ヴァイタル・サイン
相変わらず寝つきが悪いので、TV番組「王様のブランチ」にて著者が出演、紹介された作品を読みました。
現役医師でもある著者が終末期の患者が多く入院する病棟で働く女性看護師の目を通して、医療現場の現実や限界を本当にリアルに描いたエンタメ長編です。
私も父が癌で入退院を繰り返していましたので、少しは看護師さん達の苦労を知っていた気がしていましたが、フィクションとはいえ病院は本当に過酷な現場です。みなさんよく精神的におかしくならずに頑張っておられると、今更ながら頭が下がります。
今介護しなければならない家族にとって、この看護師の目で描かれた現場を深く考えなければならないと思うし、患者が親族だと無意識に家族の側だけから見てしまうことがないよう、私も老親を持つ身として今後気をつけなくてはと身が引き締まります。
いまコロナ禍ということもあり、本作は医療現場に携わっておられる全ての人を応援する作品でもあるのだと感じました。
二子玉川グレース病院で看護師として働く堤素野子は、31歳になり今後のキャリアについても悩みながら忙しい日々を過ごしていた。患者に感謝されるより罵られることの方が多い職場で、休日も気が休まらない過酷なシフトをこなすが、整形外科医である恋人・翔平と束の間の時間を分かち合うことでどうにかやり過ごしていた。あるとき素野子は休憩室のPCで、看護師と思われる「天使ダカラ」という名のツイッターアカウントを見つける。そこにはプロとして決して口にしてはならないはずの、看護師たちの本音が赤裸々に投稿されていて……。心身ともに追い詰められていく看護師たちが、行き着いた果ての景色とは。(Amazon内容紹介より)
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