【温故知新】人生に悩んだときは、古典が効く
人生には、悩みが付き物だ。
今日のご飯は何にしよう?
という小さな悩みから、
転職/結婚/子ども/介護…
という大きな悩みまで、様々だ。
小さな悩みは、ググれば即解決するけど、
大きな悩みは、そうもいかない。
また、人に相談しても理解されなかったり、
そもそも人に話せない内容の場合もある。
そのような重大な悩みは、
「先人の知恵」を借りることで、
糸口が見えてくることがある。
具体的には、
「古典」と呼ばれる書物を参照することだ。
いにしえから、言い伝えらえれてきた言葉は、
本質をするどく突く言葉であることが多い。
ことわざが、まさにそうだ。
例えば、「タダより高い物はない」
「百聞は一見に如かず」など。
古典は、ことわざの
いわば上位互換のようなもので、
名言のオンパレードだ。
海を超え、時代を超えて、
生き残っているのだから、
書物界隈のツワモノ、猛者である。
自分程度の人間が悩むような事項は、
おそらく他の人間も共通して
悩んできたことが多く、
先人たちが、既に答えを出してくれている。
だから、大いに参考にするべきだ。
具体的に何を読めばいいのか?
「古典 おすすめ」のような
キーワードでGoogle検索をかければ、
有名な古典の数々を、簡単に知ることができる。
特に人が悩みがちな、
「人間関係」「ビジネス」「生き方」
に焦点をあてるとすると、
「孫子」と「論語」は外せないだろう。
特に「孫子」は、著名な経営者の方々が、
こぞって愛読書としている一冊だ。
ただ、経営者でない多くの勤め人にとっては、
「孫子」だけでは不十分だと感じる。
なぜなら、「孫子」は、
戦争の戦い方を記した書物だからだ。
対して、「論語」は
人としての生き方を説いたもの。
ビジネスだけでなく、生活全般に適用できるので、
「孫子」と併せて読みたい書物だ。
そうはいっても難しい
古典を参照する際の最大のデメリットは、
とっつきづらい・難解である点だ。
筆者も、初めて古典に触れる際、
「解説書とか邪道。
解説者の主観が入っていない、
原典にあたるべきでしょ」
とイキって、
シンプルな現代語訳+軽い解説の書籍
にあたってみた結果、
10ページほど読み進んで
挫折してしまった苦い経験がある。
だから、邪道かもしれないけど、
「超訳」「図解」などと銘打たれた、
簡易な言葉で書かれた解説書を、
古典の世界への導入として利用するのは、
大いに有益だと感じる。
ちなみに筆者は、子ども向けの書籍を参照し、
気になる箇所があれば、原典に立ち返って、
理解を深めている。
古典を読み込んで差をつけよう
現代はネット社会で、
書籍の販売数は、右肩下がりと思われる。
でも、だからこそ、
書籍、特に古典を読み込む人は、
それだけで希少な存在になれるだろう。
そういえば、中学・高校生界隈では、
「古文・漢文を学ぶのは無意味」という
議論が巻き上がっているらしい。
確かに、中学・高校時代に、
「論語」を学んだとしても、
それを人生に落とし込むのは
難易度が高すぎるから、
不要と考える学生がいるのも無理はない。
ただ、その後の人生で、
古典と再会したときに、
「そういえば、高校の時にやったな~」
と思えるのと、そうでないのとでは、
古典を手に取るハードルが段違いだと思うのだ。
特に、文化レベルが高くない田舎の学生にとっては、
義務教育で多様な文化に触れる機会を設けるのは、
重要な意味を持つのではないだろうか。
とは言っても、筆者は中学・高校時代に学んだはずの
古文・漢文の内容をほぼ忘れているのだが笑
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