝に銘じたいです

私は本書を読んで、新たにストレッチの習慣をつけることにしました。
そのために今日から「屈伸運動を1回する」という、ばかばかしくも、心強い、小さな習慣を設定しました。

思い立ったが吉日。
みなさんもやりたいことをふと思いついたら、小さく始めてみることをおすすめします。


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