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文章を書くことで、執着を手放す


文章を書くことは、マインドフルネスの「観察する」「描写する」を実践することである

精神科医など の板東矩尺です

文章を書くことは、マインドフルネスの「観察する」「描写する」というスキルに着目すれば、心を軽くするのにとても役立つ行為です

マインドフルネスは一言でいうと
「いまこの瞬間をあるがままに受け入れる」 ということです

最近僕が特に力をいれて勉強している、境界性パーソナリティ障害(Borderline personality disorder:BPD)に有効な治療法である、弁証法的行動療法では、このマインドフルネスがとても重要で、コアになるスキルになっています(このあたりまた詳しく書きます)

この治療法は、衝動的に望ましくない行動を

どうしてもとってしまう方々に有効なもので

「マインドフル」な状態を手にいれることで、自分を客観視する力をつけて、望ましくない行動を変えていく治療法です

これは問題行動が多いBPDの患者さんはもちろんですが、日々の私たちの生活にも取り入れられるものだと思います

この「マインドフル」な状態を手にいれる練習として、「観察する」「描写する」ことを なんどもなんども しつこく練習するの治療なのですが

なぜ「マインドフル」な状態になると問題行動が減るのかというと

自分や他人を極端に否定することが減るため、余分な感情や思考の発生を抑えられ、それによる執着を手放すことできるようになるのです

私たちは自分や他人を「不承認」することで嫌な気持ちになったり、なぜ自分だけこんな思いをしなればならないんだと 不幸になります

その結果、本当はとってしまいたくない行動をとってしまうことがあるのです

例えば、恋人との約束がすっぽかされてしまった、今日中にやってしまいたいことができなかった、みんなができてることが自分はできていない

その出来事がきっかけで

酷く相手にあたってしまったり、全て諦めて1日ベッドで過ごしてしまったり、自宅に引きこもってしまったりして、さらに自己嫌悪に陥ってしまう

みたいな経験がみなさんにもあると思います(僕もあります。ありまくります。というか僕の実例です)

ですが、実際に起こった出来事をそのまま受け入れることができれば

嵐のような感情や思考に支配されることなく

その瞬間瞬間で、最も賢い選択をすることができます

この瞬間瞬間で賢い選択をすることができるマインドフルな心の状態を
 「賢い心(WISE MIND)」と呼びます


以下より画像引用



この賢い心(WISE MIND)を手にいれるためにマインドフルネス瞑想を行い、ひたすら自分を「観察」して、瞑想後に、その体験を言葉にして「描写」してもらいます

病院の外来で患者さんとやる「描写」は言葉にしてシェアしてらうのが中心となりますが

自分の考えを文章にする ということも「観察する」「描写する」ことにつながると僕は思ってます

自分の状態や感情、考えを良い悪いで評価せずに、ひたすら「観察」し
ひたすらそれを「描写」して実況中継するのです

なので、みなさんもぜひ 自分をゆっくりと観察して

観察したものを 言葉にしたり、文章にしたりしてみてください

そうすることで 自分の状態を評価せずに受け入れることができる助けになります

とはいえ、自分を あるがままに受け入れる なんて理屈でわかってもできないよ と思うかもしれません(正直ぼくは思います)

なので僕は「〇〇だなぁ」という 相田みつを節 を取り入れることを推奨しています

とにかく観察しつつ、相田みつを節をとりいれる
すなわち マインドフル☆みつを (ダイヤモンドユカイよろしく)を召喚するのです

まずこのような考えがでます↓

こんな考えがでたから自分はだめな奴だ

こんな結果にある自分に価値はない

マインドフル☆みつを 召喚↓

〇〇をきっかけに、こんな考えがでたから自分はだめな奴だ と自分は考えているなぁ


〇〇をきっかけに、こんな結果にある自分に価値はないと 私は考えているなぁ


(つまり自分の思考であって、事実として起きてる事象ではないかもなぁ)

てな具合に描写するのです

そんな感じでぜひみなさんも「描写」してみてください

僕も自分の心を整えるために、日々できるだけ書き出したり、言葉にしたりしてみようと思います

とか偉そうにいいながら、本当は今日は英語を勉強するつもりで、カフェに来たのに文章を書いてしまってるのですが、、、

「書いてしまってる」という表現もネガティブな表現だし

瞑想して迷いながら、日々修行していこうと思います。

よろしくお願いします

あと相田みつをって だなぁとか言ってましたっけ?


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