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ある瞬間の、死との距離

時々、自分の人生で、1番死に近かった瞬間はいつなんだろうと考えることかある。

意識として死に近い=死を思った瞬間、ではなくて、なんというか現実に少し違えば死んでいたかもしれない、危険があった瞬間。

意識的にも1番死に近いと感じた、大震災のときかな、とか。

保育園の帰り、車道に飛び出した時かな、とか。(母の悲鳴と止まった車を鮮明に思い出す。こっぴどく叱られた。)

それとも、アクセルをぎゅんと踏む時?
(私は運転中スピードを上げるとき唇を噛む癖がある。多分、いつもよりは死に近いところにいることを自分に自覚させておかないと不安だから。)

鉄棒に座っていて、後頭部から落ちたあの時かな、とか。

全身麻酔で手術をしたあの時かな、とか。

案外、自分では何にも気づいていなかったある瞬間、死は手を伸ばせば触れる位置にいたのかもしれない。それはもう、とんでもなく近くに。

自覚もしてないそんな時を思い描いて、怖くなる。


でも現代において、死と紙一重の瞬間はきっと少ないだろう。本当に、ありがたいと思う。

それでも、私は不安だ。
前にも書いたけれど、毎日"死にたくない"と思う私は、死との距離をいつでも最大限に取りたいと思う。

死との距離が、可視化されていたらいいかもしれない。

「このスポーツをすることでただ立っている時に比べて1.5倍死との距離が近くなります。」

エクストリームスポーツの説明書きには、こんな文言があってみたり。

逆もあるかな。

「この予防接種をすることで、しない場合にくらべて死との距離は0.99倍になります」

でもそんなことをしたら、小心者の私はがんじがらめで何もできなくなってしまうだろう。

ある瞬間の死への距離、まさに知らぬが仏かもしれない。


↓毎日"死にたくない"と考えてるという話。

↓心配性の戯言です。




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猫助
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