私も教員を辞めたいと思ったことがある
SNSやTVニュースを見ると、教員確保に向けた取り組みが話題に上がっています。「教職調整額を4%から10%に引き上げる」「勤務時間のインターバルを設ける」といった内容です。特に教職調整額の引き上げについては賛否両論あり、(両論というよりも圧倒的に否の方が多い印象をもちますが)全国的に注目度の高いニュースになっている印象です。
私としては教職調整額を10%にする=教員の確保にはならないと思っていますが、もらえるものはもらいたいという素直な思いもあります。教職調整額を上げることは長時間労働の是正や教員確保に向けた効果的な方策にはなりません。業務量の見直しやいわゆるマネジメントといった点に目を向けていく必要があると思いますが、次回の議論はいつになるか不透明です。
先日、同期の院生が「初任の先生が辞めたらしい」といった話をしていました。他の院生からは「まじか〜」「いや〜大変だね」「最近続いてない?」といった言葉がかけられていました。以前ならもっとシリアスに受け取るべき内容だと思うのですが、どこかこの話題に慣れてしまっている自分がいます。
上のリンク「このnoteで伝えたいこと」に次のようなことを書いています。
教員を辞めてしまった初任の先生が今後どのような道に進まれるかはわかりませんが、リフレッシュした後、また教員の世界に戻ってきてくださることを切に願っています。人生という長い道のりを考えた際に、新たな道にチャレンジすることは恥ずべきことではありません。心身の健康を優先することはむしろ素晴らしい決断だと思います。
私自身は、今のところ教師という仕事を辞めるという選択肢は微塵もありません。ですが、私も教師を辞めたいと思ったことはあります。
要因は大小様々ありますが、「もう限界」と感じた出来事は2つです。2つのうちの1つはここに書けない内容なのでご容赦を。
もう1つは諸々の理由から年度途中でお休みに入った担任の代行となりました。代行となったは良いものの、全くクラスをまとめられず、学級崩壊の状態がしばらく(いや、かなり)続いてしまった時です。
授業は授業にならず、お祭り状態。放課後は保護者や関係者に謝罪する日々でした。大きな行事も近づいていましたが、練習にも参加できないような状態でした。ちょうど5月。この頃だったように思います。
あの時ほど自分の無力さを痛感したことはありませんでした。デスノートの闇取引ではありませんが、寿命を縮める代わりに「教育力」がほしいと考えるほど追い込まれていたように思います。
私が幸運だったのは、ボロボロの私をサポートしてくれる先輩達がいたことです。ご自身の空き時間を削って授業を見てくださり、実際に子供たちの前に立って、授業の仕方を教えてくれました。放課後は相談にのってくださいました。自分の知らない所で、様々なサポート体制を構築してくださっていました。そして私が教師として自信をもって仕事ができるように研修や勉強会にも誘ってくださいました。子どもに対する人件費ではなく、大人の私に対して通常の3〜4倍の人件費がかかっていたのではないかと思います。感謝してもしきれません。
今、必死にもがいている初任者を含めた先生方を助けることができるのは、
身近にいる仲間(同僚)です。逆に、そうした先生の心を折ってしまうのも同僚かもしれません。この時期だからこそ仲間を大切に、そして自分も大切にしてほしいと思います。万が一職場に仲間と呼べる人がいなく、苦しい状況が続いている方、私が力になれることであればいつでも相談にのりたいと思います。遠慮なくご連絡ください。
今日は未来の先生と一緒にボランティア活動です!まだまだ若いと自分に言い聞かせて頑張ります🌸今日もご覧いただきありがとうございました!皆様良い週末を。