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デザイナーが2024年に買った本まとめ-01「グラフィックデザイン・工業デザイン系」
2023年末に一年を振り返るということで購入した書籍をまとめました。今年も2024年を振り返るという事で買った本をできる限り全てまとめてみようと思います。
前回は一年で121冊(10冊/月程度)、購入した順番に書影を載せていきました。今みると脈絡が無く読みづらいな…と思ったので今年2024年はジャンル別に分けて記事にしたいと思います。
ということで第1回目は「グラフィックデザイン系書籍」と「工業デザイン系書籍」をそれぞれまとめました。
この記事は【QUMZINEアドベントカレンダー2024 https://qumzine.thefilament.jp/ 】にエントリーしています!
第2回目では「ブランディング・防災・人文・その他」系の書籍をまとめています。
その他、書籍に関する過去記事もあわせてお読みください。
1.カラーバイブル
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2.組版造形
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3.ちいさくはじめるデザインシステム
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4.たくさんのふしぎ
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5.削ぎ落とすこと. 倫理. 教育.
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詳しくはこちらでも記事にしています。
「デザインマガジン🎈Balloon vol.20「教育の話」と「アーミン・ホフマンのデザイン教育」」
6.もじ イメージ Graphic
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7.Zeichensysteme der visuellen Kommunikation
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8.Bi-scriptual
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9.日本語のデザイン
10.ANALOG ALGORITHM
11.ジョンストンのロンドン地下鉄書体
12.イメージと意味の本
13.タイポグラフィ・ベイシック
14.よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践
15.ハンド・レタリングの教科書
文字の構造から描き方、装飾、作品構成の仕方まで、書体デザイナーマルティナ・フローによる数百点のスケッチやイラストが用いられたまさに教科書です。ハンド・レタリングについてわかりやすくまとめられています。
16.ひと目でわかるシンボルサイン
シンボルサインデザインについての、基礎的な内容や実例がまとめられています。実際に規格で策定された完成度の高いピクトグラムデザインが大きい図版で紹介されています。視覚効果についてや策定項目の選定基準、実際に比較検討されたモチーフの実例や調査の設問設計についてなど、非常に勉強になる内容です。
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16.グリッドシステム グラフィックデザインのために
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17.デザインのひきだし52
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18.究極のロゴデザイン
19.Visualogue book- 世界グラフィックデザイン会議・名古屋全記録
2003年10月、Icograda(国際グラフィックデザイン団体協議会)の第20回総会に併せ、JAGDAによる企画構成で開催された「世界グラフィックデザイン会議・名古屋」の後援記録集。 日本のデザイン史上において、1960年の「世界デザイン会議」以来の規模で実施された。 テーマは「情報の美」。
情報がテーマとのことでリチャード・ソール・ワーマンによるパネルディスカッションもあり、読み応えがありました。
例えばその他には特別講演として「エンターテインメント・デザイン」と題した石岡瑛子氏による講演や向井周太郎氏の統括シンポジウムなども。
20.動きそのもののデザイン
21.美術の物語
世界一売れている美術の本と銘打たれていたエルンスト・H・ゴンブリッチによる美術に関する歴史をまとめた本(のポケット版)。多彩な図版と詳細な説明、判型が小さく取り回しがしやすいのもいい。
22.データ可視化の基本が全部わかる本
23.VISUAL LANGUAGE- 視覚言語へのデザインアプローチ
24.デザイン言語入門
25.Design Systems ―デジタルプロダクトのためのデザインシステム実践ガイド
26.デザイン言語2.0 ―インタラクションの思考法
デザイン言語、製品言語などについて調べていたときに見つけた本。27の『デザイン言語』とのシリーズもの。原研哉氏や山中俊治氏など著名なデザイナーによる論考がまとめられています。
27.『デザイン言語』―感覚と論理を結ぶ思考法
28.東京藝大で教わる西洋美術の謎とき
29.グラフィック・セオリー
30.デザインのひきだし53
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31.ジカツデザイン
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32.ジョセフ・アルバースの授業
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33.Pictograms, Icons & Signs
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34.エセ商標権事件簿
