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徒然日記

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2020年2月の記事一覧

風邪をひきまして…

風邪をひきまして…

 国立西洋美術館、東京都美術館が、3月半ばまで休館になる。

 その間は、開催中(予定)の展覧会もお預け。

 状況を考えれば無理もないが、ハマスホイ展の記事を手掛けた身としては…。

 ゴッホのヒマワリもお預けだ。(展覧会がないと、記事の仕事もしようがない)

 まあ、「感染」の危険を避けるに越したことはない。

 かく言う私も、昨日の夜から微熱が出て、上ったり下がったりを繰り返している。

 

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昔話を一つ

「研究だけが、美術と関わる道じゃないんだよ」

 昔、修士課程の入試に失敗した時、指導教授にこう言われた。

 彼は、同時にこうも言った。

「史学」故に、史料の記述に縛られざるを得ない、それが「美術史」の弱点であるし、面白いところでもある、と。

 その言葉を私はこれまで何回思い返しただろうか。

 その後、私は浪人を経て大学院に進むも、どこかついていけないもの、違和感を感じていた。

 このま

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瓔珞と半沢直樹と

 今更ながら、半沢直樹シリーズを手に取った。
 もちろん、最初は一作目。
 池井戸さんの本は、『七つの会議』、スポーツ物の『陸王』、そして『不祥事』(花咲舞シリーズ)とぽちぽち読んではいても、半沢シリーズにはなかなか手が出なかった。
 王道ではなく、脇道から入りたがる、歩きたがるのは、ひねくれ者たる私の性とも言おうか。
 だが、「女版半沢直樹」と名高い中国ドラマ『瓔珞』に私は物の見事にはまってしま

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ムンク~映画にしたら面白そうな素材

ムンク~映画にしたら面白そうな素材

 自分はどうも伝記映画が好きらしい。

 あるいは、実話がもとになっているストーリーが。

 去年見た中なら、『グリーンブック』、『コレット』、『トールキン』、『黄金のアデーレ 名画の帰還』。

 今年に入ってからは、『フォードvs フェラーリ』、『ガリーボーイ』など9本。

 事実は、小説よりも奇なり。

 たとえ100%真実でなくても、盛り上がりを作るために、膨らませたり、時に付け加え、逆にカ

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嗚呼、ロンドン・ナショナル・ギャラリー

ゴッホのヒマワリがやって来るまで、あと1ヶ月を切った。

今回、ロンドン・ナショナル・ギャラリーから来るのはゴッホだけじゃない。

ルネサンスから、バロック時代のスペインやオランダ絵画、イギリスの肖像画、風景画、そして近代の印象派・・・

さすが、と言いたくなるラインナップ。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー自体、行けば、西洋美術の流れがダイジェストで見られてしまう場所だ。

私も4年前に行った

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阿修羅になりたい

 記事の原稿を書いていて、思うことがある。

「いっそ、阿修羅にでもなれたらな・・・」

 阿修羅とは、インド神話から仏教にとりこまれた神で、三つの顔と六本の腕を持つ。神話では神々に敵対する魔族だが、仏教においては仏法の守護神とされる。

 イメージとしては、興福寺の阿修羅像が有名だ。

 私も数年前に見に行った。そう、ライターになる前の秋だった。

 阿修羅が良いなあ、と思ってしまう理由は一つ。

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清水寺・胎内にて考えた~京都旅行レポート

 先日の京都旅行で、清水寺にも行ってみた。
 前回から9年ぶり、二回目の参拝になる。
 その時に、胎内めぐりも挑戦した。
 こちらも二回目。
 胎内めぐりは、清水寺のパワースポットの一つで、灯り一つない真っ暗闇の中を、左側の数珠を象った手すりを伝って進む、というもの。
 奥にある梵字を書いた石にタッチすれば、願い事が一つだけ叶う。
 せっかく京都に来たのだし、是非に、と意気込んで早速中へ。
 手す

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カラヴァッジョ展に、行ってきた!
「とてつもなく奇妙な男」カラヴァッジョは、それでも同時代や次の世代の画家たちにとっては、意識せずにいられない、何らかの形で影響を受けずにはすまない存在だった・・・
それを全編にわたって見せてくれる展覧会だった。
詳細は後日また

カラヴァッジョに会いに

カラヴァッジョに会いに

 いよいよだ。

 いよいよ明日、旅行に出発する。

 大阪に、カラヴァッジョに会いに行ける!

 それにしても、今回の展覧会で納得がいかないのは、なぜカラヴァッジョの名品が来る大イベントだと言うのに、東京を素通りして行ってしまったのか…。

 4年前に、大規模な物を国立西洋美術館でやったから?

 かく言う私自身、東京に来ないなら、自分で追いかける、と言いながらズルズルとここまで来てしまった。

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脱稿~

 どうにか昨日のうちに、記事原稿を脱稿。
 向こうに送ることができて、軽く燃え尽きている。
 それでも、考えるのは次に手をつけるべき仕事のこと。
 新しい企画案もひねり出して、ストックしたい。
 こうして毎日でもnoteを開いて、投稿するようにしたことで、前よりも切り替えが早くなった気がする。
 とは言っても、右から左へ、とアイディアが湧いてきてくれるわけでもなし・・・。
 このような時に、改めて

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映画ライターになりたい

「映画の仕事は面白いよ」
授業中の雑談で、あるいは親戚の家に遊びに行った時に、大人たちは、私にこう言った。
「映画の仕事、って言っても色々ある。俳優に、監督に、カメラマン、脚本家・・・どの仕事でもいい。やってごらんよ」
 その頃の私は、ふうん、とは頷いたが、そこまで深くは考えなかった。
 映画よりも、活字が好きだったのだ。
 それに、映画の仕事、と言っても幅が広すぎて想像がつかず、何をゴールとしよ

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ダルいなあ、咳が出るなあ、と思っていたら、熱が38度・・・(うわあ)
頼むから、普通の風邪であってくれよ~
来週は京都行くんだから
原稿終わらせて、映画館行きを解禁したいんだから(笑)

ハマスホイについて・・・
彼の室内画の舞台になっているのは、彼が実際に住んでいたアパートの一室、そして人物のモデルは妻はじめ、彼の身近な人たち
彼の作品は独特な雰囲気だが「身近なものの中にある美しさに着目し、描き出す」、という点では、デンマーク絵画の流れに沿っていると言えるかも