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2024年11月の記事一覧
#28 詩「たからもの」
たからもの、たからもの、やらんよりマシでしょう、言っても言わなくても、そうだよね。言葉の断片だけを切り取って、それをたからものみたいにしまっておきたくて、大事に大事にしまっておきたくて、自分のなかの異常性みたいなものを、わたしだけのものにしておきたくて。だってそうでしょう、だれかに渡したら、その人が異常になってしまうでしょう。だから放っておいてよ、わたしのことなんか。笑顔の後ろに隠れた感情も、たか
もっとみる#20 詩「おとなになることを」
ひとりきり、自分の感情が大切で、大切すぎて、
この気持ちを言葉で伝えたくなったとき、
そこにはあなたがいるのでしょうか。
この感情は世界で初めてのものだから、
一緒に名前をつけてくれませんか。
行きたいところに行って、笑いあって泣きあって、
そうして一緒におとなになることを
やめちゃいませんか。
#18 つたないわたしが企画する個展
人生で初めてZINEを作っている。知識がなさすぎてなにもわからない。見え方とか、読後感とか、なにも想像がつかない。かなりピンチ。いろんな本を引っ張り出して、本ってこうやってできていたのかなんて、散々本を読んできたくせに今更なことを思う。本を作る人はすごい。これが完成したとき、我が子のように大切に思うのだろうという想像だけはつく。
個展をやると宣言してから今まで準備をしてきたけれど、自分の想像力の
#16 リフレッシュ
昨日の感情から一夜明けて、今日は朝からけろっとしている。喫煙可能の喫茶店で優雅に制作をしている。午後からも予定がある。外は大雨だ。やっと秋らしくなってきて、空気が美味しくて、雨が気持ちよくて、いつもだったら落ち込みそうな天気でも気分はうきうきしている。最近はなにかが変だ。自分の感覚がちょっとずつずれていて、でもどこか俯瞰して物事をみている。依存をしない、執着をしない、したいことだけをする。1年前の
もっとみる#15 わからないなにも
いつもみたいに仕事を終えて、1人制作をしていたら、急に自分だけの殻に閉じこもりたくなる衝動に駆られた。ぜんぶやめて、ぜんぶの関係性を絶って、わたしだけの世界に行ってみたくなった。もちろんそんなことをしたら心配かけるのでしないけど、なんだこれはなにが起きているのだ、みたいな気持ち。でも無気力なわけではない。制作はちゃんと進む。原稿用紙にエッセイ書けたし、当日のフライヤーのデザインだってやった。でもな
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