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またそうした事例を通じて、商標(知的財産権)によって保護される範囲はどの程度かを理解することができ、非常に有用な本でした。近年SNSなどで模倣やオマージュなどに対する懸念の表明を目にする機会も多いが、法的な保護対象か否かという観点での(ある程度)正確な知識はデザイナーには必要だと思います。
(というか創作者の独自性を欠いた表現と主張をもとに、いとも簡単に他人の表現の自由を制限するような方向は、あらゆるデザイナー(クリエイター)にとって自らの首を絞めることになるのではと思います)
35.デザインの言語化
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36~47.+81
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Vol.74: Local Branding issueでは世界各地の小規模なギャラリー、ショップ、ホテル、レストラン、カフェ、ウェブ・メディアなどの特徴的なブランドが特集されています。ローカル・ブランドのヴィジュアル・アイデンティティやブランディングの紹介は、もちろん当時としてのトレンドはありつつも、今みても非常に参考になります。単にアウトプットだけでなく、地域に根ざしたブランドを構築するとはどういうことか、その姿勢まで垣間見えるのは素晴らしいですね。
その他都市のロゴやヴィジュアルといった、シティ・ブランディングも取り上げられています。
そういえばオランダにおける都市ブランディングの記事も書いていますのでよろしければぜひ👇
デザインマガジン🎈Balloon vol.21「まちづくりはもはや社会課題ではあるまいか」と「オランダの都市ブランディング」
48.連鶴史料集 魯縞庵義道と桑名の千羽鶴 (桑名叢書 3)
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49.北欧の照明
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50.「北欧デザイン」の考え方
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51.建築家によるデザイン
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52.名作椅子の解体新書 PART2
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取り上げられる作品は、ヘリット・トーマス・リートフェルトのレッドアンドブルーチェア、イームズのイームズラウンジチェアなど、みているだけでとても楽しい。大事に分解してひとつひとつのパーツを丁寧に観察しているのがわかります。
53.リチャード・サッパー・デザイン うれしい体験のための論理と感性のデザイン
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個人的にはデスクライト、Artemide(アルテミデ)「TIZIO 35」がとても好きです。
最近あまりこのあたりのデザインが取り上げられる機会が減っている気がして悲しいですね。
参考までに「TIZIO 35」のデザインはこちら👇
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いまでもヤマギワで購入可能です。
54.紙の建築 行動する
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55.Voluntary Architects' Network─建築をつくる。人をつくる。
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56.黄金分割 西洋の比例 ピラミッドからモダン・アートまで
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57.建築スタディ
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58.グレート・デザイン物語
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59.シェーカー家具大全
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60.建築知識2024年8月号
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61.Keep It Simple
『 Keep it Simple』(2013年10月出版)は、ハルトムート・エスリンガーが、彼と彼の会社であるFrog Designが1982年から1985年にかけてAppleのために行ったプロダクトデザインについてまとめてもの。
エスリンガーとえば、Appleのデザイン言語「Snow white」を考案したことでも知られています。発売されていないプロトタイプのデザインも多く、デザイン開発の観点からも非常に勉強になる内容です。
Appleのデザイン言語については、以下にもまとめられています。
62.AFTER STEVE
63.スティーブ・ジョブズ グラフィック伝記
64.スティーブ・ジョブズとアップルのDNA
65.Creative Selection
66.Design Like Apple
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おわりに
ということで2024年に購入した本をデザイン系で分類し、羅列してみました。去年はあまりデザイン系の本が無いな、、、という印象でしたが、70冊程度と、なんとかデザイナーっぽい(笑)本棚になりそうで胸をなで下ろしています。
デザイナーのみなさんは普段どんな本を読んでいますか?
ちなみに、本記事の続編として、デザイン以外の「ブランディング・防災・人文・その他」で購入した書籍もこちらでまとめてご紹介しています。
また、Balloonではこんな企画もしていますのでよければ皆さんの本棚も見せてください。
わたしたち Balloon Inc. では、デザインやブランドにまつわるリサーチ、AIにおけるクリエイティビティについて、など様々な記事を掲載しています。ぜひぜひそちら👇もご覧下さい。