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medetaico
読書感想『新作能 紅天女の世界:「ガラスの仮面より」』 ★★☆☆☆
㊟何年か前、図書館でみかけ、読んだ書籍の紹介。ファンからしたら間違った部分があるかもしれませんが、どうしても紹介したかったので書かせていただきました。
本の表紙
🔼 本の中身はまんがじゃありません。
画像引用元:amazon.co.jp
あらすじ
平和祈願のために苦難の末に仏師のお目にとまった名木。しかしその名木
は自身をかいがいしく世話してくれる女性の本性であった。彼女はその木の
精霊。切れば彼女の命は終わる。思い悩む仏師が出した答えとは。
漫画『ガラスの仮面』劇中劇の『紅天女』。ありうるかもしれない一つの可
能性。一つの結末。
書籍満足度
子供向け ★★☆☆☆ 読みやすい ★★☆☆☆
大人向け ★★★★☆ 絵のしかけ ★☆☆☆☆
総合 ★★☆☆☆
よかった点:ひとまずの『紅天女』の結末。
原作では仏師の苦悩の部分でその後の話は書かれていない。(本書籍執筆
時)
仏師が平和祈願のため、木を切り倒して仏を彫ったのか。木を切らず木の
精霊である女性と共に過ごしたか。一つの物語の一応の結末が描かれる。
うまい点:『能楽』という強み。
『新作能』として、漫画原作だが一つの作品が昇華された。
うーんな点:本読みが苦手なヒトにおすすめできるか?
『読書』という作業に慣れていないと読むのは苦痛かも。最初から見ず、
詞章部分(能楽のテキスト)を読むだけでもよいのだが。
<参考文献>
『新作能 紅天女の世界:「ガラスの仮面より」』 氷川まりこ著 美内すずえ監修 白泉社 2006