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本音

 血を流す覚悟がある奴だけが見ろ

 ステータス代わりに引っ提げた淡いピンクや白、黒の高級ブランドの鞄、に見合わない激安通販で買ったどっかのモデルが着てたブランドのパクリ服を着てペラッペラなのに高見え♡とか言ってるおまえの感性が死ぬほど嫌い

 楽天RoomやニトリやFrancfranc、 IKEA、以前と比べてデザイン格段にブラッシュアップされてるし持ち良いしコスパすごいし企業として心からすごいとおもうけど、インテリアにつ
いてリサーチすると大体みんな同じようなライトとテーブルとベッドカバーを使っていて、そういうひとたちが何万人フォロワーとかで大勢の人にとってのひとつの模範になってるような構図見るのいい加減げんなりする

 そこで家具を紹介してくれる人たちがセンスないと批判したいわけじゃなくて予算内で可愛いかスタイリッシュである程度性能良いもの見つけようとしたら大抵そこに行きつくってだけだし、それを見つけ出すために費やした時間と労力考えたら相当なものだろうなと思うけど、それをタイムラインで回ってきたからって見よう見まねでみんなやるの、なんか、なんなの?同じようなもの見て同じような服着て同じような部屋に住む同じような人間量産されてるけどここってもしかして共産主義国ですか?大多数に流されて消費されてゆくこのままじゃもうみんな共倒れ貧乏で、巡り巡って資本は大企業に吸い上げられて個人の力は弱くなっていく

 つけてるだけですぐ変色するのに高見えアクセとか、誰に対して高く見せたいの?って感じだし、"高い品物を身に付けてる自分"を相応の値段払わずに手に入れようとする心がきみの持ち物を安っぽくしてるよと心底思う

 安いものを安いものとして買うのと、手に届かない高いものに抱いた憧れを、それに真似た安いもので済まそうとするのはちがうと思うので

 アイデアひねって素晴らしいものをつくる人にお金が払われず、生み出された素晴らしいものをとても忠実に再現して安くつくれる人にお金が払われている どの業界もそんなのばっかだ  

 クリエイターも搾取されんな頭使え 最後に自分を守るのも背後から闇討してくるのも法律だ

 あと「こういうの泣けるっしょ?」みたいないわゆる"エモい"?の押し売りオンパレードみたいな動画きらいです そういうことを現実世界で実際にしてるひとたちとか内容自体がきらいなんじゃなくてそれを題材にものつくる人間の大半に感じる薄汚さがきらいです 低予算でオリジナリティなくても簡単に共感呼べるもんね どこに魂あんだよ 死んでもつくらねー

 「○○みたい」「○○っぽい」「○○と似てる」と他のアーティストさんに例えられるのって、自分がされたらいやだし、例えに出された方に対しても申し訳ない気持ちになる。もし誰かが、わたしの知らない人が生んだ文章や映像に対して、すみあいかっぽいとか言ってるのを見かけたら、どんなにその人のつくるものが素敵でも全然ちげえよ!ってわたしなら思う。自分が大して惹かれないものに似てると言われたら発狂する。

 逆に、すみあいかは○○っぽいって言われたら二度とわたしの名を口にするなこのばかたれがと思う

 だけど、文化には文脈があって、誰かの意思を継ぎ、繋がっていくのを感じたときに嬉しくなる気持ちもわかる。なにかの良さをレビューするとき、すでにある概念化された固有名詞に頼りたくなるのもわかる、手っ取り早い。だから、わたしは世の文化を愛するみなさまに、「この部分に○○へのリスペクトを感じる」なんて言い方をするのはどうかと提案したい。
 まあ、わたし自身は、なにかに例えられたこと、別にないのだけど

 言わないだけで、リスナー・ファンと称される方に、SNSで好き放題言われてラベリングされていやなきもちになる方はわたし以外にもいるんじゃないかなと思う、わざわざ言わないだけで。かなり多くの人が無自覚に言ってるから、それに影響されて、個人が公の場でなにか発言するときに「それが両者に対しても失礼なことかもしれない」という自問が薄れてほとんど考える間もないくらいに全世界に発信しているのかも どんなに検索避けたって鍵垢じゃない限りぜんぶ見られると思ったほうがいいです

 これがものを生み出す人々の総意だということでもないけれども、わたしはいやですし、たとえ自分が少数派だったとしても「しょうがないよねー」なんて言ってこのまま見過ごして加速されていくのもイヤなので、インターネットの隅っこで野次を飛ばしておきます。

 そう!政治もそうやって参加するものですよ。

 ぜんぶ価値観の問題で、自分と異なる価値観を有した人をわざわざ悪に仕立てて責める必要もないので心に溜め込んでいたら本音を一から十まで言えなくなって自分のことまで嫌いになりかけたのでぜんぶ吐き出した 好きなものたちに会いに行きたいのに朝起きたと思ったら夕方になっていて出かける気力もない きらいが大きすぎて好きが霞んでる

 きっと、みんな、限られた時間の中で、与えられた環境の中で、おしゃれに生きるために、居心地の良いシェルターを作るために、自己表現をどうにか実現するために、話の合う人と出会うために、頭を捻ってたくさんいろんなものを調べていろんな人の生き方参考にして工夫して生きているだけなのに、ってそう、だれも悪くないのしってる 

 そうでもしないと呼吸すらできない、くらいの世界になってしまったこと、それをどうにもできない 傍観してる自分がいちばん嫌い

 無自覚に人を傷つけるのと、自覚して人を傷つけるのと、覚悟して人を傷つけるのはどれも違う けどここまでで傷つけてしまった誰かのこころ、ごめんなさい でもこれがわたしの本音なのです そんなの綺麗だけなわけがないだろ 誰も、誰のことも傷つけないようにと本音を教えてくれないからこんなつまんなくて薄っぺらな世界になっちゃったんじゃないかとわたしは思うのです だからもしここでわたしが本音を隠して知らんぷりしたらこの先の未来の世界がもっとぺらぺらになっちゃうし、それはわたしが選んで招いた未来ということになるので今のうちに本音をもらします

 人を傷つけることはとてもおそろしいし怖い

 なるべくしたくないしされたくもないが、本当、を追求するのには血を見ることを覚悟しなきゃいけないのだとも最近は思う 皮だけでなにもわからないよ 肉、骨、内臓、腑、煮え繰り返るこの怒りや苦しみを無視したら、本当に、本当がわからなくなる もうわたしにはこれだけが羅針盤なのよ

 ぜんぶがハリボテに感じてどの感覚も麻痺したとき、地球に抱く最後の望みになるものは確かな痛みの感触かもしれない

 つくらなきゃ 揺らぎを

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