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他愛のない話シリーズ

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日常生活のやりとりや、思ったことを主に。
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#いま私にできること

煮干しラーメンと店員の話

煮干しラーメンと店員の話

僕はラーメンが好きだ。

だから今日はラーメンの話をしたいと思う。

その店は煮干しをたっぷり使った醤油ラーメンがおすすめの店で、一回食べに行ってからまたじわじわ行きたい気持ちになっていた。


そんなこともあって、仕事帰りに同僚とその店に食べに行くことになった。
駅前の店なので、コインパーキングに車を駐める。

駐車場は満杯だ。こんなときは、待っている時間も楽しい。店の前に椅子を並べて路地を人が

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ほっとできる時間って素敵ですよね。
北欧には焚き火だけを映しているチャンネルがあるそうです。
一定のリズムを聞いたり、光の明滅を眺めたり。
入ってくる感覚を制限して
一つの刺激に集中していく。
今、この瞬間だけを感じられる
穏やかな時間がおとずれます。

あなたにもお裾分けです。

夕焼けの色が本当の世界の色だとしたら

夕焼けの色が本当の世界の色だとしたら

夕焼けって本当に綺麗ですよね。
なんとも言えない気分になります。
どこでみても、情動が揺れ動きます。

色が無かったら、退屈な世界?
夕焼けをみても、なんにも感じないのかな?
なんだかそれはさみしい気がする。


そこで今回は、視覚の話をしたいと思います。

私たちはどうして、世の中の色を感じられるのでしょう。

それは私たちの目に「青・緑・赤」の光の波長を感じられる感覚受容器があるから。
そして

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だって上の方が濃いでしょう? 【他愛もない会話】

だって上の方が濃いでしょう? 【他愛もない会話】

僕は車を止め、コンビニでカフェラテを買った。そして、車で待つ彼女にそのまま渡す。

「ありがとう」と彼女はそれを手に取り、にっこりと微笑む。
そしていったんストローの先を容器の底まで差し込んで、少し考えるようにしてまたストローを持ち上げる。
それから本当においしそうにコーヒーを啜った。

「なにかあったの?」僕は訊ねる。

「だって上の方が濃いでしょう?」彼女は答える。

「ふーん、じゃあ下の方は

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花火を見ていたら、マッチョな男を思い出した。 【また、花火をたくさんの人が楽しめますように】

花火を見ていたら、マッチョな男を思い出した。 【また、花火をたくさんの人が楽しめますように】

先日、花火の音が聴こえてきたので、ベランダにでてみると、向かいの家のすきまから花火がみえた。

コロナ収束を願ってのシークレット花火なのだろう、運が良いと思う。
すぐさまハイボールときゅうりののり巻きを用意して、醤油をちょんちょんとつけ、ぱりぽりやりながら見る。うまい。

そんな風にして花火を見ていたら、ずいぶんと昔のことを思い出した。

もう20年も前になる。二十歳くらい時の話。

僕はその頃、

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