禁酒25日目 ここまで来たら戻らない。「肝硬変」
「肝硬変」はアルコール性肝障害の最終段階です。ワイン一本以上のアルコールを10年間以上毎日飲んでいると肝硬変になる可能性があります。
飲酒ににより脂肪が肝細胞を破壊し続けると、壊れた部分を補うように線維質が蓄積して肝臓のなかに壁ができていきます。肝細胞は壁のなかで再生して増えるため、最終的に壁に囲まれたしこりを作ります。肝臓がこのようなたくさんのしこりの集まりに変化したものが肝硬変です。
肝細胞はしこりの中である程度以上増えると壁に邪魔されて、それ以上増えることができなくなるために、最終的に肝臓は硬く小さくなります。肝硬変では、肝臓のなかを血液がスムーズに流れなくなり血管の流れが滞ります。ここまで来るともう健康な肝臓には2度と戻りません。健康な体とは一生お別れです。
なんと、肝硬変になっても初期段階は症状が出な行ことがあります。肝硬変が進むとになると足のむくみ・黄疸・腹水・吐血・倦怠感、などの症状が出ます。つまり顔や白目が黄色くなる所まで進んでしまった場合、命の危険まで考慮に入れなくてはなりません。最終的に肝硬変は肝臓ガンに移行し、死に至ります
・・・大切な事・・・
しつこいぐらい何度も言いますが、肝臓は悪くなっても長期に渡って症状がありません。アルコール性肝障害の最終段階になっても症状が出ません。大切な事はアルコール性肝障害において症状が出るということはかなり死を意識しなければならないという事なのです。
アルコールによってどれだけ肝臓が痛められているかは検査をしなければ分かりません。そして、放っておいて症状が出た時には・・・・あとは分かりますね?
私は医者ではありません。しかし大量お酒を毎日10年以上飲んでいる自覚のある方は年に一度は少なくとも血液検査される事をお薦めしたいと思います。
今日で怖い話は終わりにします。怖い話はストレスになります。アルコール依存症の人がストレスを解消するのに一番いい薬はなんでしょう。それは「飲酒」です。面白いことに禁煙してる人が喫煙で肺が真っ黒になった写真を見るとストレスでタバコを吸ってしまうそうです。傍から見ると「ただのバカなの?」と言いたくなります。
しかし、酒を飲み続けるとどうなるかは知っておかなければならない話です。もしかしたらこれらのコラムは断酒前に書くべきだったかもしれません。